記録を主治医とリアルタイム共有。「紙の頭痛ダイアリー」を、診察にそのまま届く形へ──完全無料・広告なし。

株式会社Iris Wellness(東京都品川区、代表取締役:前川裕貴)が提供する無料の頭痛日誌アプリ「ズツノート」は、サービス開始から約5ヶ月、広告を一切出さずに、このたび利用者数が700名を突破しました。
「ズツノート」は、頭痛専門医である代表の前川が自ら開発したアプリで、患者が記録した頭痛・服薬・睡眠・気圧などのデータが統計解析され、主治医の診察画面にそのまま共有されるのが最大の特長です。プログラミング未経験の現役医師が、診察室で感じた課題を解決するために独学で開発したアプリで、利用者・連携医療機関ともに着実に拡大を続けています。
■ なぜ、医師が自分でアプリを作ったのか
頭痛診療には「頭痛ダイアリー(頭痛日誌)」という、患者が日々の症状を記録するツールが欠かせません。国際的なガイドラインでも推奨される、診断・治療の土台となる大切な記録です。
ところが、この頭痛ダイアリーはいまだに紙が主流。代表の前川は、遠方の患者の通院負担を減らすため自らオンライン頭痛外来を開設しましたが、そこで大きな壁にぶつかります。オンライン診療では、紙のノートを画面越しにしか確認できないのです。「そこをタップして見せて……いや、そこじゃなくて」というやり取りで、限られた診察時間が削られていく。既存の記録アプリも広告が多く使いづらい──。
「それなら、自分で使い勝手のいいアプリを作ればいい」
そう思い立ったのが2025年10月。当時の前川は、コードを一行も読めない完全なプログラミング未経験者でした。
■ 未経験から独学で「Myカルテ」を自作、そして「ズツノート」へ
前川は独学でアプリ開発に飛び込み、子どもを寝かしつけた後の深夜に作業を重ねました。試行錯誤の末、わずか1か月でオンライン頭痛日誌「Myカルテ」を完成させます。自身のオンライン頭痛外来で使い始めると、患者から「紙のノートを持ち歩かなくて済む」「診察がスムーズになった」と好評を得ました。自分の書いたコードが、現場の課題を解決した瞬間でした。
その後、技術の向上にともない、Myカルテは本格的な技術で全く新しいアプリ「ズツノート」へと生まれ変わり、現在は完全移行しています。

カレンダーとワンタップ記録で、続けやすい頭痛日誌
■「なんとなく」から「数字で診る」頭痛診療へ

記録するほど、頭痛が"見える化"される
従来の頭痛診療は、患者の記憶に頼る「なんとなく」の把握になりがちでした。ズツノートでは、患者が記録したデータが統計解析され、主治医の診察画面に直接共有されます。頭痛日数・痛みの強度・持続時間・内服回数などが「数字」として一目で表示されることで、開発者であり現役の頭痛専門医でもある前川自身が、日々の診療で次の効果を実感しています。
- 診療精度の向上 ─ 経過を数値で正確に把握できる
- 診察時間の短縮 ─ 集計や聞き取りの手間が減る
- 患者自身の頭痛理解の促進 ─ 自分の頭痛が可視化される
さらに、予防薬などの内服を開始した前後でのデータの変化も可視化されるため、治療経過の把握にも役立っています。
「なんとなく良くなった気がする」ではなく、数字で経過を共有できることが、ズツノートの価値です。
■ ズツノートの仕組み ── 共有するかどうかは、いつも患者が決める
ズツノートのデータ共有は、完全に患者主導です。
- 患者がズツノートで日々の頭痛を記録する
- 患者自身が「かかりつけ医療機関」を選んで設定すると、その医療機関にだけ記録データが共有される
- かかりつけを設定しなければ、データは誰にも共有されない(記録は自分だけのもの)
共有の主導権は常に患者側にあるため、プライバシーに配慮した設計になっています。そして、この「かかりつけ」の選択肢に表示されるためには、医療機関側の登録が必要です。
■ 医療情報を扱うからこそ ── セキュリティとプライバシー
ズツノートは、頭痛という機微な医療情報(要配慮個人情報)を扱うため、セキュリティとプライバシー保護を重視して設計・運用しています。
- データの保管:利用者の記録データは、国内(AWS 東京リージョン)のサーバーに暗号化して保管しています
- 通信・保管の暗号化:通信時(TLS)・保管時ともにデータを暗号化しています
- アクセス制御とセキュリティレビュー:データへのアクセスを必要最小限に制限し、定期的なセキュリティレビューを実施しています
- 安全管理体制:個人情報保護法に基づく組織的・人的・技術的な安全管理措置を整備し、プライバシーポリシーで公表しています
- 共有は本人同意ベース:医療情報の共有は、利用者本人が「かかりつけ」を設定したときに限られ、いつでも解除できます
これらは決して特別な仕組みではありません。ズツノートは、銀行のオンラインバンキングや通販サイトでも使われているのと同じ暗号化技術(TLS)で通信を守り、金融機関や官公庁にも採用される世界規模のクラウド基盤(Amazonが運営するAWS)の国内拠点でデータを管理しています。つまり「医師が個人で作ったアプリ」でありながら、データを守る土台には、社会の重要インフラを支える世界標準の仕組みを採用しています。開発者が現役の医師であるからこそ、医療情報の重みを理解したうえで、安全性の確保に妥協せず取り組んでいます。
■ ズツノートでできること(すべて無料・広告なし)

気圧の変化を事前にお知らせ。頭痛が起きやすいタイミングに備えられる
- 頭痛記録:痛みの程度・部位・服薬・誘因などをかんたん記録(片頭痛・緊張型・群発・薬剤の使用過多頭痛に対応)
- 主治医とのリアルタイム共有:連携医療機関では、患者の頭痛日誌が診察画面にそのまま届く
- 国際標準スコアの自動算出:MIDAS・HIT-6・WPAI・MIBS-4を自動計算
- 気圧・天候との相関分析:気圧・気温・湿度などの環境データを自動収集
- 頭痛タイプチェック/服薬・統計の自動解析
- 費用は一切かからず、広告も表示しません
■ 医療機関の皆さまへ ── 登録は無料、集患にもつながります
ズツノートは、医療機関の登録をすべて無料で受け付けています。登録いただくと、次のメリットがあります。
- 患者の「かかりつけ」候補として表示され、選ばれれば頭痛日誌が診察画面にそのまま届く(紙の回収・転記が不要、来院前に経過を把握)
- 「ズツノート連携医療機関」として一覧ページで広報され、地域・診療形態から患者に検索される → 集患につながる
- ズツノート上で、まだ「かかりつけ」を設定していないユーザーにだけ連携医療機関への動線が表示されるため、新たな患者との接点が生まれる
- 対面が難しい患者向けのオンライン頭痛外来にも対応・登録・利用はすべて無料
頭痛診療に取り組む医療機関の皆さまの活用を歓迎します。登録をご希望の場合は、ズツノートの「医療機関さま向け」ページよりお問い合わせください。
■ 今後の展望
ズツノートは「完全無料」を基本に、患者と医療者の双方が使いやすい頭痛診療の土台を目指します。将来的には、蓄積される頭痛データ(個人を特定しない形)を活用した医学研究への貢献も視野に入れています。
■ 開発者プロフィール

開発者:前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
前川 裕貴(まえかわ ひろたか)─ 脳神経内科専門医・頭痛専門医/株式会社Iris Wellness 代表取締役
・日本神経学会 専門医/日本頭痛学会 専門医/日本内科学会 内科専門医
・東京逓信病院で初期研修後、東京大学医学部附属病院 脳神経内科に入局。脳梗塞などの急性期から、パーキンソン病・ALSなどの神経難病まで幅広く診療。現在は訪問診療と頭痛専門外来に従事
・自身も頭痛に悩んできた経験から、ライフワークとして頭痛診療を続ける。2025年、プログラミング未経験から独学でアプリ開発を開始し、「ズツノート」「Med-Tasuki(地域医療連携プラットフォーム)」を自ら開発
■ サービス概要
- サービス名:ズツノート
- URL:https://zutsu-note.iris-wellness.jp/
- 利用料金:完全無料(広告なし)
- 提供形態:Webアプリ(iOS / Android アプリも提供予定)
■ 会社概要
- 会社名:株式会社Iris Wellness
- 所在地:東京都品川区
- 代表者:代表取締役 前川 裕貴
- 事業内容:医療系Webアプリ開発、院内DX支援、コンサルティング
- URL:https://www.iris-wellness.jp/
■ 本件に関するお問い合わせ
株式会社Iris Wellness
Email:contact@iris-wellness.jp