福島県いわき市に拠点を構える「いわき靴下ラボ アンド ファクトリー」は、神戸松蔭女子学院大学と初コラボレーションし、「神戸松蔭タータン」を用いたオリジナル靴下「神戸松蔭タータン靴下」を製作した。
「神戸松蔭タータン」について
「神戸松蔭タータン」は、人間科学部ファッション・ハウジングデザイン学科の選択科目「地域プロデュース演習」の2020年度履修生によって制作され、松蔭女子学院の公認デザインとなっている。
2021年3月に、スコットランドの政府機関「The Scottish Register of Tartans(スコットランドタータン登記所)」において正式なタータンとして登録され、生地が永久保存されている。さらに、2022年にはデザイン、ロゴ共に、日本における商標登録も取得した。
「神戸松蔭タータン」を構成する5色は、松蔭女子学院の130年の歴史を象徴している。紺と白は1925年から松蔭中学・高等学校で着用されている、神戸で最も有名な制服を表しているという。
赤はその制服の胸にある刺繍を表現。白のラインに囲まれたサーモンピンク、赤、そして緑は、1982年に創建された、六甲山を背に朝日に輝く大学の学舎をイメージしている。また緑は、設立当初の校地のシンボルであり、「松蔭」の名の由来となった松の木も象徴している。
職人の手によりオリジナル靴下が完成
松蔭女子学院は、2022年に創立130年を迎えて以来、その歴史を象徴する5色で構成された「神戸松蔭タータン」を松蔭の色・デザインとして様々なアイテムや場面で利用している。毎年度、「地域プロデュース演習」の履修生によって企画・制作され、商品が開発される中で、2024年度は「いわき靴下ラボ アンド ファクトリー」の靴下を制作する技術に白羽の矢が立ち、コラボレーションが実現したそう。
通常、縦糸と横糸で織り上げる生地に比べて、靴下は筒状に編み上げるため、構成上タータン柄を表現することが至難の業とのこと。
「神戸松蔭タータン靴下」は、それぞれの柄糸が色鮮やかに出るように編み目を調整しながら、試作を何度も繰り返して、ようやく商品化することができたという。
国内随一の繊細な技術を受け継ぎ、研鑚を積んだ職人だからこそ完成させることができたとも言えるだろう。
「神戸松蔭タータン靴下」は1,210円(税込)で、サイズ展開は23~25cmとなっている。
「いわき靴下 ラボ アンド ファクトリー」について
「いわき靴下 ラボ アンド ファクトリー」は、“共に靴下の未来を編み、いわきから世界へ”をスローガンに、120年以上に渡り靴下製造を手掛けながら20年前に自社工場を閉じた靴下メーカー「ウエスト」と、国内屈指の技術を持ちながら50年の歴史に幕を閉じた福島県いわき市の工場が手を組み、2023年1月に生まれた。
“ラボ アンド ファクトリー”という名には、単に生産する工場ではなく、新たなものづくりに挑戦する共創の場にしたいという想いが込められている。国内で希少となったダブルシリンダーのハイゲージ機を所有し、減りつつある職人の育成や技術継承にも力を入れている。また、自社のオリジナルブランド「idé homme(イデオム)」のほか、OEMやODMのプロダクト生産も行う。
「神戸松蔭タータン靴下」は、松蔭女子学院のオンラインショップ「神戸松蔭タータンショップ」や学内のコンビニエンスストアにて、10月初旬より数量限定で販売。神戸松蔭女子学院大学の歴史や、「いわき靴下 ラボ アンド ファクトリー」の技術が感じられる「神戸松蔭タータン靴下」に注目だ。
神戸松蔭タータンショップ:https://shointartan.buyshop.jp/
いわき靴下ラボ アンド ファクトリー 公式HP:https://www.iwaki-socks.jp/
(ソルトピーチ)