日本あんこ協会は、9月26日(木)、出雲市平田町のガストロノミーツーリズム推進を目的とした16種の地域のあんこスイーツを巡るスタンプラリーイベント「出雲あんこ旅~雲州平田編~」の初開催にあたり、井上夏穂里出雲市副市長を表敬訪問致した。
あんこスイーツを巡るスタンプラリー
「出雲あんこ旅~雲州平田編~」とは、出雲市平田町の和菓子店や洋菓子店、甘味処、製パン店、飲食店など全16店が連携し、同町のガストロノミーツーリズムの推進を目的として開催中のあんこスイーツを巡る、初開催のスタンプラリーイベント。
出雲菓子協会と平田菓子同業組合が主催し、日本あんこ協会の監修のもと、9月7日(土)~11月8日(金)の期間行われている。
ガストロノミーツーリズムにぴったり
観光庁によると、ガストロノミーツーリズムとは、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、食文化に触れることを目的としたツーリズムのことと定義されている。
あんこスイーツは元来、和菓子。我が国において和菓子は地域の歴史や伝統に根付いたもの、また地域の特産物を使用して作られるものが多く、あんこほどガストロノミーツーリズムに適した食べ物はないと考えられる。雲州平田も例外ではなく、「一畑まんじゅう」や「宍道湖最中」など、古くから愛されるローカルあんこがたくさんある。
また今回のスタンプラリー開催にあたり、参加店の來間屋生姜糖本舗では、江戸時代から全国で親しまれる生姜糖の製法技術を活かし、創業初となる「あんこ糖」を開発。スタンプラリー参加者には、ご当地あんこスイーツを通じて、雲州平田ならではの食文化に触れてもらうことができると確信している。
スタンプラリー開催中の平田町は「雲州平田」と呼ばれ、出雲大社と松江の中間地点に位置する。江戸時代には木綿製品をはじめ、松江藩の物資の集散地として長く栄えたという。
また、出雲大社はぜんざい発祥の地。松江は日本三大菓子処のひとつで、たくさんの優れたあんこスイーツを世に輩出してきた。そんな我が国のあんこ文化を代表する2都市の橋渡し役となってきたのが、雲州平田なのだ。
出雲市全体での開催を
今回、同協会の表敬訪問にあたり、井上夏穂里出雲市副市長には、まず「出雲あんこ旅~雲州平田編~」の開催状況を報告。スタンプラリーは近隣地域や隣接他県からの参加だけでなく、東京や大阪、他の地方都市など遠方からの旅行者も目立っているそう。
そして、昨今のあんこの消費トレンドに関する弊会の見解から、あんこは出雲市のガストロノミーツーリズム推進やインバウンド観光誘客の一助となるポテンシャルがある旨を伝えた。また、第1回目の今回は「雲州平田編」として平田町に限定した開催だが、出雲はぜんざい発祥の地であることから、井上副市長からは、平田町だけに留まらず次回以降、出雲市全体での開催に向けた助言を受けた。
協会員10,000人「日本あんこ協会」
日本あんこ協会は、2018年10月に、あんこ普及振興を目的とした協会団体として、現会長のにしいあんこさんにより創設された。設立当初は17名だった「あんバサダー」と呼ばれる協会員は、2024年に10,000名を超える。
主な監修協力・後援は、岡山県倉敷市「備中あんたび」、JR東日本「高輪ゲートウェイフェスト ムーンナイトあんこ」、大阪メトロ「あんこ巡り」、鹿児島山形屋「あんこ展~お茶と器と~」ほか多数。自主主催では、あんこ食べ比べ部活動「あんこ部」、全国あんこファンオンライン交流会「あんこ夜会」などを開催している。
日本各地から集まるあんこファンのスタンプラリー参加状況を報告!この機会に、日本あんこ協会と、スタンプラリーイベント「出雲あんこ旅~雲州平田編~」をチェックしてみては。
スタンプラリー公式ページ:https://izumokashi.wixsite.com/izumokashi
日本あんこ協会:https://anko.love/
(江崎貴子)