
大阪・関西万博が閉幕し約半年。鳥取県とアラブ首長国連邦(UAE)の万博を通じた新たな交流により、UAEパビリオンの一角に設置されていた「パーゴラ(日陰棚)」が鳥取県に寄贈され、移設されることとなった。パーゴラの材料に鳥取県智頭町産の智頭杉を利用していたつながりによるもので、3月31日(火)に移設先の鳥取砂丘こどもの国にてお披露目式典を実施した。
UAEとの友好関係を象徴するパーゴラ

UAEパビリオンの外構として設置された「パーゴラ」は、材料に鳥取県産智頭杉の無垢材を使用していた。現地で施工にあたった智頭町の木材加工業者サカモトの坂本晴信社長が、万博閉幕後にパーゴラを鳥取県で再利用することを提案。これをきっかけに、UAEとの友好関係を象徴するものとして鳥取県に寄贈されることになったという。
UAEパビリオンは「Earth to Ether(大地から天空へ)」をテーマとしていた。建築そのものが“物語る”構造で、高さ最大16mの特徴的な柱には、捨てられるはずだったナツメヤシの葉軸約200万本分が使われた。デザインは日本の「里山」をコンセプトとしており、パーゴラの木材といった共通要素を通じて、万博のシンボルである「大屋根リング」とのつながりを表現するため、ナラやアカマツなどの日本在来種が植えられていた。
お披露目式典には平井知事らが出席
お披露目式典では、鳥取県の平井知事のほか、UAEパビリオンへのパーゴラの設置や鳥取県への移設に尽力した事業者、鳥取第3幼稚園の園児などが出席。

平井知事は「今、世界では戦争が起きています。日本から、UAEそして世界の平和をみんなで祈りたい、そのシンボルがこのパーゴラです。園児の皆さんも大人になったら世界中の国と仲良しになって手をつないでほしいです。パーゴラから外に出ますと空がぱーっと広がりますね。ぱーそら(=空)です。みなさんいっぱい遊んでください!(一部抜粋)」と挨拶。
続いて、航空機欠航のため残念ながら欠席となった駐日アラブ首長国連邦大使館 特命全権大使 シハブ・アハマド・アル・ファヒーム閣下のメッセージが代読された。「このパーゴラは鳥取県とUAEの友好の証であり、今後両地域の友好関係が発展していくことを心より祈念しております。」
さらに、日本・アラブ首長国連邦友好議員連盟会長を務める石破茂衆議院議員からも「パーゴラの移設を契機として、鳥取県とUAEの“砂でつながる友好の絆”が未来に向けてさらに深まりますことを心よりお祈り申し上げます。」とのメッセージが送られた。

最後に、鳥取第3幼稚園の園児より「暑い日も、雨の日も、どんなときでも、パーゴラがあるとうれしいです!」と歌の出し物を披露。

テープカットとともに平和の象徴である鳩の形をした風船が空を舞い、式典は終了した。
UAEとの友好の象徴「パーゴラ」の実物を一度見るために訪れてみては。
■パーゴラ
設置場所:鳥取砂丘こどもの国
住所:鳥取県鳥取市浜坂1157-1
(山崎正和)