「おいしい漁業が、つづく社会を」をコンセプトに、海と漁業のサステナブルを推進するUMITO Partners(ウミトパートナーズ)は、ディアンドデパートメントが手がける東京・渋谷「d47食堂」にて、UMITO SEAFOODである「ミズダコ」を使ったメニューを、8月2日(金)から提供する。
漁業者を支え未来に資源を残す
UMITO Partnersが飲食店や消費者向けに紹介しているUMITO SEAFOODは、サステナブルな漁業を目指して海を守る漁師を応援し、海へのポジティブな影響を消費者一人ひとりにつくりだすことができるシーフードだ。
この取り組みは、資源や環境変化に危機感を覚える漁業者を科学的な側面から支えることで、未来に資源を残していく。また、サステナブルな漁業に共感する飲食店や企業の輪を広げることで、消費者が食を通して海や漁業者の取り組みを知り、消費による応援を通してサステナブルな漁業を実践する漁業者が増えるという循環の創出を目指している。
伝統的なミズダコの樽流し漁を後世に
今回提供するUMITO SEAFOODは、北海道苫前町(とままえちょう)で「サステナブル漁業プロジェクト」に取り組む、樽流し漁業部会の一員である漁業者・小笠原宏一氏の「ミズダコ」。
苫前町は、留萌管内にある人口3000人ほどの小さな町で、北海道内でミズダコの水揚げ量第二位を誇る。同町においてミズダコは、地域経済的にも生態系的にも、重要な役割を果たしており、持続可能な水産資源の管理は、未来の世代へ豊かな海を引き継ぐために欠かせないことだ。
そこで、伝統的な樽流し漁を後世に引き継いでいくことを目的に、小笠原氏を中心に地元の若手漁業者が中心となって、UMITO Partnersとともに、北海道苫前町ミズダコ樽流し漁業の「サステナブル漁業プロジェクト」が2019年に設立された。
小笠原氏は「100年後もタコが獲れる海を残し、いなか町の漁村コミュニティを未来につなぐ。」をコンセプトに水揚げから加工・販売までを自ら行う取り組み「InakaBLUE」も開始している。
高度な自主管理で漁獲されるミズダコ
「サステナブル漁業プロジェクト」では、苫前ミズダコを未来に残すため、2.5kgサイズ未満は海へ再放流するという公的規制に加え、ミズダコの資源状態に応じて、使用する樽の数を調整。漁協や道庁が定める管理以上に高い基準で、資源管理に基づく漁業に取り組んでいる。
小笠原氏は、北るもい漁協苫前支所・苫前いさり部会として年間の漁獲量、海底の環境や生態系への影響などを記録・モニタリングし、UMITO Partnersはそのデータ整理や分析、履行確認を通し、自主的資源管理に伴走してきた。
d47食堂でミズダコメニューを提供
ディアンドデパートメントは、ロングライフデザインをテーマに、物販・ 飲食・出版・観光を通して、地域の「個性」と「息の長いその土地らしいデザイン」を見直し、国内外に向けて紹介する活動を展開している企業。同社とUMITO Partnerがそれぞれの強みを活かし、「おいしい」が社会を変えるような活動を共にしていきたい、という想いから今回の協業に至り、3年連続でd47食堂にてミズダコメニューを提供する。
「<北海道苫前町ミズダコ>のザンギ」1,200円(税込)は、8月2日(金)〜9月5日(木)のディナータイム(17:00以降)限定メニューとして提供が予定されている。肉厚で柔らかい食感のミズダコは北海道ならではの食べ方「ザンギ」で味わう。外はカリッと中はジューシー、香ばしい衣の香りとともに、タコの風味を楽しむことができる。
「<北海道苫前町ミズダコ>のタコ飯セット」は、食事メニューと組み合わせて、1,000円(税込)プラスで注文可能。ジューシーな食感を残すため、蒸し煮にしたミズダコの煮汁で炊き上げたご飯と味噌汁のセット。柔らかくみずみずしいミズダコの食感と旨味を味わうことができる。9月5日(木)までの予定で提供中。どちらも数量限定で、なくなり次第終了となるので、興味のある人は早めに味わおう。
d47食堂でミズダコメニューを味わって、海や漁業者の取り組みについて関心を持ってみては。
◾️d47食堂
住所:東京都渋谷区渋谷2丁目21-1 渋谷ヒカリエ8階
Instagram:https://www.instagram.com/d47_shokudo/
UMITO Partners URL:https://umitopartners.com/
D&DEPARTMENT PROJECT:https://www.d-department.com/
(山本えり)