
The Chain Museumは、アーティストのマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)氏の日本初となる大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」にて、同社が運営するアート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」のチケット販売システムを導入。現在、チケット販売中だ。開催期間は4月11日(土)~29日(水・祝)。登録有形文化財である九段ハウスにて開催される。
歴史的邸宅にて親密な距離感で作品と向き合う体験

同展は、1927年竣工の歴史的な邸宅である九段ハウスを舞台に開催される。マルジェラ氏は、この歴史的空間に現代美術作品を展示するというコントラストに強い関心を寄せ、邸宅全体を使って数多くの作品が儚くも一時的なインスタレーションとして展開される。
2008年にファッション界からアーティストへ転身して以降も、マルジェラ氏は再利用、分解、変容といったテーマへの探究を継続している。その創作において、人間の身体は今なお重要なインスピレーションの源であり続けている。
マルジェラ氏の作品は、日常の中にありながら見過ごされがちな物や状況への鋭い観察から生まれ、平凡なものが非凡なものへと転化していく。同展では、コラージュ、絵画、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュ、映像作品など、多様な技法による作品を紹介。展示構成およびキュレーションは、すべてアーティスト自身によって手がけられている。
生活の痕跡が残る古い邸宅に作品を設えるという選択は、マルジェラ氏にとって大切な「私的な空気感」を反映するものである。来場者は、邸宅のさまざまな部屋を巡りながら、極めて親密な距離感で作品と向き合う体験へと招かれる。
マルジェラ氏は、「匿名性は、私の創造の自由にとって不可欠なプライバシーを守るために必要なものです。(中略)私は常に観察者であり、日常的な物や状況から強いインスピレーションを受けています。今日ではさまざまな技術的サポートを用いることが当たり前になっていますが、私は可能な限り、手仕事のプロセスを見せることにこだわっています。それが、不完全さやパティナ、未完成の美に対する私の深い愛情につながっています。私は答えを示すよりも、問いを投げかけたいのです」と述べている。
同展のチケットは、「ArtSticker」にて販売中だ。
マルタン・マルジェラと九段ハウス

会場となる九段ハウスは、1927年に竣工したスペイン様式の洋館を改修した会員制ビジネス・イノベーション拠点。旧山口萬吉邸として知られ、現在は登録有形文化財に指定されている。マルジェラ氏自身もその佇まいや空気感に強い共鳴を覚えているという。
2000年、マルジェラ氏は東京・恵比寿の歴史ある邸宅に「Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)」の店舗をオープンし、邸宅全体にコレクションを展示した。それから四半世紀を経た2026年、再び東京へと戻り、同じく歴史的な邸宅である九段ハウスで作品を発表することを選んだ。
マルジェラ氏は今回の個展開催に際し、「再び東京に戻り、1927年に建てられたこの家で作品を見せられることを嬉しく思います。2000年のときと同じように、来場者が各部屋の親密な空間の中で作品と出会い、驚きを感じてもらえることを願っています」とコメントを寄せている。
主催者について

主催するrin art associationは、コレクターである原田崇人氏が2010年に設立した群馬県高崎市に所在する現代美術を中心に扱うギャラリー。現代において有効な「哲学」を追求し、美術史の文脈に有効に接続する概念的な作品を紹介している。
ArtStickerについて


「ArtSticker」は、The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォームである。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録している。作品ジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたる。
平凡なものが非凡なものへと転化していく瞬間を、歴史ある空間で体感してみてはいかがだろうか。
■MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE
開催期間: 4月11日(土)~29日(水・祝)
会場:九段ハウス
住所:東京都千代田区九段北1-15-9
チケット購入ページ:https://artsticker.app/events/103820
ArtSticker Webサイト:https://artsticker.app
The Chain Museum HP:https://www.t-c-m.art
(Kanako Aida)