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【宮城県旧一迫町(栗原市)】宮城県で最も広い栗原市を巡る旅へ

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宮城県旧一迫町(栗原市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、宮城県旧一迫町(栗原市)を写真とともに紹介する。

Vol.293/宮城県旧一迫町(栗原市)

宮城県で一番広い面積を誇るのは栗原市だ。というのは後づけのリサーチだけれど、確かに栗原市が広いというのは大きく頷ける。2005年に9町と1村が合併した大合併の市であり、北東部には雄大な栗駒山と高原地帯も広がっている。

この日は一度にすべて巡るのはむずかしいので、7つの旧町村を巡った。宿泊地からの移動も含めて200kmほどの移動だ。やっぱり栗原市だけでも広い。

そして、最初にやってきたのは旧一迫町だ。「いちはさま」と読む。いきなり、珍しい地名だなあと思わずにはいられない。朝6時ごろ、空はまだ不安定さが残っていて、一瞬雨にも降られた。

朝の静かな通りを巡る。住宅街が並ぶ中で、小さな神社があり、そこでおじさんが社殿を掃除していた。

「おう、にいちゃんは芭蕉の道を巡ってんのかい?」

参拝したときにそう聞かれた。栗原市は「奥の細道」の奥州の終着点、平泉にも近づきつつある。よって、奥の細道にゆかりのある土地も多いみたいだ。

旧一迫町へ

朝の静かな通り

周辺を歩きながら

朝の掃除をしていた

みちのく縄文橋を探しにきた

みちのく縄文橋。見た目以上に巨大だ

どどん、と

橋の内側には絵が

その後、みちのく縄文橋を訪れた。円筒状で、外観は丸太のようであり、思っていたよりも大きな橋だ。その中には甲冑などが描かれており、宮城県らしさも感じられる。橋を渡って先に進むと、史跡の竪穴住居もあった。遥か昔からここで暮らしがあったことを静かに感じた時間だった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

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