
「花鳥風月」の石田勝己総支配人(右)から冷凍した白ご飯を受け取る白浜町社福協の松本隆志事務局長=和歌山県白浜町提供
京都プラザホテルズは、運営する温泉宿「南紀白浜 和みの湯 花鳥風月」にて、宿泊施設内で発生する余剰ご飯を活用した地域支援活動を10月より開始した。
フードロス削減と地域福祉の両立を目指す
「南紀白浜 和みの湯 花鳥風月」は、全室に半露天風呂を備えた温泉宿として、白浜の自然とともに“心も体もほどける宿”をコンセプトに運営。地産地消や資源の再利用にも力を入れ、地域とともに持続可能な観光地づくりを推進している。
今回の取り組みは、白浜町社会福祉協議会を通じて生活困窮者への食支援を行うもので、フードロス削減と地域福祉の両立を目指すSDGsの一環として実施。施設内で炊飯後に余った白ご飯を小分け・冷凍保存し、週1回の頻度で白浜町社会福祉協議会へ提供している。
量は、1個あたり茶碗約2杯分。協議会にて保管後、支援対象者へ凍結状態のまま配布。現在は週あたり数十個規模で安定的な提供を継続している。
「もったいない」から生まれる新たな社会貢献
同活動は、宿の現場から上がった「余ったご飯を何かに活かせないか」という声から始まったという。地域の食資源を無駄にせず、必要とする人々に届ける仕組みとして実現に至っている。
初回の提供時には、総支配人・石田勝己氏が、白浜町社会福祉協議会の松本隆志事務局長へ直接手渡しを行った。同取り組みに際して石田氏は、「いろんな事情を抱えている方がいらっしゃると思います。声を上げづらい方にも、『遠慮しないでいいよ』という気持ちが伝われば嬉しいです」と話している。
京都プラザホテルズでは、地域社会との共生を企業理念に掲げ、環境・社会・経済の三側面から持続可能な運営を推進。今回の活動は、地域の“もったいない”を“ありがとう”に変える、宿泊施設としての新しい社会的役割を目指した一歩だ。今後も「おもてなしの心」を館内だけでなく地域全体へ広げる活動を続けていくという。
この機会に、“もったいない”を地域の“ありがとう”に変える活動を応援してみては。
■南紀白浜 和みの湯 花鳥風月
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町3729‐32
公式サイト:https://shirahama-kachofugetsu.com
■京都プラザホテル本館・新館
住所:京都府京都市南区西九条蔵王町28
公式サイト:https://www.kyoto-plazahotel.co.jp
(suzuki)