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日本のキャッシュレス決済、日々の決済は30~50代、送金は若年層が主役

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日本でのキャッシュレス決済の普及の実態とは?全国の1000人を対象にアンケート調査を実施しました。

スマホなどの端末でどこでも手軽に使え、新たなアプリの誕生により広まっている「キャッシュレス決済」。若者文化の象徴として語られることが少なくありませんが、実態はもう少し複雑です。キャッシュレスは多くの人にとって日常生活の一部になりつつある一方で、必ずしも「毎日使うのが当たり前」という段階にまで浸透しているわけではないようです。また、年齢層によって取り入れ方にも違いが見られます。

こうした実態を明らかにするため、私たちは2025年12月に、セルフ型アンケートツール「Freeasy」を用いた2段階の全国的なオンライン調査を実施しました。まずスクリーニング調査では、キャッシュレス決済の利用頻度、利用している決済サービス、日常的な利用シーン、そしてセキュリティや使いすぎへの不安といった主な関心点を幅広く把握しました。その後、娯楽関連の支出でキャッシュレス決済をよく利用している人を対象にフォローアップ調査を行い、オンラインサービスにおけるより具体的なデジタル行動を詳しく分析しました。

その結果、一般的なイメージとは異なる、はっきりとした分かれ目が見えてきました。30~50代の働き盛り世代は、日常的かつ高頻度なキャッシュレス利用を最も強く支えており、通勤や日々の買い物、家計管理といった生活の利便性こそが、キャッシュレス化を定着させていることが示唆されます。一方で若年層では、生活インフラ的な支払いよりも、アプリベースの使用や、個人間送金などのソーシャルな用途での利用が目立ちます。つまり、日本のキャッシュレス化には多様な利用傾向やニーズが存在していることがわかります。

主な調査結果
- キャッシュレスの高頻度利用を牽引しているのは、意外にも若年層ではなく30~50代の働き盛り世代

- 娯楽(ゲーム・配信・デジタルコンテンツなど)でのキャッシュレス利用は30代に集中し、年齢が上がるほど「未利用」が増える傾向

- 若年層は、個人間送金(P2P)を繰り返し使う傾向がある一方で、全体では「使ったことがない」人も多く、キャッシュレス化全体を押し上げる主役とは言いにくい結果

- キャッシュレスが最も使われているのは、コンビニやネットショッピング、スーパー、飲食店などの“日常の支払い”の場面で、生活の中のインフラとして定着している様子

- 5年前と比べて「キャッシュレス利用が増えた」と答えた人が過半数で、若者のトレンドというより、働く世代の生活習慣の中でもはや”当たり前”に

調査結果
スクリーニング調査
Q1: キャッシュレス決済(PayPay、LINE Pay、クレジットカード、Suica/Pasmoなど)をどのくらいの頻度で利用しますか?

(男性500人、女性500人)
全体として、回答者の約半数(50.1%)がキャッシュレス決済を週に数回以上利用しており、多くの人にとってキャッシュレス決済がすでに日常生活の一部になっていることがわかります。内訳を見ると、毎日利用している人は15.4%、週に数回利用している人は34.7%でした。また、月に数回利用する人も21.9%おり、利用頻度は低めながらも継続的に使っている層が一定数存在しています。一方で、24.6%は「ほとんど使用しない」と回答しており、約4人に1人はいまだに主に現金を利用している状況です。全体として、キャッシュレス決済は広く普及していますが、完全に定着しているとは言えません。
男女で比べると、「毎日利用」が男性にやや多めなのが目立ちます(17.2%/13.6%)。

Q2: 普段利用しているキャッシュレス決済サービスをすべて選んでください。(複数回答形式)

(男性373人、女性381人)
PayPayが62.1%と圧倒的なトップで、次いでクレジットカードが44.2%で続きます。交通系ICカード(32.2%)、楽天ペイ(27.2%)、その他のQRコード決済(26.7%)は、広く利用されている中間的なグループに位置づけられます。一方、デビットカード(9.8%)、LINE Pay(5.0%)、「その他」(3.3%)は、比較的ニッチな決済手段と言えそうです。全体としては、1つのサービスだけでなく、複数のキャッシュレス決済を併用している人が多く、PayPayを中心に、クレジットカードや交通系ICカードが補完的に使われている様子がうかがえます。
目立った男女差が出たのはデビットカードのみで、男性の利用率が高めです(12.6%/7.1%)。銀行残高と連動する手段を選ぶ傾向が、男性のほうがやや強い可能性があります。

Q3: キャッシュレス決済をよく利用する購入場面をすべて教えてください。(複数回答形式)

(男性373人、女性381人)
コンビニでの利用が67.9%と最も高く、日常的な買い物にキャッシュレス決済が深く浸透していることがわかります。次いで、オンラインショッピング(51.7%)、飲食店・カフェ(48.4%)でも利用率が高く、生活必需の支出から娯楽的な支出まで幅広く使われている様子がうかがえます。交通機関での利用は28.5%で、一定の利用はあるものの、日常消費ほどではありません。ファッション・衣料品(23.1%)やデジタルコンテンツ(14.6%)は、利用者が比較的限られるカテゴリとなっています。全体として、キャッシュレス決済は多様な購入場面で利用されており、特に日常的な小売やオンライン取引が利用を牽引しています。
主な男女差は2点で、ゲーム・デジタルコンテンツは男性が高く(19.0%/10.2%)、ファッション・衣料品は女性が高いという結果でした(28.3%/17.7%)。

Q4: キャッシュレス決済について、心配に思う点があればすべて選んでください。(複数回答形式)

(男性500人、女性500人)
最も多かった懸念はセキュリティ面で、35.8%と、3人に1人以上がキャッシュレス決済の安全性に不安を感じています。次いで「使いすぎの不安」が28.2%と高く、個人情報・データに関する懸念(25.4%)、システム障害の不安(24.6%)も、いずれも約4人に1人が挙げています。一方で、「心配はない」と回答した人も37.3%にのぼり、一定数の人はキャッシュレス決済全体に対して安心感を持っていることがわかります。
セキュリティに対する不安は、女性のほうが高めで(39.2%/32.4%)、男性に比べて資金や個人データの保護により高い関心をもっていることが考えられます。

Q5: 5年前と比べて、キャッシュレス決済の利用はどのように変化しましたか?

(男性500人、女性500人)
過去5年間でキャッシュレス決済の利用が「大幅に増えた」と答えた人は28.8%、「やや増えた」は23.1%で、合わせると51.9%と、半数をやや上回る人が以前より利用が増えています。一方、「変わらない」と回答した人は32.8%おり、利用習慣が安定している層も少なくありません。また、「減った・使わない」と答えた人は15.3%で、すべての人がキャッシュレス化に向かっているわけではないこともわかります。全体としては、利用が増えた人が多数派であるものの、一定数は変化がなく、あるいは利用が減少しています。

Q6: ゲーム・映画・アニメ・配信サービスなどのエンタメ支払いにキャッシュレスを使う頻度はどれくらいですか?

(男性373人、女性381人)
娯楽関連の支出でキャッシュレス決済を「とてもよく使う」と回答した人は16.1%、「ときどき使う」は28.8%で、合わせて44.9%が少なくとも一定程度は利用していることがわかります。一方、「ほとんど使わない」は24.4%、「利用したことがない」は30.8%となっており、55.2%はこの分野では利用が少ない、もしくは未経験の層です。コンビニやオンラインショッピングといった日常的な支出と比べると、娯楽分野でのキャッシュレス決済は、継続的に使う人とまったく使わない人に分かれやすく、利用状況が二極化していることがうかがえます。定額サービスやデジタル購入などが一部の人にとっては重要な利用シーンとなっている一方で、全体としてはまだ一般的とは言えません。
特に「利用したことがない」という回答は女性の方が多めで(34.9%/26.6%)、娯楽分野では女性の未利用者が多い傾向です。

Q7: 1,000円未満の小さな買い物にキャッシュレス決済を使うことについて、抵抗がありますか?

(男性373人、女性381人)
1,000円未満の少額支払いについて「特に抵抗はない」と回答した人が68.3%と最も多く、多くの人が少額でもキャッシュレス決済を気軽に利用していることがわかります。「どちらともいえない」は19.6%で、明確な賛否を持たない層も一定数存在します。一方、「現金を使いたい」は8.0%、「少額にキャッシュレス決済を使わない」は4.1%にとどまっており、少額支払いで現金を選ぶ傾向がある人は全体の約8人に1人程度です。全体として、日常的な少額支出においても、キャッシュレス決済に前向き、もしくは少なくとも受け入れている人が大多数を占めています。

Q8: モバイルウォレット(PayPay、LINE Pay、楽天ペイなど)でデジタル商品を購入したことはありますか?

(男性373人、女性381人)
モバイルウォレットを使ってデジタル商品を購入したことが「一度もない」と答えた人は50.0%と半数を占めており、このタイプの取引は、まだ多くの人にとって馴染みがない、あるいは必要性を感じていないことがわかります。一方で、「よく購入する」は13.8%、「ときどき購入する」は26.4%で、合わせて約4割はモバイルウォレットを使ったデジタル商品の購入経験があります。さらに、「1~2回だけ購入したことがある」人も9.8%おり、試しに使ったものの、習慣化には至っていない層も存在します。全体としては、利用していない人が多数派である一方、一定数の継続利用者がいるという二極化した構造が見られます。
「一度も購入したことがない」という回答は、特に女性に多く見られました(56.2%/43.7%)。デジタル商品購入でのモバイルウォレット利用は、特に女性の間で普及が遅れているようです。

Q9: 友人にデジタル送金(PayPay送金など)をしたことはありますか?

(男性373人、女性381人)
友人にデジタル送金をしたことが「一度もない」と回答した人は50.7%と約半数を占めており、個人間送金はまだ多くの人にとって一般的な行動とは言えないことがわかります。一方で、「何度もある」は18.3%、「数回ある」は21.2%で、合わせると約4割は友人間でのデジタル送金をある程度経験しています。また、「1回だけある」と回答した人も9.8%おり、試しに使ってみたものの、習慣化には至っていない層も見られます。全体としては、未利用者が多数派である一方、ときどきは利用しているという層も少なからずおり、二極化した状況と言えます。

Q10: キャッシュレスサービスを選ぶ際、重視するポイントをすべて選んでください。(複数回答形式)

(男性373人、女性381人)
最も重視される点として、ポイント還元・特典(58.6%)が過半数を占めており、キャッシュレス決済サービスの選択において、金銭的なメリットが大きな動機になっていることがわかります。次いで、使いやすさ(48.7%)や支払いの速さ(47.4%)が続いており、手軽さやスムーズさも重要な判断基準となっています。また、セキュリティも42.0%と高く、多くの人が頻繁にキャッシュレス決済を利用している中でも、安全性を重視していることがうかがえます。一方、ブランドへの信頼(16.7%)や、アプリ・ゲームとの連携(10.1%)は比較的少数にとどまり、特定のニーズを持つ人に限られた要因と言えます。全体として、ブランド力や付加的な機能よりも、実用的なメリットである「お得さ」「使いやすさ」「スピード」が優先されている傾向が明確です。

フォローアップ調査
Q1 以前のアンケートで、「エンタメ支払いにキャッシュレス決済をよく使う」と答えた方にお聞きします。 オンラインゲーム(アプリ内課金、有料アプリ、オンラインゲームサービスなど)でキャッシュレス決済を利用したことはありますか?

(男性60人、女性40人)
このサブグループの大多数が、オンラインゲームでキャッシュレス決済を利用した経験があることが見てとれます。「よく利用している」と回答した人は48%と約半数にのぼり、オンラインゲームの支払いにおいてキャッシュレス決済が日常的かつ継続的に使われていることがわかります。また、「ときどき利用している」は25%、「1~2回利用したことがある」は3%で、全体の約4分の3が少なくとも一度はキャッシュレス決済を使ってオンラインゲームを利用した経験があります。
一方、「利用したことはない」という人も23%おり、娯楽でキャッシュレスをよく使う層でも、オンラインゲームには利用しない人も一定数見られます。

Q2 オンラインのギャンブル系ゲームやサービスでキャッシュレス決済を利用したことはありますか?(例:カジノ風ゲーム、ベッティング系サービス、パチンコ・パチスロ系アプリなど)

(男性60人、女性40人)
オンラインのギャンブル関連ゲームやサービスでキャッシュレス決済を「一度でも利用したことがある」と回答した人は51%と、半数をやや上回っています。そのうち、「よく利用している」は24%で、一定数にとっては一時的な試用ではなく、継続的な支払い手段となっていることがわかります。また、「ときどき利用」は20%、「1~2回だけ」は7%で、利用頻度には幅が見られます。
利用したことがない人が46%と多く、娯楽でキャッシュレスをよく使う層でもギャンブル関連の利用は一般的ではないようです。「わからない」は3%と低く、意識的に利用している姿勢が伺えます。

Q3 キャッシュレス決済を利用して支払ったことのあるギャンブル系オンラインサービスをすべて教えてください。(複数回答形式)

(男性34人、女性17人)
ギャンブル関連のオンラインサービスでキャッシュレス決済を利用した経験がある人に限って見ると、最も多かったのはカジノ系のオンラインゲームで、51.0%を占めています。次いで、スポーツベッティングや予想系サービス(45.1%)、パチンコ・パチスロのシミュレーションアプリ(43.1%)が続いており、特定のジャンルに集中するというより、複数の形式に分散して利用されていることがわかります。また、宝くじやガチャなどの運要素が強いゲームも39.2%と比較的高く、一定の利用が見られます。一方、スキルを競うタイプの対戦型プラットフォームは21.6%と、他のカテゴリに比べると利用者は少なめです。全体として、この分野でのキャッシュレス決済は、単一のサービス形態に偏ることなく、幅広いギャンブル関連コンテンツに広がっています。

Q4 オンラインのギャンブル系ゲーム・サービスに対する1か月の平均支出額を教えてください。

(男性34人、女性17人)
オンラインのギャンブル関連ゲームやサービスへの月間支出は、中間的な金額帯に集中しています。最も多いのは月3,000~4,999円で35.3%を占めており、はっきりとした中心的な層となっています。次いで、1,000~2,999円が21.6%、5,000~9,999円が15.7%と続き、少額にとどまらず、毎月数千円程度を使っている人が多いことがわかります。
月1万円以上の支出が9.8%と、高額利用者も一定数います。一方で1,000円未満は7.8%、無料版のみで支出なしも7.8%でした。

Q5 オンラインのギャンブル系ゲームにキャッシュレス決済を利用する理由として当てはまるものをすべて教えてください。(複数回答形式)

(男性34人、女性17人)
全体を見ると、キャッシュレス決済を利用する理由として最も多かったのは「支出管理がしやすい」で45.1%でした。多くの人が、利用履歴を確認しやすく、使った金額を把握・管理できる点を重視していることがわかります。次いで「便利で速い」が41.2%と高く、支払いのスムーズさが大きな動機になっています。また、ポイントやボーナス、特典といったインセンティブも39.2%と重要な要因となっています。そのほか、「現金不要(プライバシー)」が25.5%、「一部ゲームでキャッシュレス決済が必須」が23.5%、「すぐ購入できる」が21.6%と、一定数が挙げています。一方、「理由は特にない」と回答した人は7.8%と少数でした。
有意な男女差が出たのは「支出管理がしやすい」のみで、男性が高めでした(55.9%/23.5%)。男性はキャッシュレスを支出管理の手段として捉えやすく、女性は別の要因を重視している可能性があります。

まとめ
日本におけるキャッシュレス化は、もはや単なる「若者のトレンド」ではありません。本調査の結果から、日常的なキャッシュレス利用を最も安定的に支えているのは、30代~50代の働く世代であることが示されました。この層は、通勤やコンビニでの買い物、オンラインショッピング、家計管理といった実用的な場面で、継続的にデジタル決済を活用しています。時間効率や手間の少なさが求められる日常の中に、キャッシュレス決済が自然に組み込まれることで、利用が定着しているという実態がうかがえます。

一方、若年層は異なる形で存在感を示しています。友人間の送金といったソーシャルな利用に加え、カードよりもPayPayのようなアプリ型決済を好む傾向が強く、スピード感や手軽さを前提とした「モバイルファースト」の感覚が特徴的です。これは、キャッシュレスを単なる支払い手段ではなく、日常的なコミュニケーションや行動の一部として捉えている姿勢を反映しています。

世代を問わず、不安や懸念は思想的なものというよりも実務的な点に集中しており、セキュリティや使いすぎへの不安が、依然として信頼の形成に影響を与えているようです。総じて見ると、キャッシュレス決済の利用には世代によって様々な形態があり、こうした複数の動きが同時に進んでいる点が、現代のキャッシュレス文化の特徴と言えるでしょう。
調査方法
本調査は、セルフ型アンケートツール「Freeasy」を用い、2段階で実施しました。まず、2025年12月に、日本全国を対象とした1,000人(男女各500人)のスクリーニング調査を行い、日常生活におけるキャッシュレス決済に関する一般的な意識や利用実態を把握しました。調査内容は、利用頻度、利用している決済サービス、利用シーン、不安や懸念点、利用状況の変化などに加え、基本的な属性情報を含んでいます。

次に、スクリーニング調査の結果をもとに、娯楽関連の支出においてキャッシュレス決済を頻繁に利用していると回答した人を対象に、同じく2025年12月にフォローアップ調査を実施しました。この第2段階の調査では、オンラインゲームやギャンブル関連のデジタルサービスにおける利用経験、支出額、キャッシュレス決済を選ぶ理由など、より具体的な行動について詳しく尋ねています。
すべての回答は自己申告によるもので、設問形式は内容に応じて単一回答および複数回答を使い分けました。

この調査リリースはStakeの依頼により実施されたものです。

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