京都府和束町の若手茶農家が立ち上げた日本茶カンパニーのWMACTHA ＆ CO.は、MISAKUが運営する抹茶カフェブランドのChotto Matchaと協業。12月19日(金)・20日(土)の2日間限定で「CHRISTMAS MATCHA NIGHT – BAR TAKEOVER」をChotto Matcha Asakusaにて開催する。
抹茶分野の次世代リーダー
世界的に抹茶需要が高まる一方、国内の茶産地では担い手不足や高齢化、市場価格の低迷など、持続性に関わる課題が深刻化している。こうした状況下において次世代がどのように産業と文化を更新していくのかというテーマは、社会的にも注目度が高い。
そうしたなか、伝統産業が抱える課題にアプローチしているのが、産地の次世代リーダーであるWMACTHA ＆ CO.と都市の次世代経営者であるChotto Matchaだ。
WMACTHA ＆ CO.代表の竹谷氏(左)と浅木氏(右)
京都府和束町の茶農家チームのWMACTHA ＆ CO.は、自社一貫体制のもと、茶畑の管理から有機栽培、収穫、仕上げ加工、粉末ロット選定、商品化まで行う。一度途切れた家業「カネ忠」の名残と再出発する環境負荷低減モデルや、ダイレクトトレード日本茶プラットフォームを運営するサステイナブル・コミュニティモデルを採用。
日本の茶産地に根ざした生産現場重視の課題解決に特化し、伝統技術の継承と持続可能な産地づくりに取り組んでいる。また、ニューヨークやカンヌ、東京での海外イベントに出店した実績もある。
一方のChotto Matchaは、女性学生起業家の姉妹が立ち上げた抹茶ブランド。代表は、東京都知事が主催する女性起業家支援プログラム「Apt Women」第7期に最年少で採択されるなど、国内外から注目を集めるリーダーでもある。
静岡の茶農家と提携して独自のFarm to Tableを確立し、東京・浅草およびフィリピン・マニラに計4店舗を展開。海外からの逆輸入型ブランドとして、世界視点で本格的な抹茶体験を提供している。
ちなみに、両ブランドの中心メンバーは学生時代に米・シリコンバレーで学び、現地の起業家精神やスタートアップカルチャーに触れてきたバックグラウンドを持つ。その経験を伝統産業である日本茶の分野に応用している点も注目ポイントだ。
抹茶企業の共創によるイベント
今回、WMACTHA ＆ CO.の「ダイレクトトレード・若手育成」とChotto Matchaの「都市から世界へ文化を翻訳する力」が重なり、協業が実現。25歳以下の若い世代ならではの視点と実行力で主導する“越境型コラボレーション”を通じて、産地と都市、日本と海外をつなぐ新しい抹茶文化の創出に挑戦する。
また、イベントを開催することで互いの強みを補完し、競争ではなく共創によって文化価値を高める新たなモデルを提示。
この共創の意義として、若手生産者を中心とした茶産業支援や抹茶市場全体の価値向上、海外市場を視野に入れた文化発信の強化、さらに持続可能な農業と産地継承モデルの構築が期待される。
「CHRISTMAS MATCHA NIGHT – BAR TAKEOVER」では、WMATCHA & CO.が手がける京都・和束町産抹茶に加え、Chotto Matchaが提携する静岡県の茶農家による抹茶も使用。
両ブランドとも生産者と直接つながるFarm to Tableモデルを実践しており、二つの産地がそれぞれ持つ個性を一度に楽しめる特別な構成となっている。
二日間限定のコラボメニュー(予定)
そんなイベントの見どころのひとつは「抹茶×バー」という新しい要素だ。
二日間限定のコラボメニューでは、和束産・静岡産の抹茶を使用したカクテルにホット抹茶、煎茶、ローカフェインドリンクなどを提供。夜の浅草に調和する“ナイトモードの抹茶体験”を創り出す。また、抹茶もなかや抹茶シフォンケーキといったフードメニューも提供される予定だ。
そして産地と生産者の顔が見える展示として、和束町の茶畑風景や若手茶農家の取り組みを紹介。抹茶が生まれる背景や生産者の想いを来場者に伝える。なお、イベントにはWMACTHA ＆ CO.代表の浅木氏も参加予定だという。
伝統産業の若き担い手が主導するイベントで、今までにない抹茶体験を満喫してみては。
■CHRISTMAS MATCHA NIGHT – BAR TAKEOVER
開催日時：12月19日(金)・20日(土)17:00〜21:00
開催場所：Chotto Matcha Asakusa
所在地：東京都台東区花川戸1-10-14
WMATCHA & CO. 公式HP：https://www.wtea-directtrade.com
Chotto Matcha 公式Instagram：https://www.instagram.com/chottomatchajp
(紫原もこ)
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