12月17日(水)に帰港した関鯨丸により、国産ナガス鯨が陸揚げされ、今後、下関がナガス鯨陸揚げの拠点となることから、ナガス鯨の冷凍鯨肉の消費拡大と新たな名物とするため、12月17日(火)~23日(月)の期間、消費喚起フェア「おかえりない!関鯨丸 ナガス鯨フェア」を開催中だ。
73年ぶりに新造した捕鯨母船
国産の捕鯨母船として、73年ぶりに新造した捕鯨母船「関鯨丸(かんげいまる)」。総トン数9,299トン、全長112.6メートル、船幅21メートル、モーター駆動の電気推進システムを採用した、最新鋭の設備と機能を備えた漁船だ。
捕鯨母船は、キャッチャーボートと呼ばれる捕鯨船が捕獲したクジラを船内に引き上げ、クジラの解体/切り分け/真空パック/箱詰め/凍結/冷凍保管までを一連の流れで行うことができる。
冷凍された鯨肉は箱詰めし、コンテナに入れて冷却保存。40基のコンテナは、各々で温度設定できるため、鯨肉の保管量に合わせて冷却することで品質向上に繋がるという。
くじらの街 下関
下関は近代捕鯨の発祥の地であり、商業捕鯨が再開された地。また、我が国唯一の母船式捕鯨業の基地でありくじらと馴染みの深い街だ。
また下関は、母船式捕鯨業の我が国唯一の基地であり、鯨料理を出す店舗数日本一(※)という点にも注目したい。
高品質な鯨肉を提供
「おかえりない!関鯨丸 ナガス鯨フェア」の期間中、下関市内の飲食店等で、ナガス鯨を使った鯨料理が提供される。今回各店舗で提供されるナガス鯨は、令和6年漁期に捕鯨母船「関鯨丸」船団が捕獲した鯨。飛躍的に進歩した冷凍技術により鯨本来の旨味が味わえる、高品質な鯨肉を提供する。
提供店舗については、感鯨下関ホームページにて確認しよう。
鯨の中でも特に美味とされる「ナガス鯨」
ナガス鯨の特長をみていこう。
シロナガス鯨に次ぐ大型の鯨・国産ナガス鯨の捕獲は48年ぶり。鯨の中でも特に美味とされる。
鯨料理には、ローストホエールや、
鯨ステーキ、
鯨ユッケ、
鯨ベーコンなどがある。
鯨のコース料理や、
鯨赤身 刺し身など、くじらの街・下関だからこそ味わえる鯨料理を堪能しよう。
消費喚起フェア「おかえりない!関鯨丸 ナガス鯨フェア」を、この機会にチェックしてみては。
感鯨下関ホームページ:https://www.shimonoseki-kujira.jp
※令和6年3月1日現在、鯨料理の提供に取組む店舗が下関市内120店舗あり、日本一であると推定
(江崎貴子)