
奈良県生駒市の北部に位置する「高山地域」は、京都や大阪との府県境にあり、各地域の文化が交わり、のどかな自然が広がる里山のまちだ。
また、伝統的工芸品の高山茶筌をはじめ、竹製品がつくられてきた工芸のまちでもある上、文化・学術・研究の新たな展開の拠点である「けいはんな学研都市」の一部で、奈良先端科学技術大学院大学もあり、新旧も交わっている。
そんな高山の歴史や文化的な魅力を活かしたイベント、「高山ま~ぜま~ぜふぇす」が3月14日(土)に開催される。
開催地、高山町の名産品「高山茶筌」

国内産茶筌の90%以上は生駒市高山町で作られており、国の「伝統的工芸品」に指定されている。「高山茶筌」はすべて手作業で作られており、室町時代から500年以上にわたり一子相伝で継承されてきた。

現在、奈良県高山茶筌生産協同組合に加入する茶筌工房は16軒あり、竹の種類や穂の形状、流派の違いにより100種類以上の茶筌が作られている。
昨年8月には、日本の優れた技術や文化を世界に発信する「COOL JAPAN AWARD2025」を受賞するなど、国内外から高い評価を受けている。しかしその一方で、世界的な抹茶ブームだけでなく、職人の減少、原材料となる淡竹の120年に一度の開花(枯死)時期が重なり、品薄状態が続いている。

茶筌の歴史や伝統を守ろうと生駒市では、令和5年度から「高山茶筌ブランディング事業」行い、PR動画の制作や着地型旅行商品の開発なども行っている。
豊かな自然景観が広がる高山町

高山町周辺には豊かな自然環境が広がっており、くろんど池周辺は金剛生駒紀泉国定公園に指定されている。その景観は「生駒八景」の一つにも数えられている。

くろんど池周辺には散策路が整備され、森林浴やバードウォッチングを楽しめるほか、キャンプ場でのバーベキューやレンタルボートなど、多彩なアウトドア体験が可能。春には桜、秋には紅葉が池の周囲を彩り、四季折々の美しい景観を楽しむことができる自然豊かな地域だ。
「meets高山~歩ける里山マップ~」では、高山地域を楽しむスポットと、そこで暮らす人を紹介している。
「高山ま~ぜま~ぜふぇす」とは

3月14日(土)に開催される「高山ま~ぜま~ぜふぇす」は、高山町の地域活性を目的として2024年に誕生したイベントで、今回が2回目の開催となる。
アートやアクティビティ、フード、ステージなど、さまざまなジャンルが混ざり合い、新しい魅力が生まれる。また、出店コンテンツは高山町の竹や野菜、伝統工芸などの資源・魅力とコラボしており、運営やワークショップを企画する事務局は、高山町内外から集まったメンバーが企画段階から参加。

出店者も同様に多様なメンバーが集い、イベントの企画・運営、交流会を含むワークショップなどを通じて、人と人も混ざり合うイベントとなっている。

前回は「茶筌で同時にお茶を点てる日本最多人数」に挑戦し、215人の協力を得て見事日本記録に認定された。
今年は、高山町内外からより多くの人々に、同イベントやまちの魅力を知ってもらう機会を増やすべく、2025年12月から高山町内で複数のミニイベントを開催。竹の馬を作る竹工作会や高山の歴史を学びながらの里山ハイクなど、一日だけで完結しない体験機会を増やしている。
さらに、大人もこどもも1日中楽しめるように開催時間を延長。もっと気軽に参加してもらえるよう、学研北生駒駅から会場となる高山竹林園までの無料シャトルバスを運行し、交通の利便性を高めている。
コンテンツの例

イベントでは、高山町内でとれた食材を使った料理や、高山町産のはちみつやいちごを使用したドリンク、奈良先端科学技術大学院大学とのコラボ商品などが特別に提供される。

竹のジャングルジムや遊び場が作られるほか、高山町の魅力を肌で感じられる高山町内ランニングも実施される。

また、高山町内外のアーティストや子どもたちが、高山竹林園でいろんな素材を使った作品を展示。廃棄用茶筌を使った書道作品等を展示するほか、高山茶筌に詳しくなれるワークショップなどもある。
このほか、高山町内外のアーティストが、青竹踏みを使ったみんなで踊れる健康体操ソングや竹を使った楽器での演奏などを披露するという。
竹製ジャングルジムや茶筌書道体験、ご当地グルメを通じて、伝統と今が混ざり合う一日を体験してみては。
■高山ま~ぜま~ぜふぇす
開催日時:3月14日(土)10:00~19:00
※荒天時は翌日15日(日)に順延
開催場所:高山竹林園
住所:生駒市高山町3440番地
入場料:無料(各ブースは有料・一部事前申込要)
公式HP:https://mazemaze.jp
(オガワユウコ)