
山口県柳井市のVERIARTは、2月7日(土)に柳井市日積に「VERIART 民家まるごとギャラリー1号店」をオープンする。
創作空間と教育空間が一体となった、参加型の創造拠点

「VERIART 民家まるごとギャラリー1号店」は、完成した作品を鑑賞するための従来型のギャラリーとは異なる。アーティストの創作空間と教育空間が一体となった、参加型の創造拠点だ。
子どもから大人まで、アートと自然に触れながら、自ら問いを立て、考え、表現し、生成AI時代に不可欠な「思考力・判断力・表現力」を実践的に育む場として設計されている。VERIARTが構想する「創造教育×アート×地域」を全国に展開していくための、最初の実証拠点でもある。
アートと本物の体験を通して実装する創造力を育む場に
生成AIの進化により、「正解を速く出すこと」は機械が担う時代になった。こうした社会において教育に求められているのは、自ら問いを立て、情報に意味を与え、それぞれの状況に応じた解を構築していく力。文部科学省は学習指導要領において、「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」を重視し、育成すべき資質・能力の一つとして「思考力・判断力・表現力等」を位置づけている。
VERIARTは、これらを単なる教室内の学習にとどめるのではなく、アートと本物の体験を通して実装する教育環境として設計した。同社では、人間の創造力は生まれつきの才能ではなく、環境によって育つ力だと考えているためだ。
学びや創造は自分の内側に問いが芽生えた瞬間に始まる
「VERIART 民家まるごとギャラリー1号店」は、77歳のアーティスト・益村司氏が中心となり立ち上げた。益村氏は2019年パリ国際サロン・グランプリ受賞作家であり、40年以上にわたり高校美術の教壇に立ち、さらに10年以上にわたって子どもたちと創造の現場を歩んできた。
益村氏は、長年の教育実践の中で、「学びや創造は、正解を教えられた瞬間ではなく、自分自身の内側に問いが芽生えた瞬間から始まる」という確信に至った。このギャラリーでは、完成作品を見るだけでなく、試行錯誤しながら創り続けてきたアーティストの姿勢や思考に触れることで、創造を「結果」ではなく「プロセス」として捉える学びが生まれる。
里山の空間を教育環境として「開疎」
また、所在地・柳井市日積は、自然に囲まれた里山の集落だ。VERIARTは、この環境を創造的な学びに最適な「疎空間」と捉えている。この空間を「開疎」し、詰め込みや過剰な刺激から離れ、自分の感覚で考える余白を取り戻す教育環境として設計している。
また、VERIARTが大切にしているのは、心をひらいて作品と向き合い、自分の中に問いが生まれる「観る」こと。この「観る・考える・表現する」という循環こそが、VERIARTが重視するアート思考のプロセスだという。
親子参加型の創造プログラムなどを通して、来場者はアートをきっかけに、アート思考によって自ら考え、決め、表現する学びを体験する。
オープンに合わせて益村司氏の凱旋展も開催
「VERIART 民家まるごとギャラリー1号店」は、アーティストの創作の場であると同時に、訪れた一人ひとりの「創造の起点」となる創造教育空間である。
作品を鑑賞する場所から、創造が動き出す学びの空間に。自然に触れることから、人間の創造力を問い直す拠点に。正解のない時代に向けた、新しい創造の実験場に。地方から始まる、創造力の再設計として。「VERIART 民家まるごとギャラリー1号店」は、地域への感謝と恩返しの思いを込め、この土地に息づく感性や記憶を、次の世代へとつないでいく拠点でもあるという。

「VERIART 民家まるごとギャラリー1号店」ではオープンに合わせて、益村司氏の凱旋展「時を超えて響く鼓動」をギャラリーで開催する。2月7日(土)以降、土・日曜日のみ開催で、時間は10:00〜16:00。
自然に囲まれた環境で、アートを通じて学びを深めてみては。
■VERIART 民家まるごとギャラリー1号店
住所:山口県柳井市日積2743
営業時間:土・日曜日のみ開館 10:00〜16:00
HP:https://www.veriart.net
(淺野 陽介)