
すし源が運営する海鮮丼専門店「源-minamoto-(ミナモト)」では、2月の月替わり丼として販売した1日10食限定の「甘エビとゴールデンとびっ子の盛」がSNSで大反響を呼び、開店前から行列ができる人気となった。この予想を超える反響を受け、3月も継続して販売している。
継続販売を決定した経緯
「正直、こんなに反響があるとは思いませんでした」と語るのは、すし源代表の今忠雄氏。昼の代表で今氏の妻・今ゆかり氏、夜の代表で今氏の妹・今可奈恵氏が中心となって考案した2月の月替わり丼「甘エビとゴールデンとびっ子の盛」は、プリプリの甘エビにゴールデンとびっ子、まぐろたたき、えびっ子を贅沢に盛り合わせた一品。丼の“締め”は特製鯛だしをかけて茶漬けに。老舗寿司店の出汁文化が生きた、二度楽しめる一杯となっている。
この「甘エビとゴールデンとびっ子の盛」は、見た目の華やかさと1,500円(税込)という価格設定が地元グルメインフルエンサーの目に留まり、瞬く間にSNSで拡散されたという。そして連日完売が続き、「来月も食べたい」という声が殺到。当初は3月に新メニューを予定してたが、熱い要望に応えて異例の継続販売を決断した。
館向町エリアに、気軽に立ち寄れる飲食店を
「源-minamoto-」がある館向町エリアは、岩手大学に近く学生も多い地域。しかし代表の今忠雄氏は、「ラーメン屋ばかりで、気軽に食事や飲みができる店が少ない」「自分の地元であり、住まいも近い。だからこそ、この場所に『もっと気軽に立ち寄れる飲食店があったら』と何年も思い続けてきました」と語る。

その想いが形になったのが、盛岡駅前で40年続く寿司店「すし源」の姉妹店として、2023年12月に開業した「源-minamoto-」。開業2周年を迎えたばかりの「源-minamoto-」は、老舗寿司店の信頼と食材の目利き力を活かしながらも、カフェのような入りやすい雰囲気で、女性一人でも、学生でも、お年寄りでも気軽に立ち寄れる海鮮丼専門店として地域に根付いてきたという。
家族それぞれの強みを活かした運営スタイル
「源-minamoto-」の特徴は、家族それぞれの強みを活かした運営スタイルにある。昼の顔・今ゆかり氏は接客経験も長く、「接客に関しては、妻を尊敬しています」と代表の今忠雄氏が認める温かなサービスが、リピーターを生んでいるという。
夜の顔・今可奈恵氏は、介護職から転身。飲食業は未経験ながら「食べること、飲むことが大好き」という情熱で、居酒屋メニューの開発から調理まで一手に担う。
今忠雄氏は、「二人とも女性ならではの視点で、寿司屋とは違った色の店舗を作ってくれています。メニュー開発も基本的には二人に任せています」と話している。
今忠雄氏自身は、寿司職人として東京・目黒で修業後、27歳で父親の店を継承。しかし当初は父親との確執もあり、一度は実家を離れ、友人の居酒屋で7年間働いた経験も。父親の病気をきっかけに和解し、店を全面リニューアルして再出発。その5年後に、「ゼロから自分の手でもう1店舗やってみたい」という夢を形にしたのが、「源-minamoto-」だった。

「源-minamoto-」では、「特大壱ノ盛」2,300円(税込)も人気メニューだという。
地域や訪れる人々の心を満たす「源-minamoto-」
飲食業界が抱える後継者不足や事業承継問題。今忠雄氏が家族で体現するのは、伝統を守りながらも新しい形で次世代へ繋いでいく、一つのモデルケース。今忠雄氏は、「親父とは一緒に働けませんでした。でも、店舗を分けることで、家族それぞれが活躍できる場所を作ることができた。妻も妹も、自分のやりたいことを実現できている」と語る。
飲食店の選択肢が少ない盛岡の地で、「地元の人が気軽に立ち寄れる場所」を目指してきた「源-minamoto-」。SNSでの予期せぬ反響は、その想いが多くの人に届いた証でもある。
今忠雄氏は、「一過性のブームかもしれません。でも、この機会に一人でも多くの方に、家族で作り上げたこの店を知ってもらえたら嬉しい」と話している。
盛岡の食文化に新しい風を吹き込む「源-minamoto-」。3月も「甘エビとゴールデンとびっ子の盛」で、地域と訪れる人々の心を満たし続ける。
「甘エビとゴールデンとびっ子の盛」を、この機会に味わってみては。
■源-minamoto-
所在地:岩手県盛岡市館向町3-6 太陽リーハA棟 1-B
営業時間:昼の部 11:00〜15:00(L.O.14:30)、夜の部 毎週水~土 17:00〜21:00
※甘エビとゴールデンとびっ子の盛は昼限定10食、水~土曜 夜限定5食
定休日:月曜日(臨時休業あり)
源-minamoto- Instagram:https://www.instagram.com/minamoto800
(yukari)