カタリバは、9月21日(土)に石川県の能登半島北部で発生した能登半島豪雨の被害状況および支援ニーズの現地調査を開始し、あわせて復旧に必要な物資を募集している。
カタリバについて
カタリバは、どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPO。
高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいる。
カタリバの災害支援活動について
カタリバの災害時子ども支援「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトチームは、1月1日(月)に発災した能登半島地震の当初から現地入りし、石川県および珠洲市、輪島市、能登町、穴水町と連携協定を締結して、子ども支援に取り組んできた。避難所等での子ども支援のニーズを受けて、子どもが安心して過ごせる居場所支援・預かり支援として「みんなのこども部屋」を運営し、地域のNPOや個人と協力して能登地域11箇所に開設した。
その後、受験費用等に充てられる奨学金の給付や、子ども一人ひとりのニーズにパーソナライズされた学用品や衣類を届ける「MY Boxプロジェクト」など、地域の人々が日常を取り戻すための支援を実施している。
また、学校再開に向けた物資支援のほか、被災した先生が避難所や職員室等で寝泊まりをしていることから、仮設住宅が建設されるまでの間、空き教室を活用した先生の居住スペース設置を支援した。
さらに、被災した地域でも子どもが安心して育つ環境を整えるために、能登の復旧・復興を考える住民参加型ワークショップ「のと未来トーク」や、同様に輪島市で行われた「わじま未来トーク」の事務局を担った。
能登半島豪雨の被害状況や支援ニーズの調査を開始
能登半島豪雨の発生により、石川県珠洲市、輪島市、能登町では警戒レベル5の「大雨特別警報」が発令された(※)。河川の氾濫や土砂災害、浸水被害の他、一部地域では道路が断絶され孤立状態にあることが報告されている。
今回、カタリバは現地団体と協力し、能登半島豪雨の被害状況や支援ニーズの調査を開始。具体的な支援内容は、現地調査の結果を踏まえて随時発表される。
第1弾の支援物資を発送
過去の豪雨災害を経験した人の声やこれまでの支援活動を踏まえると、発災から1週間ほどは特に物資が届きにくい状況になることが予想されるという。
カタリバは、現地から「家に流れ込んだ泥をどうにかしなければならない」といった声を受け、「いま」必要とされる物資を迅速に届けるため、復旧作業に必要な物資の募集を開始した。
物資が多くの地域の人の手に届くまでの間、現地のニーズにあった物資を集めて迅速に届けるため、物資の集積保管場所の提供および輸送については、セイノーホールディングスの協力を受けることになった。
9月24日(火)には第1弾として、カタリバが能登半島地震の物資支援で収集した在庫の一部を発送した。今回は企業や団体に限らず、個人からも物資を募集している。学校や会社、近所のコミュニティに呼びかけて支援に参加することもできる。
物資募集について
今回募集している物資は、高圧洗浄機(中古でも可)、ペットボトル飲料水(未開封の箱単位で、賞味期限3ヶ月以上のものに限る)。
なお、提供した物資は返却できない。また、集積保管場所のスペースは限られているため、募集中の物資以外の物は送らないようにしよう。現地の被害状況により、募集する物資は変更となる場合がある。物資の募集期間は9月30日(月)までだが、物資の集まり具合によって終了のタイミングは変動する。物資は段ボールなどに入れて送ろう。着払い、代引受取は不可となっている。
今回は多くの人の協力が前提となることから、提供された物品に対する個別の寄付金受領証等の発行には対応していない。このことに同意できる人のみ協力を。
現金での寄付も募集中
また、現金での寄付も募集している。寄付金は、現地の状況把握のための調査活動、生活再建に必要な物資の提供、子育て世帯を中心とした被災者向けのサポート等に活用される。
これはあくまで現時点での想定であり、被害状況や教育現場の実態を踏まえ、現地のニーズに合わせた迅速かつ柔軟な支援を行っていくという。現金での寄付については、寄附金受領証明書(領収書)が発行される。
物資の宛先や寄付金に関する詳細は、下記URLより確認を。
能登半島豪雨 現地調査・復旧物資募集詳細:https://www.katariba.or.jp/news/2024/09/23/45782
カタリバHP:https://www.katariba.or.jp
※気象庁 令和6年9月22日「石川県に大雨特別警報発表」https://www.jma.go.jp/jma/press/2409/21a/tokukei.html
(yukari)