
Art Fair NAKANOJO運営委員会が、6月13日(土)~21日(日)の期間、群馬県中之条町・旧廣盛酒造にて「アートフェア中之条2026」を開催する。
中之条町について
群馬県北西部にある中之条町は、20年続く国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」が2年に1回開催されている町。2025年には第10回を迎え、会期中の全会場入場者累計は延べ50万人を記録した。
このビエンナーレをきっかけに、中之条町への移住者も増える中、移住してきたアーティストが町なかにアトリエを構えたり、自身のアートスペースをオープンしたりするなど新しい動きが生まれているそう。こうした背景から、中之条町は“アートのまち”として注目を集めている。
37組のアーティストが参加するアートフェア

「アートフェア中之条2026」には、37組のアーティストが参加。絵画、彫刻、ドローイングなど多様な作品が展示・販売され、気軽に購入できる作品から大型作品まで幅広い価格帯の作品が並ぶ。
会期中は多くのアーティストが在廊予定で、作家本人と直接会話しながら作品を購入できるのも、同フェアならではの魅力。トークイベントやアート導入の相談会も開催され、「作品を観る」だけでなく、アーティストの活動に直接触れられる機会となりそうだ。
また今回は、故スタン・アンダソン氏、故三梨伸氏の作品も特別に展示・販売。中之条に深く関わりながら制作を続けた作家たちを追悼し、その表現を未来へ継承する特別参加となる。

会場は、明治18年創業の旧廣盛酒造。風格のある重厚な建物は、蔵元としての役割を終えたあと、現代の建築家・福島慶介+松葉邦彦両氏によってリノベーションされた。
注目作品をチェック
注目作品を紹介しよう。

銅線を用いた繊細な彫刻作品で知られる西島雄志氏は、2025年に中之条町に藝術中之条とYAAPをオープンし、地域に根ざした表現活動と発信を続けている人物。「アートフェア中之条2026」の運営委員長も務めており、「中之条ビエンナーレ2025」で展示された狼の彫刻「真神」が販売される。
水野暁氏は、現場での制作を軸に、絵画におけるリアリティを追求。同フェアではドローイングを販売予定だ。

2015年急逝した故スタン・アンダソン氏は、流木や竹など自然素材を用いた体験型インスタレーションで知られており、群馬県立近代美術館での個展や、群馬県立館林美術館でのグループ展に参加。同フェアでは貴重なドローイング作品などが販売される。

2025年に永眠した故三梨伸氏は、日本とブラジルを拠点に、土や陶を用いたサイトスペシフィックな作品を国内外で展開した現代美術家。同フェアでは、「中之条ビエンナーレ2025」にて五反田学校で展示されたウッドブロック等が販売される予定だ。
期間中に開催される、各イベントにも注目
「アートフェア中之条2026」期間中に開催される、各イベントにも注目。

前回の様子
6月13日(土)・14(日)18:00〜19:30に開催されるのは、トークイベント「アーティストがつくる場所」。13日(土)は中之条町内でアートスペースを運営するアーティストやキュレーター、14日(日)は県外の様々な地域でアートスペースを運営するアーティストが参加する。
6月16日(火)・17日(水)は、住宅・店舗・宿泊施設などへのアートの導入相談をアーティストが受け付ける相談会「まずは1点の作品を展示してみる」を開催。各日各13:00・14:00~ほか、随時行われる。
6月20日(土)18:30〜19:30には、ライブペイントやパフォーマンスを開催。パフォーマンス作品は『わたしは夢見る』で、大塚陽氏、Lily氏、みきたまき氏が出演する。
観覧料は3000円。「アートフェア中之条2026」会計カウンターにて、当日18:00までにチケットを購入しよう。定員があり、完売する場合もある。

前回の様子
6月13日(土)・14日(日)・18日(木)~21日(日)は、いくらまりえ氏のライブペインティング「中之条909-発掘調査」を開催予定。そのほか、巳巳氏によるライブドローイングも行われる予定となっている。
なお、トークイベント・相談会・ライブペイントやパフォーマンスへの参加は、パスポートの購入が必要だ。
各イベントの詳細は、「アートフェア中之条2026」公式ウェブサイト・SNSにて随時発表。歴史ある建物と現代アートが響き合う「アートフェア中之条2026」に参加してみては。
■アートフェア中之条2026
会期:6月13日(土)~21日(日)
入場料:一般500円(会期中何度でも入場可)/中学生以下無料
会場:旧廣盛酒造
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字中之条町909
公式ウェブサイト:http://artfairnakanojo.com
(佐藤ゆり)