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人間国宝・三浦小平二没後20年。佐渡「むみょうい常山小平窯」再生プロジェクト始動

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CAMPFIRE掲載画像

新潟県新潟市に本社を構える北日本工芸が、人間国宝・三浦小平二氏の生家でもある佐渡の工房「むみょうい常山小平窯」を修繕し、再び作品を生み出せる場所として再生するため、クラウドファンディングサービス・CAMPFIREにてプロジェクトを実施中だ。

三浦小平二氏について

佐渡旧相川町にて、陶芸家・三浦小平の長男として生まれた三浦小平二氏(1933〜2006年)。東京藝術大学で学び、世界各地を旅して自然・歴史・民族・文化から受けた感動を作品へと昇華。青磁に色絵を施す「豆彩」など独自の表現を築き、1997年に重要無形文化財「青磁」保持者(人間国宝)に認定された。

2026年は、三浦小平二氏没後20年の節目

2026年は、三浦小平二氏が亡くなって20年となる節目の年。

新潟伊勢丹で開催された「三浦小平ニ 没後20年展」に続き、雪梁舎美術館では、9月13日(日)~11月8日(日)に「没後二十年 三浦小平二展」を開催。若き日の焼き締め、鉄絵、黄瀬戸、鈞窯、辰砂から、三浦青磁の代表作に至る歩みを、旅先で描いた絵画作品やスケッチとともに紹介される。

佐渡ショップでも関連展示を展開。作品と功績に改めて光が当たる今、作陶の原点である場所も未来へ残したい。その思いから、北日本工芸は小平窯再生プロジェクトを立ち上げた。

再生を目指すのは「むみょうい常山小平窯」

また、三浦小平二氏の作品と深い関係を持つのが、佐渡固有の焼き物「佐渡無名異焼」。無名異土は、佐渡金銀山周辺から産出する鉄分を多く含んだ赤土で、この土を用いる佐渡無名異焼は、2024年10月17日に経済産業大臣指定の伝統的工芸品となった。

無名異土に着目し、青磁の制作に取り入れてきた三浦氏。故郷・佐渡の土と向き合いながら独自の青磁の世界を築き上げた、その制作の原点の一つが、今回再生を目指す「むみょうい常山小平窯」だ。

クラファンで支援を募集

三浦小平二氏が亡くなった後、佐渡にある「むみょうい常山小平窯」は、作品づくりを再開できないまま長い年月が経過。現在、作業場では天井が剥がれ、床はカビや湿気によって傷み、段ボールの下には黒カビが広がっているという。

さらに、雨漏りや、冬場の湿気によってブレーカーが落ちるなど電気系統にも問題を抱え、安心して作品を制作できる環境ではなくなっているそう。かつて三浦氏がろくろを回し、土をこね、数々の作品を生み出した場所が、少しずつ朽ちていく状態だ。

「このままにしてはいけない」と考えながらも、大規模な修繕に踏み出せずにいた北日本工芸はだが、没後20年という節目を迎えた今年、窯の火をもう一度灯すことを決断。20年間眠り続けた佐渡「小平窯」を再生し、伝統の火を次世代につなぐクラウドファンディングをスタートした。

作陶の様子と、展示・販売される小平窯の器

集まった資金は、床・壁・天井の修繕、黒カビの除去、雨漏り箇所の補修、電気系統の整備に充て、ろくろを回せる制作環境を整備。修繕後は、三浦小平二氏が描いた絵を転写した絵付けを施すマグカップ、フリーカップ、パン皿など、日常使いできる器の制作再開を目指す。

三浦氏が遺した文化と技術を次の世代へ

創業以来、漆器をはじめ新潟県内外のさまざまな伝統工芸品を取り扱ってきた北日本工芸は、先代の頃から三浦小平二氏や家族との縁があり、長年にわたり作品と工房に関わってきた。2023年4月には「むみょうい常山小平窯」の事業を移管している。

全国各地で伝統工芸の担い手が減少する中、優れた技術や文化も、それを受け継ぐ人と場所がなくなれば途絶えてしまうが、先生が残した作品、佐渡の土、無名異焼という文化は、今も確かに残っている。だからこそ、作品を振り返るだけで終わらず、作品が生まれた場所をもう一度未来へ動かしていく。

三浦小平二氏の創作の軌跡、卓越した技、豊かな芸術精神を紹介する展覧会が、新潟県内で相次いで開催される今年。作品を振り返る場と、作品が生まれた窯を再生する取り組みが連動し、三浦氏が遺した文化と技術を次の世代へつなぐ。

この機会に、20年間眠っていた窯の扉をもう一度開く、北日本工芸の挑戦を応援してみては。

■没後二十年 三浦小平二展
会期:9月13日(日)~11月8日(日)
会場:雪梁舎美術館
住所:新潟県新潟市西区山田451
詳細:https://www.komeri.bit.or.jp/setsuryosha/event/2026/260914.html

CAMPFIRE:https://camp-fire.jp/
プロジェクト名:佐渡・小平窯復活プロジェクト 人間国宝が愛した無名異焼きの火を、もう一度。

北日本工芸公式サイト:https://kitanihon-kougei.jp

(佐藤ゆり)

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