京都市のお茶×アートを楽しむ新ギャラリー「アートスペース福寿園」にて、田辺竹雲斎の個展「伝統と挑戦-初代竹雲斎から四代竹雲斎の世界-」展を、10月25日(金)~12月22日(日)の期間に開催中だ。
京都の老舗茶舗・福寿園
1790年、現・京都府木津川市山城町を指す山城国上狛で創業した福寿園は、茶一筋に歩み続けている京都の老舗茶舗。
代々が築いた茶づくりの伝統の技を生かしながら、常に新しい技術を取り入れ、これからの時代のティーライフを提案している。
お茶をテーマにしたギャラリー
創業以来、宇治茶の伝統を守り続けてきた福寿園は、お茶をテーマにしたギャラリー「アートスペース福寿園」を4月26日(土)にオープンした。
同ギャラリーでは、茶の味わいはもとより、その歴史と文化を現代の視点から見つめ直すとともに、それらをさまざまな角度で後世に伝えることを目的とし、伝統工芸から現代美術まで、表現のスタイルを問わず展覧会を開催している。
現在、「茶花礼賛」「茶の杜に惑ふ」に続き、第三回目として開催中なのが、竹工芸家・田辺竹雲斎の「伝統と挑戦-初代竹雲斎から四代竹雲斎の世界-」展だ。
歴代の竹雲斎による世界を紹介
文人と呼ばれた文芸を嗜む知識人たちが交流を行なった「茶の世界」は、竹工芸と深いつながりを持っているとのこと。
初代竹雲斎(1877〜1937)は、竹工の技法のみならず、華道や煎茶道にも励み、茶道は富永潤泉より花月庵流煎茶の皆伝を受けている。
その後も現代の四代に至るまで、煎茶道の思想や哲学の歴史を重んじ、時代に沿ったクリエーションを継続。
「伝統と挑戦-初代竹雲斎から四代竹雲斎の世界-」展では、伝統を守りながらも、絶えず挑戦を続けてきた歴代の竹雲斎による世界を紹介している。
1973年、大阪府生まれの四代・田辺竹雲斎は、2017年に四代田辺竹雲斎を襲名。伝統を受け継ぎながらも、工芸の領域にとどまらない活動を展開し、2022年には芸術選奨文部科学大臣新人賞、大阪文化賞を受賞した。
茶の文化を軸に展開するギャラリー「アートスペース福寿園」の「伝統と挑戦-初代竹雲斎から四代竹雲斎の世界-」展で、お茶を飲みながらアートを楽しみ、お茶の文化を見つめ直す時間を過ごしてみては。
■アートスペース福寿園
住所:京都府京都市下京区四条通富小路角 福寿園京都館(京都本店) 7階
営業日時:木~日曜日の各日11:00~17:30
入場料:無料
公式サイト:https://artspace.fukujuen.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/artspace_fukujuen/
福寿園観光ポータルサイト:https://experience.fukujuen.com/
(佐藤ゆり)