鹿児島県薩摩川内市に本社を構え、循環型社会に向けた不要品の回収・選別・再流通のインフラを構築するECOMMITは、兵庫県西宮市とともに、11月1日(金)より、西宮市内8拠点で資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を開始。不要になった衣類の回収を始めた。
不要品の回収・選別・再流通を行う「PASSTO」
「PASSTO」は、使わなくなった不要品を「回収」し、最適な使い道の「選別」、再活躍させる「リユース・リサイクル」の循環をつくる仕組み。PASS TOを短縮した造語で、「次の⼈に渡す、未来に渡す」を意味している。
暮らしに⼀番⾝近な資源循環の⼊⼝となることで、⽣活者がより気軽に資源循環に参加できる場と、“捨てる”以外の選択肢を提供し、サーキュラーエコノミーの実現を⽬指す。
市内8拠点に不要品回収ボックス設置、衣類回収を開始
ECOMMITと西宮市は、同市内のリユース活動の促進と地域の廃棄物量の削減を目的として、市内の本庁舎などの公共施設および民間商業施設の8拠点に、「PASSTO」の不要品回収ボックスを設置。こども服、トップス、ボトムス、ジャケット、コート、シャツ、スカートなどの衣類を対象に回収を開始する。
不要品回収ボックスの設置場所は、「ダイエー西宮店」「Corowa甲子園」「アクタ西宮ステーション」「イオン西宮店」「西宮市山口支所」「阪急オアシス名塩店」「大社公民館」「西宮市本庁」の8カ所だ。
設置期間は、11月1日(金)~2025年10月31日(金)の予定だが、実施後の状況により期間を延長する場合があるとのこと。
注意事項として、各品目には一部回収対象外となるものがあること、濡れたものは入れられないこと、一度回収したものは返却できないことが挙げられている。
ECOMMITと西宮市の取り組み
ECOMMITと西宮市は、昨年1月に「リユース活動の促進に向けた連携と協力に関する協定」を締結し、リユース品の回収イベントの実証実験や、市の処理施設に持ち込まれた不要品の二次流通に関する事業に取り組んできた。
今後も連携しながら、市内の民間施設などにPASSTOの不要品回収ボックスの設置を拡大する予定。市民の身近な生活導線上に資源循環の入口を創出することで、気軽に資源循環に取り組める環境づくりを進めていく方針だ。
ものが循環するインフラを実現するECOMMIT
ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」ために、ものが循環するインフラをビジネスで実現する循環商社。全国7箇所に自社の循環センターを持ち、不要になったものを回収・選別・再流通している。
また、“ものの流れ”をデータ化する自社開発のトレーサビリティシステムにより、リユース・リサイクル率の算出や、CO2削減量のレポーティングまで行うことで、企業や自治体のサステナビリティ推進に向けたサービスを包括的に提供している。
西宮市の人は不用品をリユースやリサイクルへと繋げる「PASSTO」を活用して、資源循環に貢献してみては。
「PASSTO」公式サイト:https://www.passto.jp
(Higuchi)