風の匂い。どうぶつの気配。土の温度。生きることを、もう一度、感覚から。「てとて、ONE Health 芸術祭2026 」開催

北海道上川地域を舞台に、人・動物・自然のつながりを見つめ直す芸術祭
「てとて、ONE Health 芸術祭2026」を、2026年9月21日(月・祝)から23日(水・祝)まで開催いたします。
本芸術祭は、人と動物のいのちに向き合う現場から生まれた芸術祭です。
私たちは約30年にわたり、動物病院や地域の動物福祉活動を通して、動物たちの誕生、成長、病気、老い、そして別れの瞬間に立ち会ってきました。
その現場で見えてきたのは、いのちを取り巻く「関係性」でした。
孤立、不登校、世代間の分断、人と自然との距離、そして人と動物との対立。
これらは、医療だけでは解決できない社会のさまざまな課題です。
一見すると別々に見えるこれらの課題も、その根底には「つながりの喪失」という共通した問題があるのではないか。
私たちは、そう考えています。
本芸術祭において、芸術は作品を鑑賞するためだけのものではありません。
自然をバックに命をテーマにした映画をともに観ること。音に耳を澄ますこと。身体を動かすこと。
感じたことを言葉にし、誰かと分かち合うこと。
そうした芸術を介した体験そのものが、人と人、人と動物、人と自然の間に、新たな「対話」を生み出します。
そして、異なる存在の声や気配に耳を傾け、互いのいのちを尊重しながら、失われたつながりを結び直していくこと。それは、関係性を育み、支え直す「ケア」でもあります。
私たちにとって、この芸術祭は「対話の場」であり、「ケアの実践」です。
医療だけでは満たしきれないつながりを、文化を通じて育んでいく。
何かを一方的に教えたり、社会課題に決まった答えを示したりするのではなく
さまざまな人や生きものが同じ場所に集い、感じ、語り合うなかから、新しい関係性が生まれていく。
私たちは、そのための文化的な土壌をつくりたいと考えています。
人と動物。
人と自然。
そして、人と人。
その新しい関係性を育む文化の土壌を、この上川・旭川の地から耕していきます。
この地だからこそひらかれる、Sense of Wonder
大雪山系の豊かな自然に抱かれた上川地域には、人と自然がともに暮らしてきた長い歴史があります。
この地に古くから暮らしてきた上川アイヌの人々は、山や川、動物たちを単なる「資源」ではなく
深い関わりのなかでともに生きる存在として捉えてきました。
その世界観は、人、動物、自然環境の健康を一体のものとして捉える「One Health」の考え方とも深く重なります。
本芸術祭が大切にしているのは、知識を増やすことだけではなく、世界を感じる感覚をひらくことです。
森を歩くこと。
風を感じること。
動物の気配に耳を澄ますこと。
芸術に触れること。
風の匂い、土の温度、森の静けさ、そして足元に広がる小さないのちの息吹。
上川の自然に身を置き、その一つひとつを感じることから、人・動物・自然との関係性を見つめ直します。
私たちは日々の暮らしの中で、効率や情報を優先する一方、自然がもつ豊かな気配や、生きものたちとのつながりを感じる機会を、少しずつ失いつつあるのかもしれません。
生物学者レイチェル・カーソンは、自然の神秘や美しさに驚き、感動する心を「Sense of Wonder(センス・オブ・ワンダー)」と表現しました。
世界に対する驚きや感動、そして、いのちへの畏敬の心。
本芸術祭では、映画、演劇、音楽、身体表現、食、そして自然との出会いを通して、その感覚を呼び覚ます時間を創出します。
生きることを、もう一度、感覚から。
それは、人・動物・自然がともに生きる未来を考えるための、最初の一歩になると私たちは信じています。
参加アーティスト・実践者

本橋龍(劇作家・演出家)
B.I.G.JOE(ラッパー/Mic Jack Production)
点と[加藤紗希・豊島晴香](映画監督・表現ユニット)
エバレット・ケネディ・ブラウン(写真家・アーティスト)
吉田初花(アーユルヴェーダ実践家)
キョん(音楽家/喫茶シンカイ)
plaplax × あべ弘士(絵本作家)
高橋 栞(彫刻家)
ほか
主なプログラム
【映画】
野外シネマ『ウルフウォーカー』(北彩都ガーデン)
人も犬も一緒に楽しめる、芝生の上での野外映画上映。
眠ると魂が抜け出してオオカミに変身する伝説の存在「ウルフウォーカー」の少女と、オオカミ退治のハンターを父に持つ少女の友情と冒険を描いた、美しく心揺さぶるファンタジー作品。
One Health Theatre『わたのはらぞこ』上映&アフタートーク
監督・脚本家兼俳優でありながら表現ユニットとして活動する「点と」の二人による
映画上映とアフタートーク。映画を「観る」だけではなく
「感じたことを語り合う」ことまでを含めたプログラム。
【演劇】
演劇創作プロジェクト『ラバーソールズ』
演出:本橋龍
旭川での演劇参加者を中高生から大人まで幅広く募り、複数回のプログラムを通じて作品を創作。
当日は発表の場として、演劇を上演。
【音楽・ライブ】
てとて、ユースクラブ「SCHOOL OF RAP」
講師:B.I.G.JOE
子どもを中心に、心の内をラップを通じて表現し、孤独な気持ちや言葉にしきれない思いを
講師B.I.G.JOEと一緒にラップへと昇華していくワークショップ。
ライブ「君と描く」
出演:キョん
音楽とともに描くライブアートパフォーマンス
ハンドパンの演奏とともに、ライブアートをどなたにも参加いただける作品。
音を聴きながら、色や形を自由に表現。
【身体表現・ワークショップ】
「どうぶつの森のおどり」「ふれあいの森のおどり」
講師:点と(加藤紗希・豊島晴香)
様々な動物が行き交う空間で、自然を楽しみながら体を動かして踊るワークショップ。
音を見る法螺貝ワークショップ
講師:エバレット・ケネディ・ブラウン
仏教・修験道の世界で用いられている法螺貝を用いて、山々に響く「やまびこ」と「こだま」の
音の響きを絵にしながら感覚を開いていくワークショップ。
【暮らし・ウェルビーイング】
自分を観る・聴く・感じる ― アーユルヴェーダ 生活の智慧
講師:吉田初花
インドで古くから受け継がれてきたアーユルヴェーダの知恵を、身近に体験できる施術プログラム。
心と身体をゆるやかに整える時間を。
【マーケット・コミュニティ】
エシカルマルシェ
ハルニレぽっぽプロデュース。
人や自然にやさしいものづくりや暮らしに出会うマーケット。
一箱古本市エシカルマルシェ
企画:横山宜弘(ほんのかたち/N.BOOKS)
一箱分の本を持ち寄り、自分だけの小さな本屋を開くマーケット。
芸術祭をめぐる途中で思いがけない一冊に出会い、誰かの世界にふれるように本を選ぶ楽しさを。
【展示・インスタレーション】
One Health Table
plaplax × あべ弘士によるインスタレーション展示
旭川の絵本作家・あべ弘士がブロンズ新社から刊行した絵本『ひぐま』を題材に
plaplaxが参加型のインスタレーション空間を制作。
動物たちに囲まれた空間の中で、来場者が問いに答え、考えを書き残すことで
人とクマ、自然がともに生きる未来を考える。
街中と自然の交流地点
まちなかぶんか小屋でのワークショップや音楽ライブなど
開催概要
てとて、ONE Health 芸術祭2026
開催日
2026年9月21日(月・祝)~9月23日(水・祝)
会場
- あさひかわ北彩都ガーデン
- ハルニレぽっぽ
- 緑の森どうぶつ病院敷地内ドッグラン
- まちなかぶんか小屋(いずれも北海道旭川市)
入場:無料(一部プログラムは事前申込制・有料プログラムあり )
主催: NPO法人 手と手の森 / 合同会社GreenShapers
共催:株式会社グリーンフォレスト
協力:まちなかぶんか小屋
後援:旭川市 / 旭川市教育委員会 社会教育部 文化振興課
旭川演劇創造プロジェクト
主催:NPO法人 手と手の森
共催:公益財団法人北海道文化財団
後援:北海道
公式WEBサイト
https://harunirepoppo-artfes.com/
Instagram
https://www.instagram.com/tetote_onehealth_art
お問い合わせ
NPO法人 手と手の森
TEL:050-5445-0844
Mail:info@tetote-project.or.jp