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【宮崎県宮崎市】移住アンバサダーが国の天然記念物・加江田渓谷を観光地化!新しい地方創生のかたちへ

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実際のアクティビティの様子

沖縄県西表島からの移住起業家・宮崎匠氏が宮崎市で立ち上げた観光コンテンツ「まる宮キャニオニング」が、開業からわずか2シーズンで累計参加者1,710人を達成した。国の天然記念物「加江田渓谷」を舞台にしたキャニオニング事業は、これまで活用されてこなかった天然の渓谷資源を体験型観光コンテンツへと転換させ、地方創生の新たなモデルケースとして期待されている。

加江田渓谷の新アクティビティ

山全体が国の天然記念物に指定されている加江田渓谷

「まる宮キャニオニング」は、宮崎市の加江田渓谷で展開されるキャニオニングである。キャニオニングとは、渓谷の清流に身を任せ、天然のウォータースライダーを滑ったり、岩から飛び込んだり、大自然そのものをフィールドとした冒険型アクティビティ。参加対象は小学校1年生から70代までと幅広く、泳ぎに不安がある人でも参加が可能だ。

舞台となる加江田渓谷は、苔むした巨岩と清流が美しい景観を織りなす国の天然記念物。市街地から30分、宮崎空港から20分というアクセスの良さにもかかわらず、長年観光資源としては眠ったままの秘境であった。


この事業は2024年春に開業後、2シーズンで累計1,710人の参加者を集め、前年比128%の成長を記録した。特筆すべきは、参加者の42.4%が県外からであり、「海のイメージ」が強い宮崎にキャニオニングが新たな観光軸を加えつつある点だ。

事業の背景と宮崎匠氏

西表島アクティビティツアー時ゲストにプレゼントしていた写真

代表の宮崎匠氏は、熊本県出身の起業家である。沖縄県西表島で13年間にわたりアクティビティ事業を手がけ、「1日1組限定・完全貸切」という高品質・高単価なプレミアム体験を実現。撮影・編集も手掛け、ゲストへ贈る「記念・記憶に残る体験」を独自に開発した。このモデルはコロナ禍において「他人と空間を共有したくない」という時代のニーズとも完全に合致し、観光業界の逆風の中でも安定した業績を維持してきた。

しかし、子育て環境を考え、妻の実家がある宮崎県への移住を決断。2023年12月、知人もコネクションもゼロの状態で宮崎市へ移り住んだ。移住後、宮崎の海・山・川といった極上の自然が体験コンテンツとしてほとんど手つかずであることに気づき、「想像以上の美しさ。今すぐ始めないともったいない」と感じたという。加江田渓谷の可能性をこのままにしてはいけないと、西表島で培った経験を活かして事業化することを決意した。

現在、宮崎氏は宮崎市長公認の移住アンバサダー、宮崎県知事公認みやざき応援隊としても活動している。また、宮崎市観光戦略課 加江田川流域観光開発に参画し、官民一体での渓谷観光開発を推進中だ。

宮崎観光の課題と新たな可能性

宮崎県の観光入込客数は1,531万人を超える(※1)が、その約80%が日帰り客という課題を抱えている。このため、県は「周遊・滞在型観光への転換」を観光振興計画(※2)の最重要課題と位置づけている。

「まる宮キャニオニング」が提供する「渓谷で過ごす3時間」という体験コンテンツは、県外参加者比率42.4%という数値で、民間の力による滞在型観光への転換が実現可能であることを示している。

今後の展望

この2年間の実績は、西表島で磨いた観光資源発掘の方法論が宮崎でも機能することを証明した。今後は、サーフィンやゴルフに並ぶ「宮崎の第3の観光軸」の確立を目指す。

具体的には、インバウンド向けプログラムの整備、教育機関と連携した自然体験学習、法人向けチームビルディング・研修旅行専用プランの本格展開などを計画している。渓谷という新たな動線が、宮崎全体の観光消費額向上と滞在日数延長に貢献することが期待される。

大自然そのものに身を任せる「まる宮キャニオニング」で、「渓谷で過ごす3時間」の魅力を体感してみては。

まる宮キャニオニングHP:https://2122maru.studio.site

※1 出典:宮崎県「令和6年宮崎県観光入込客統計調査結果」(令和6年12月25日公表)
※2 出典:宮崎県「宮崎県観光振興計画」(令和5年6月策定)

(Kanako Aida)

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