丸八殖産は8月10日(土)、「昭和レトロ」と「縁日」をコンセプトにした観光複合施設「展望レトロ喫茶桃山館」をオープンする。
熱海駅徒歩5分にある自社物件を再活用し、縁日コーナーや駄菓子、昔懐かしいスロットカーや純喫茶などさまざまな要素を詰め込み、観光客を誘致するのが狙いだ。
昭和に留まらないレトロブーム
数年前から続く昭和レトロブームは、現在では昭和だけにとどまらず、平成初期の時代や文化も含むようになっている。
このブームは、その時代を生きていない若者を中心に広がっており、彼らは実体験していなくても、幼い頃に両親の実家で見かけた黒電話や家具、両親の部屋にあった知らないキャラクターの人形などの幼少体験から、懐かしさを感じることができると同社としては考えている。
また、昭和の商品は派手なデザイン、奇抜な色使い、主張の激しいフォント、不要な飾りなどが多く、これが若い世代にとって新しさや新鮮味を感じさせているという。
「新しさ」と「懐かしさ」を感じる場所に
『展望レトロ喫茶桃山館』は、若い人には「新しさ」、当時を生きた世代には「懐かしさ」を感じてもらえる「昭和」をコンセプトにしている。
1階は、10円ゲームなどのレトロゲームやガチャガチャコーナー、スロットカー、大型遊具など、懐かしさを感じながらも、子ども心をくすぐる場所になっている。
2階は、飲食ができる喫茶店になっており、純喫茶の雰囲気に昭和を感じさせるナポリタン900円や、クリームソーダ600円、熱海カツトルコ1680円、桃山カレー850円、プリンアラモード600円などのメニューを用意。
おすすめメニューは「大人のお子様プレート」。ハンバーグやエビフライなど、小さいときに食べたお子様ランチをボリューミーにした、子ども時代の夢を叶えるメニューだ。
縁日コーナーや屋上テラス席も
さらに、喫茶店の隣には縁日を感じられるコーナーを設置。輪投げやかたぬき、わたあめなどの縁日遊びを体験できるほか、いまだに子どもに人気の駄菓子コーナーもある。
屋上は、大型遊具を設置して昔懐かしい屋上遊園地を再現している。熱海を一望できるテラス席もあるので、喫茶店のメニューを楽しみながら熱海の景色を眺めることができる。
屋上テラスの最大の目玉は、熱海湾の海上花火大会を鑑賞できる花火大会プラン。この特別な体験を通じて、多くの人に喜びと感動を届けたいと考えているそう。
昭和から平成初期にかけての「暖かみ」を感じ、世代を超えて楽しめる憩いの場を目指している「熱海桃山館」。
熱海駅付近のメイン通りではない『裏熱海』地域の活性化にもつなげたいとの思いもあるという。
■展望レトロ喫茶 桃山館
所在地:静岡県熱海市桃山町1-5 (熱海駅徒歩5分)
営業時間:11:00~17:30
定休日:水曜日
丸八殖産サイト:https://www.maruhachi-s.co.jp
(鈴木 京)