
三重県津市に本社を置くおぼろタオルは、「おぼガーゼタオル」が2026年1月に生誕100年を迎えることを記念し、発売当初の意匠を再現した「昭和復刻版おぼろガーゼタオル」660円(税込)を発売した。
日本初の二重袋織りガーゼタオルの量産化
おぼろタオルは、1908年(明治41年)に三重県津市にて森田庄三郎氏が創業。当時は無地のタオルが主流だったが、独自の「朧染(おぼろぞめ)タオル製造法」を開発し、専売特許を取得。高い吸水性と使い勝手の良さから評判を集め、社名の由来にもなっている。
その後、大正〜昭和期にかけて技術革新を続け、日本初の二重袋織りガーゼタオルの量産化に成功。軽やかな肌ざわり、優れた吸水性と速乾性が特徴で、赤ちゃんから年配の人まで幅広い層に支持され、世代を超えて愛されるおぼろタオルの看板商品となった。
女性のための便利グッズとして誕生

日本初の二重袋織りガーゼタオル
「おぼろガーゼタオル」は、花街で生きる女性たちの声がきっかけで誕生した。当時は、使いやすい布が少なかったため、白粉を塗る際には医療用ガーゼ、落とす際はタオルを使用していた。そこで、1枚のタオルでガーゼとタオルの機能を持ち、肌に優しく触れながら白粉を塗ったり落としたりしやすいように工夫された、片面ガーゼ・片面タオルの二重袋織りのタオルが誕生。

おぼろガーゼタオル発売当時の花街の芸者
薄く、軽く、吸水性に優れたこのタオルは、瞬く間に花街の女性たちの間で評判となり、当時は用途から「お化粧タオル」とも呼ばれ、一世を風靡したという。誕生当初から女性の暮らしに寄り添うための便利グッズとして愛されてきたのが「おぼろガーゼタオル」だ。
暮らしに寄り添う高い機能性と実用性

「おぼろガーゼタオル」は、ガーゼとパイルを組み合わせた二重袋織り構造で、「洗う」と「拭く」を1枚で実現している。細い糸で織られているため肌触りは軽くやわらか、高い速乾性も持つ。

女性でも絞りやすいボリューム感で、沐浴、入浴後、旅行、日常使いまで幅広く対応。時代が移り変わっても、家族の暮らしのそばで使い続けられてきた品質と風合いは、多くの人の記憶の中に息づいている。
科学的に裏付けられた「どこか懐かしい柔らかさ」
また、そのやさしさは、感覚だけでなく科学的にも裏付けられている。京都工芸繊維大学との共同研究により柔らかさを数値化した結果、乾いた状態・濡れた状態のいずれにおいても、人が心地よいと感じる柔らかさの指標である「2〜5kPa」の範囲にあることが明らかになった。
この数値は、赤ちゃんが母親の胸に抱かれているときに感じる安心感と同じ領域とされ、触れた瞬間に「ほっとする」「安心する」と感じる理想的な柔らかさであることが、近年あらためて証明されている(※)。
家族の記憶とともに受け継がれるタオル
「おぼろガーゼタオル」の愛用者からは、長年にわたり多くの手紙が寄せられているといい、一枚のタオルが家族の記憶とともに受け継がれ、人生の節目や新しい命の誕生に寄り添い続けてきたことがうかがえる。100年にわたり製造が途切れることなく受け継がれ、選ばれ続けてきた、国内でも他に類を見ない超ロングセラー商品だ。その縁起の良さから、近年では企業や人の繁栄を願う「ご長寿タオル」として、周年記念品や節目の贈答品にも広く活用されているそうだ。
発売当時のデザインを忠実に再現

今回登場した「昭和復刻版おぼろガーゼタオル」は、当時のレトロなパッケージデザインや織ネームを忠実に再現しており、100年の伝統を未来へつなぐ逸品として、懐かしさの声と共に多くの人から反響を得ているという。おぼろタオルは、この機会にこれまでの歩みを振り返るとともに、「おぼろガーゼタオル」の魅力を再発信していくとしている。
「昭和復刻版おぼろガーゼタオル」は、エコテックススタンダード100クラスⅠ認証、日本アトピー協会推薦品、三重ブランド認定品。素材は綿100%、片面ガーゼ・片面パイル。サイズは約32cm×83cmで、色はピンク・ブルー・イエロー・ホワイトの全4色が用意されている。
販売は、公式オンラインストアや工場直営店舗のほか、全国の百貨店、雑貨屋、専門店、呉服屋、各種通販などにて。
使いやすくて肌にやさしい「昭和復刻版おぼろガーゼタオル」を手に入れてみては。
■おぼろタオル 工場直営店舗(FAN’S SHOP OBORO)
所在地:三重県津市上浜町3丁目155番地
営業時間:9:00~17:00、土曜臨時営業日9:00~15:00
定休日:土曜日・日曜日(臨時休業する場合もあり)
おぼろタオルHP:https://www.oboro-towel.co.jp
おぼろタオル公式オンラインストア:https://oboro-towel.jp
※京都工芸繊維大学「やわらかさデザイン研究室」(佐久間研究室)との共同研究
(山本えり)