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面倒な分解をせずに、自転車をそのまま積める観光バス・サイクルバス誕生!

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埼玉県・東京都内で一般貸切バス、貨物運送、旅行業を展開する和光輸送観光バスが、今夏、新たにサイクルバスを導入!バス車内の座席の一部を取り外し、自転車用のスタンドを設置することで、最大12台の自転車をそのままバスに積み込むことができるようになった。

新たな移動手段としてサイクルバスが誕生

日本では、2018年6月、自転車活用推進計画が閣議決定され、「ナショナルサイクルルートをはじめとする世界に誇るサイクリング環境」の創出を進めている(※1)。

また、訪日外国人旅行者向けに、ガイドが丁寧に案内するサイクリングツアーの需要も年々高まっており、自転車観光を活用した地域活性化が期待されているとのこと。

しかしながら、現状では各地に存在するサイクリングロードまでの移動手段が限られ、さらには輪行時の折り畳みや分解が大きな障害となるなどし、整備された遠方のサイクリングロードでの走行を諦めるサイクリストもいるという。

そこで、「自転車の聖地で走りたいサイクリスト」と整備されたサイクリングロードとを結ぶべく、今回、和光輸送観光バスにより、新たな移動手段としてサイクルバスが誕生!サイクリングチームの遠征や個人参加者を募るツアーバス、定期便など様々な用途での利用が期待される。

自転車積載台数20台+乗客座席数21席


サイクルバスでは、リフト付きバスのスライドシート用レールを活用し、自転車用キャリアを固定して自転車をホールド。



バス車内の座席の一部を取り外した、広いスペースを確保しているので余裕を持って自転車を固定することができる。


車内に最大12台の自転車を積み込めるのに加え、トランク部分を利用すれば、さらに8台の自転車の積載が可能(※2)。バス備え付けの昇降機を使えば、重量感のあるE-バイクも楽に積み込むことができる。

自転車を積むだけではなく、乗客座席数も21席確保している。        

モニターツアー参加者からは好評の声が


実施されたサイクルバスのモニターツアー参加者は、95.2%が、今後もサイクルバスを利用したツアーに参加したいと回答。「個人では行かない(行けない)場所に行けるので良い」「普段サイクリングをする際は食事中や休憩場所での自転車の盗難が心配だったがバスに積んだままにできるので助かる」「バス車内での移動時間に体力を回復させることができる」といった意見があがった。


行程の一例として、サイクリング区間が、おぎのや横川店~軽井沢発地市場の場合、バス代金は165,000円(税・有料道路代別※一例)なので、20名で利用すれば1人あたりのバス代金は8,250円となる。  

「チャリ彩in戸田」でサイクルバスを展示


9月28日(土)には、ボートレース戸田 西側駐車場にて開催される「チャリ彩in戸田」にて、サイクルバスの車両を展示。イベントの開催時間は10:00~16:00で、雨天中止となっている。イベントの詳細は、戸田市サイクリング連盟HPから、Instagramを確認してみよう。

旅を楽しむのんびり派も、レース参加・合宿等のガッツリ本格派も、自転車をそのまま積めるサイクルバスをチェックしてみては。

和光輸送観光バス:http://www.wakokanko.com
戸田市サイクリング連盟HP:https://www.toda-ca.com/index.html

(※1)国土交通省自転車活用推進本部 第2次自転車活用推進計画/ナショナルサイクルルート制度:国が指定した、優れた観光資源や走行環境など様々な取組を連携させ、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすとされたサイクリングルート

(※2)トランクに積み込む場合は、前後輪を外す必要あり。

(佐藤ゆり)

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