今年6月より改装工事を開始した、商業施設「中座くいだおれビル」が、2025年春に全面リニューアル！

「中座」「くいだおれ」など、この地の歴史や文化を継承した、道頓堀の新たな情緒・体験価値を高めるエンターテインメント空間へと生まれ変わる。

国内外の観光客が利用するビル

キャプション中座くいだおれビル エントランス (リニューアル前)

「中座くいだおれビル」は、大阪市中央区道頓堀に位置する商業施設。この地の歴史は、1661年に設立されたと言われる芝居小屋「中之芝居」に遡る。その後「道頓堀五座」の一つ「中座」として、多くの演劇や歌舞伎の上演で賑わい、道頓堀の象徴的存在となった。これまでに再開発を経て、2009年には、閉店した飲食店「くいだおれ」の名称を借り受け、大阪を代表するマスコット「くいだおれ太郎」もこのビルに移設された。

同ビルは、地上6階・地下1階の構成で、大阪名物にあふれるアミューズメントビルとして、多くの国内外の観光客が利用している。入り口横には、芝衛門狸の伝説(※)にちなみ、「道頓堀のお狸様」を展示。高さ約1メートルの狸の人形で、「くいだおれ太郎」と共に多くの来場者を出迎えてきた。

道頓堀の魅力の核となる空間へ

そんな「中座くいだおれビル」が、2025年春に全館リニューアルを迎える。「くいだおれ太郎」や「道頓堀のお狸様」といった、この地の歴史・文化を継承しながら、「食(くいだおれ)」として飲食店舗の更なる充実はもちろん、大阪らしいエンターテイメントを提供する店舗、地域コミュニティ活性化を図る店舗などを配置。道頓堀の魅力の核となる、「情緒・体験価値を高めるエンターテインメント空間」として生まれ変わる。

また、「中座くいだおれビル」は、InstagramとXで公式アカウントを開設した。同施設の最新情報から大阪・道頓堀地域の歴史や文化、観光情報まで幅広く発信している。気になる人は、チェックしてみよう。

「くいだおれ太郎」でおなじみの「中座くいだおれビル」の全館リニューアルオープンを、この機会にチェックしてみては。

■中座くいだおれビル
住所：大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-21

「中座くいだおれビル」公式サイト：https://nakaza-cuidaore.com
「中座くいだおれビル」公式Instagram：https://www.instagram.com/nakaza_cuidaore
「中座くいだおれビル」公式X：https://x.com/nakaza_cuidaore

※中座には「八兵衛大明神」というお狸さんが祀られていた。諸説あるが、江戸時代、淡路島の芝右衛門狸が中座での片岡仁左衛門の芝居を観たくて人間に化けて通っていたが、ある日尻尾を出してしまい、正体がばれて犬に噛まれて亡くなってしまう。その後、客の入りが悪くなったため、芝右衛門狸を祀ることで劇場は再び繁盛したといわれている。

(江崎貴子)