
岡山済生会総合病院が、6月27日(土)に小学校5・6年生を対象とした体験型イベント「第10回 岡山済生会 子どもメディカルラリー」を開催する。医療の現場をリアルに再現したシチュエーションを通じて、子どもたちが命の大切さや応急手当の基本を学ぶ内容だ。
子どもメディカルラリーを実施

AEDの装着講習
「メディカルラリー」は、医師・看護師・救急救命士などがチームを組み、リアルな医療シナリオに基づいたトレーニングを行いながら技術や判断力を競う医療競技だ。子どもメディカルラリーは、その大人向けの競技を小学生向けにアレンジしたもので、2012年に大阪府済生会千里病院で初めて開催された。

心停止者にAEDを届ける
子どもたちが友だち同士や兄弟と協力しながら、「いざという時に自分や誰かの命を守る力」を楽しく学ぶことを目的とし、岡山県済生会でも2017年より継続開催している。

大震災から身を守るために机の下に避難

胸骨圧迫の練習
子どもたちは医療従事者による講習を受けた後、3人1組のチームに分かれ、倒れている人を発見した場合の対応やけが人への応急手当の判断・実践など、様々なシナリオに挑戦。

地震で倒壊するブロック塀の模型が設置されたコース
体験を通じて、命の重さや助け合いの心を学ぶことができる機会となる。
開催から10年

2017年の第1回の様子
2017年の第1回開催から10年。子どもたちが体験するシナリオやゲームの数も、5つから7つに、参加チームも10チームから12チームに増えた。

コロナ禍のため2021年はオンラインで開催
新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年(第4回)は中止。翌2021年は、友だち同士のチーム制から家族とタッグを組んだチーム制に変更し、オンラインで開催。2025年からは、抽選にもれた参加希望者のうち、希望したチームには午後から心肺蘇生の講義と講習を行っている。
開催当時からのメンバーの想い

過去にはマクドナルドからドナルドも参加
子どもメディカルラリー開催当時からのメンバーはこうコメントしている。子どもラリー運営会議メンバー・救急科医師の野﨑哲氏は、「子どもたちの純粋な心を通じて地域の医療啓発を目指して早や10年。次の10年も、もっとワクワクと感動、学びを伝えます!」とコメント。

過去の参加者がスタッフとして参加。左端は主催メンバーの豊田氏
また、子どもラリー企画運営・看護師の豊田由紀氏は、「子どもたちが困っている人に遭遇した時、勇気をもって助ける手伝いができるといいなという思いから岡山済生会子どもラリーは始まりました。そして院内外、他県からも毎年150人を超える方がこの子どもラリーの趣旨に賛同してくださり、スタッフとして参加してくださっています。
日本では大阪府済生会千里病院で始まった子どもメディカルラリーは、今では全国各地で開催されるようになり、その内容も各地の特色がありますが、思いは同じです。子どもたちでもできることを学んでほしいという思いもありますが、時には逃げること、自分を守ることも大切だということもあわせて伝えていきたいです。子どもたちの計り知れない可能性を信じ、未来の仲間に期待しています。(一部抜粋)」とコメントしている。
「子どもメディカルラリー」は、単なる救命体験ではなく、命の尊さや他者を思いやる心を育む教育の一環。これまでに312人の子どもたちが参加している。なお、第10回の申込受付は終了している。
岡山済生会総合病院の「子どもメディカルラリー」の取組について、チェックしてみては。
岡山済生会 子どもメディカルラリー公式HP:https://www.okayamasaiseikai.or.jp/about/classroom/kidsrally
(熊田明日良)