【名寄】なよろ観光まちづくり協会(栗原智博会長)でインターンシップを行った、中央大学の学生6人による報告会が、15日午後5時から「よろーな」で行われ、9日間にわたる名寄での活動成果を報告するとともに、名寄の観光振興への提言を行った。
同協会では、名寄の観光振興や名寄ファンの創出につなげよう―と、淑徳大学経営学部観光経営学科教授で、中央大学兼任講師の千葉千枝子さんを通じ、2024年から学生のインターンシップを受け入れている。
今年は中央大学の藤野芳美さん(経済学部公共・環境経済学科4年)、宮野伊吹さん(経済学部経済学科4年)、星みどりさん(国際情報学部国際情報学科3年)、齋藤颯介さん(総合政策学部国際政策文化学科3年)、石田聖和さん(文学部社会学専攻3年)、加藤建人さん(商学部経営学科4年)の6人を受け入れた。
今月7日から15日までの日程で名寄に滞在。中野ファームでのトマト収穫や、「なよろひまわりまつり」(8月8日~23日・サンピラーパーク)での接客などの他、サバイバルゲーム体験、カヌー体験など名寄の夏の観光資源に触れた。
報告会はインターンシップを通じての学びや課題、提言について、男性、女性グループごとに報告する内容。加藤剛士市長、栗原会長、千葉さんをはじめ市や観光協会職員、観光関係者、名寄市立大学生らが参加。
女性グループは、ひまわりまつりでのアンケート調査から、来訪者は家族、高齢者、カップルが中心で、SNSを見て来た人も多いが、若い女性の来訪は少ない傾向が示されたと説明。これを受け、「自転車以外の移動手段の確保」「若い女性向けのアプローチ」「リピーターにつなげる仕組みづくり」の三つの課題を挙げた。
解決策として、電動キックボードの導入や、インスタグラムでの「ひまわりまつりを含めた名寄観光モデルコース」の提示、現地の人に話しかけてスタンプをもらう「名寄ヒューマンラリー」の実施を提案した。
星さんは「道が広く交通量が少ないので、安全に使える可能性が高い」とキックボード導入の理由を説明。モデルコースでは、ひまわりまつりを中心に近隣の飲食店などを組み込み、時間配分がイメージできる流れを提案したいと話した。
男性グループは、特に力を入れて提案したのが、名寄市立大学の卒業生と地域との繋がりを深めるための「住民トレカ(トレーディングカード)」と「卒業生パスポート」。
卒業生の多くが市外へ出てしまう現状に着目し、市内の人々や名物などをカードにして、卒業生が名寄を思い出すきっかけをつくるもの。加えて、在学中の活動に応じてランクが変動し、卒業後に市内で使えるクーポン券を配布する内容。
加藤さんは「名寄の魅力は住民の人の良さ。『あの人に会いたい』と思わせることが大事。人の魅力を伝えるカードを作りたい」と説明。在学中の活動に応じて特典が受けられるパスポートで、齋藤さんは「学生が名寄の魅力を知る後押しになれば」と語った。
報告を聞いた名寄市立大学の女子学生は「私も名寄の人の温かさを日々感じている。住民トレカは私もほしい」と共感を示した。
加藤市長は「大学生パスポートを、第二住民票を持つことができる『ふるさと住民登録制度』と接続し、関係人口の継続的関与を制度的に後押しできる」などと実現に向け期待を寄せた。


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