
緩和ケア支援センターコミュニティは、福岡市西区今宿に、医療・介護・子育て・障がいの相談や子ども食堂、学習支援などを行う「コミュニティハウスひまわり」を10月開設する。そのため8月1日(月)~9月30日(水)、クラウドファンディングを実施し、支援を募る。
ゆるやかにつながり支え合う「暮らしの保健室」を開設
今宿地域では、新しい住宅地への子育て世帯の転入が続く一方、高齢化や単身世帯の増加が進み、地域とのつながりの希薄化や孤立への不安が課題となっている。
こうした課題は、医療や介護などの専門機関だけで解決できるものではない。地域住民、専門職、行政が日頃からゆるやかにつながり、支え合える仕組みづくりが求められている。
そこで緩和ケア支援センターコミュニティは、20年間の活動を通して培ってきた経験と地域とのつながりを生かし、誰もが気軽に立ち寄り、相談し、交流できる常設の拠点として「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」を開設する。
安心して暮らすための学習支援・生活支援の役割も

同施設は、子どもから高齢者まで、誰もが立ち寄って交流し、気軽に相談や支援につながることができる地域の交流拠点だ。
地域住民、ボランティア、医療・介護・福祉・子育てなどの専門職、行政、地域で活動する団体がそれぞれの立場を生かし協働して、日常のつながりの中で互いに支え合うコンパッション・コミュニティ(思いやりのある温かいコミュニティ)の実現を目指す。
平日日中の「暮らしの保健室」は、医療・介護・子育て・障がい・福祉など、暮らしの中で生じるさまざまな悩みを気軽に相談できる場。専門職が相談に応じ、必要な支援につなぐことで、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう支援する。

毎週木曜日の「子ども食堂・学習支援」では、9年間継続してきた「ひまわりさんさん広場」の経験を生かし、地域のボランティアと協力して、食事の提供や子どもたちへの学習支援を行う。
多世代交流を通じて世代を超えたつながりを育み、子どもの成長を地域全体で見守るとともに、誰もが安心して過ごせる地域づくりにつなげる。
月2回の「フードパントリー・生活支援」では、食料や日用品の提供をきっかけに、生活上の困りごとを抱える人とつながり、必要な支援へとつなげる。「物を渡す場所」ではなく、「人と人がつながるきっかけづくりの場」として運営する。
地域交流や災害時の支え合いとしても利用できる

日中開所予定の「地域交流スペース・ミニカフェ」は、地域住民やボランティア、専門職、地域の団体が集い、交流やイベント、勉強会などを開催できるスペースだ。相談や特別な目的がなくても、「ちょっと寄ってみよう」「誰かいるかもしれない」と思える日常の居場所を目指す。
「災害時の地域支え合い」として、平時は災害備蓄品の保管や地域の防災活動に活用し、災害時には福祉避難所としての役割も担う。日頃から顔の見える関係を築くことで、非常時にも地域で支え合えるネットワークづくりを進める。
これらの取り組みは、それぞれを個別に行うものではない。一つの拠点でつながることで、子ども食堂から暮らしの保健室へ、フードパントリーから生活相談へ、地域交流から新たなボランティア活動へと、人と人、人と地域、地域と専門職が自然につながる「場」をつくる。
同施設は困ったときは気軽に頼り、できるときには気さくに参加できる場所だ。支援する人と支援される人を分けるのではなく、誰もが状況に応じて役割を変えながら、できる人ができる時に、できることを実践し、地域で支え合う居場所を目指している。
開設に向けてクラウドファンディングを実施
8月1日(月)~9月30日(水)の期間、クラウドファンディングを実施する。支援は、テーブルや椅子などの備品整備をはじめ、子ども食堂や暮らしの保健室の運営、地域交流活動を支える環境整備に活用する。
目標金額は200万円。このクラウドファンディングは、資金を募ることだけが目的ではなく、「このようなコミュニティハウスが地域にあったらいいな」と思う一人ひとりと一緒に、育てていく仲間になってもらうためのプロジェクトだ。
リターンには、支援者から子ども食堂などを利用する地域の人へ贈ることができる「恩送りチケット」の仕組みを取り入れている。遠方に住む人も地域づくりに参加できる内容としている。
「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」の活動を応援しよう。
■暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり
住所:福岡県福岡市西区今宿東2-2-10
緩和ケア支援センターコミュニティ公式サイト:https://kanwa-care.jp
(佐藤 ひより)