「東京おでかけプロジェクト」は、「『行ける場所より“行きたい場所”』へおでかけしよう。街の人の目を変えていこう!」をコンセプトに、病気や障害がある子どもと家族がおでかけしたい心躍る場所を借り、「家族のはじめてのおでかけ体験」「親が“自分”に戻る週末」などを提供している。
同団体は、このたび、難病のキッズクリエイターYURINA(古川結莉奈)さん、柏市の「すくすくハウス」で働く障害者と協働し、売上げの一部が寄付になるフェアトレードコーヒーを12月23日(月)に限定発売した。
のべ955名に心躍るひとときを提供
世界で一番赤ちゃんが安全に生まれる国、日本(※)。
しかし、医療技術の進歩によって救える命が増えると同時に、医療的ケアを日常的に必要とする「医療的ケア児」と呼ばれる子どもたちや、病気や障害のある子どもが日本では増えている。
「呼吸器等の医療的ケアが必要だと、アラーム音が鳴ったり周りの目が気になって外出しづらい」そんな子どもの現状とともに、家族も24時間365日、休む間もなく自宅や病院でケアに追われ、十分な睡眠をとることができなかったり、キャリアを諦めているのが実情だという。
もっと家族で安心して外出できる場所が街に増えたら。街に仲間が増えたら。保護者が子どもから離れて気軽に「リフレッシュ」できる機会があったら。そんな想いから、「東京おでかけプロジェクト」では、家族向けに“はじめて”のおでかけを応援したり、保護者向けに“わたし”に戻る時間などを提供したりしている。
これまで神保町のブックハウスカフェや六本木の文喫、ROSEGALLERY銀座や資生堂パーラー、京都の仁和寺、佐賀の武雄図書館など、全国の素敵な場所を借りて、計14カ所、33回、のべ955名に心躍るひとときを提供してきた。
結莉奈さんとの出会いがきっかけに
昨年の夏、同団体は先天性ミオパチーという筋肉の難病疾患と人工呼吸器による医療的ケアが必要な古川結莉奈(ふるかわゆりな)さん11歳と出会った。
「本屋さんに来たの、はじめて!」
学生おでかけサポーターと大好きな宇宙や星空、アイドルの本を探す結莉奈さん。自分の力で身体を動かすことがほとんどできないというが、ふだんから小さな声や指、視線入力を上手に使う結莉奈さんと、自由な発想で一緒に本屋さんを楽しんだという。
このとき、「はじめまして」の名刺カードを結莉奈さんからプレゼントされたプロジェクトメンバー。そのころから何かコラボできないか?結莉奈さんと家族のことを知ってもらうきっかけにならないか?と考えていたという。
12月は寄付月間、そして「東京おでかけプロジェクト」の5周年。結莉奈さんとオリジナル商品をつくりたい。そんな想いから実現したのが、今回の世界にひとつだけのオリジナルフェアトレードコーヒーだ。
限定100セットを販売
寄付付きフェアトレードコーヒーは、同団体へ3,000円以上の寄付をした人向けに、3袋が1つのセットになった限定100セットを東京おでかけプロジェクトECショップ「STORES」にて販売。東京おでかけプロジェクトロゴデザインのボックス付きなので、ボックス付きでギフトとして大切な人へ贈るのも、個包装になったコーヒーを小分けにして贈るのもおすすめだ。
キッズクリエイターYURINAさんは、「わたしは、好きなところや、まだ知らないところへおでかけすることが好きです。おでかけは楽しいし、そこで出会った人と友達になれるかも?とワクワクします。みなさんにとっても、おでかけとクリスマスがワクワクした楽しい日になりますようにと思って制作しました。」とコメントしている。
寄付付きフェアトレードコーヒーの発売には、すくすくハウスで働く障害がある人々の就労チームや、
東京おでかけプロジェクトのアートディレクションを担当する柿沼智恵さんも協力している。
世界にひとつだけの寄付付きフェアトレードコーヒーを、この機会にチェックしてみては。
ECショップ「STORES」:https://tokyoodekakeproject.stores.jp
すくすくハウス設立プロジェクト:https://sukusukuhouse.net
※ユニセフ報告書『Every Child ALIVE』より:https://www.unicef.or.jp/news/2018/0023.html
(江崎貴子)