
「福井繊維文化をつむぐプロジェクト」は、「オーベルジュほまち 三國湊」と連携し、福井の繊維文化を体感できる「三國湊の刺し子」体験プログラムを開発し、1月16日(金)から販売を開始した。同プログラムは、三國湊を訪れる海外の観光客向けに英語でも運営され、2月実施分から受付を開始する。
「三國湊に残る刺し子」体験プログラム

作品と裁縫セットは持ち帰り可能
「三國湊の刺し子」体験プログラムは、港町の文化にふれながら、かつて大切な人の無事を祈り、一針一針縫い上げられてきた刺し子の技法を体験できるプログラム。丁寧な手仕事を通して、人々の暮らしや、現代の価値観に通じる「ものを大切に使い続ける知恵」に想いを巡らせる、心豊かな旅の時間を体験できる。

日本各地のさまざまな刺し子
体験プログラムは、三國湊の歴史と海女文化、刺し子について写真や資料を使った解説や、地元案内人による実演と丁寧な指導が受けられるのが特長だ。布・針・糸を使ったワークショップは、初心者でも安心して参加できる。また、作品は持ち帰ることができるので、旅の思い出や贈り物にもぴったりだ。

刺し子を見学
「三國湊に残る刺し子」体験プログラムの参加費は5,500~15,000円(税込・材料費込)。道具・材料はすべて用意されているため、持ち物は不要だ。ここで、3つのプランを紹介しよう。

線にそって縫いはじめる
1.5時間のプランでは刺し子体験、3時間のプランでは刺し子体験に加え三國湊のまちあるきを楽しめる。

夕暮れ時の散策風景

越前海岸・東尋坊の沖合に浮かぶ雄島
さらに1泊2日のプランでは、坂井市龍翔博物館・約200年前の刺し子にふれる体験など歴史や刺し子文化にふれる。茶菓・ドリンクが付いた2日間にわたる刺し子体験や雄島・安島地区の散策など盛りだくさん。いずれのプランの集合・解散も「オーベルジュほまち 三國湊」で、毎日実施される。なお事前予約制で、定員は各日6名の先着順だ。

三國湊の古い町並み
三國湊は、今も町並みや手仕事、人々の営みに歴史の面影が息づき、訪れる人に歩みをゆるめ、地域の文化と静かにつながる時間をもたらしてくれる。サステナブルな価値観が注目される今、手仕事の温かみと物語性を備えた「三國湊の刺し子」体験プログラムは、三国湊のやさしい時間と出会える。
「福井繊維文化をつむぐプロジェクト」の詳細

「オーベルジュほまち 三國湊」
福井県・三國湊は、北前船の寄港地として栄えた歴史ある港町。海とともに生き、航海に出た家族を待つ時間が日々の暮らしの中にあり、交易によってもたらされた物資とともに、独自の文化が育まれてきた。また福井県は、古くから絹織物を中心に繊維産業が発達した土地でもあり、羽二重(はぶたえ)に代表される繊細な絹の織物文化が受け継がれてきた。「福井繊維文化をつむぐプロジェクト」は、福井に根付いた繊維文化に光をあて、地域活性に寄与することが目的だ。
「三國湊の刺し子」体験プログラムは、福井の繊維文化の流れの中で育まれた三國湊の各地に伝わる刺し子をテーマに、旅のコンテンツとして開発された。
最後に、「福井繊維文化をつむぐプロジェクト」担当者のメッセージを紹介する。
「私たちが考える『地域の資源』とは、観光名所や歴史的な建物だけではありません。町に残る古い空き家や調度品、笏谷石といった素材、そして何よりも、地域の歴史や暮らしを実体験として知り、語り継いできた人々の存在そのものだと考えています。
日本人の暮らしは古くから、『他者との心地よい共生』や『ものを大切に使い続ける知恵』に支えられてきました。そうした価値観を、現代の視点であらためて見つめ直し、よりよい社会のあり方を考えるきっかけをつくりたい――今回企画した『三國湊の刺し子』体験プログラムは、そうした取り組みの一つです。
刺し子は、衣服を補強し、繕い、長く使い続けるために生まれた、暮らしの中の手仕事です。三國湊にも、地区ごとに異なる表情をもつ刺し子が今も残されており、その背景には、ものと丁寧に向き合い、使い続けてきた人々の知恵や価値観が息づいています。
私たちは、この土地に息づく刺し子にあらためて光をあて、現代を生きる旅人にこそ体験してほしいと考えました。今回連携する『オーベルジュほまち 三國湊』は、町家をリノベーションした宿泊棟と地域の食材を生かしたレストランを備える分散型ホテルとして、ミシュランガイドホテルセレクションに2年連続で掲載されています。日常から少し離れ、心を潤す静かな時間を過ごせる場所です。この体験を通して、刺し子だけでなく、福井が育んできた上質で多様な繊維文化の奥行きを感じていただければ幸いです。」
港町で人々が祈りを込めて紡いだ刺し子体験を、チェックしてみては。
■オーベルジュほまち 三國湊
所在地:福井県坂井市三国町南本町3丁目4−39
公式HP:https://mikuniminato-sashiko.com
(erika)