
水谷氏と上海店スタッフ
元祖もつ鍋楽天地は、6月10日(水)、中国・上海に海外2店舗目となる「元祖もつ鍋楽天地上海店」をオープン。オープンから約1カ月半となる7月25日(土)には、海外挑戦12年の歴史の中で過去最高となる売上1万元を記録した。
博多・天神で19店舗、海外は2店舗を展開
元祖もつ鍋楽天地は現在、博多・天神エリアで19店舗、海外ではベトナム・上海の2店舗を展開し、最多の店舗数、客席数を誇る。世界中の人にも博多名物“もつ鍋”の美味しさをもっと味わってほしいと、2025年4月には福岡空港国際線ターミナルのフードホールにも出店している。
コロナ禍を経て決意した海外2号店


海外1号店となるベトナムに続き、コロナ禍を経て初となる海外出店として、中国・上海に新店舗をオープン。今回の出店の原点にあるのは「博多名物を世界に広げたい」という想いだ。
創業者・水谷寿氏が博多の名物へと育て上げた楽天地のもつ鍋を引き継いだ2代目・水谷崇氏は、次は日本の名物として世界に広げたいと海外展開を決意した。しかしコロナ禍で来店数が激減し、海外進出への挑戦も一度立ち止まることになった。
転機となったのはコロナ収束後に急増した海外からの客だった。特にアジア圏からの客が目立ち、大きな可能性を実感。そんな中、高校時代の友人から「上海でもつ鍋が人気らしい」という話を耳にし、2025年8月、自ら確かめるため水谷氏は上海へ向かった。
卒業旅行で初めて上海を訪れた1994年頃はテレビ塔がひときわ目立ち、それ以外は何もない街だったが、再び訪れた上海は高層ビルが立ち並ぶ近代都市へと大きく発展していた。
上海の日本式居酒屋で目にしたのは、約100人もの客が醤油味のもつ鍋を囲む光景で、その大半が中国の人々。この光景を目の当たりにし「上海でもつ鍋は愛されている」と確信し、「本物の博多もつ鍋を上海の皆様に届けたい」という想いが上海出店への後押しとなった。
福岡から上海までは約1時間50分と東京へ向かうのとほぼ変わらない距離であることから、「食の輸出(アウトバウンド)」への挑戦として上海への出店を決めた。
もつ鍋専門にこだわる理由

楽天地が掲げる「世界のもつ鍋王」とは、本物の博多もつ鍋を世界へ届ける存在になること。海外ではもつ鍋は居酒屋メニューの一つとして提供されることが一般的だが、楽天地は「もつ鍋専門店」として本物の博多もつ鍋一本で勝負している。
福岡では数あるもつ鍋店の一つでも、海外では「日本を代表するもつ鍋専門店」として期待されていることを上海で体感した水谷氏は、“元祖”の名に恥じぬよう、また、福岡でもつ鍋を味わった観光客に「帰国しても、また食べたい」と思ってもらえる場所を作るべく、もつ鍋専門にこだわり続けている。

また、上海店では、客に合わせたおもてなしを大切にしている。上海で暮らす日本人客には、味・接客・空間から日本に帰ってきたような安心感を届け、中国・上海で暮らす客には、本物の日本食文化としての“博多もつ鍋”を届けており、日本料理への期待が高まる中で「もつ鍋専門店」という軸を貫いている。
上海店をきっかけに国内でも認知拡大
福岡市内の楽天地ヨドバシ博多駅店では「中国からのお客様の来店が以前より増えている」と店長が話しているという。
上海店のオープンをきっかけに現地での認知が広まり、日本旅行の際に本場・博多の楽天地でも食べてみたいと足を運ぶ客も増え、上海店を通じてブランドの認知が広がり始めていることを感じている。
台湾やバンコク、ニューヨークへの出店も計画
元祖もつ鍋楽天地は、飲食店でありながら福岡の観光産業の一翼を担い、インバウンド客も含め年間約30万人が来店している。
2028年頃には台湾へ2店舗、将来的にはバンコク・ジャカルタ・ニューヨークなどへの出店も計画しており、2033年には売上高100億円を目指している。
1976年創業、地元密着からのスタート


元祖もつ鍋楽天地は、もつ鍋の美味しさに感動し、自分の生涯の仕事にしたいと考えた水谷寿氏が、1976年5月に福岡市で創業した「もつ鍋専門店」。
当時は地元客が7割、観光客が3割と地元の人々が多く集まる店だった。しかしマスコミの取材をきっかけに全国から「もつ鍋セット」の注文が殺到したことで、今では地元以外の人々にも広がり店舗にも足を運んでもらえるようになった。社員採用を始めて以来、売上は10年間で8倍に拡大している。
博多発祥の“もつ”という食文化を世界に伝える、元祖もつ鍋楽天地の挑戦に注目してみては。
■元祖もつ鍋楽天地 上海店
所在地:長寧区興義路48号新世紀広場C座1階
営業時間:ランチ11:00~14:00/ディナー17:00~22:00
楽天地 公式サイト:https://rakutenti.com
店舗一覧ページ:https://rakutenti.com/shop