ウインドサーファーズ・ワールド・ウェーブ・ツアー最終戦 U21部門
エアリアルを決める石井選手
ウインドサーファーズ・ワールド・ウェーブ・ツアーの最終戦、アロハ・クラシック・プラヤCBbc ホテル・グランドファイナル(Aloha Classic Playa Surf CBbC Hotel Grand Final)のU21プロジュニア部門が10月27日にハワイで開催され、石井颯太選手が2位、野口颯が4位とともに表彰台に上がる快挙を達成し、世界にその存在感を示しました。
石井選手と野口選手の二人はマウイ島の有名なフキパビーチパークでオーバーヘッドの波と軽いクロスオフショアの風という厳しいコンディションに挑みました。
石井選手は、クリーンなエアリアルや印象的なエアリアル・ゴイター360を披露したものの、波のつなぎが限られ、2024年プロジュニアワールドチャンピオンであるスペインのリアム・ダンカーベック選手を上回ることができませんでした。それでも、この結果により、石井選手はワールドウインドサーフィンウェーブツアーのU21プロジュニア部門で世界2位に輝きました。
表彰式で記念撮影に収まる野口選手(写真左)と石井選手(写真右)
一方、野口選手もアロハ・クラシックのヒートで強さを見せましたが、決勝では他の選手たちが早い段階で大きな波をつかんだため、より小さな波に追われる展開となりました。それでも、ハワイでの4位という成績により、世界ランキングで順位を一つ上げ、今シーズンのU21プロジュニア部門を3位で終えました。
4位と健闘した野口颯選手
野口選手は今年、日本、チリ、スペイン、ハワイで競技を重ねる素晴らしい年を過ごし、さらにU18ジュニアのワールドタイトルも獲得しています。また、今大会のプロメンズ部門でも攻撃的なスタイルで17位タイと進展を見せ、今後の成長に期待が持てる結果となりました。
石井颯太選手の兄である石井孝良選手もプロメンズ部門で健闘しましたが、ラウンド5のヒート4で敗れ、17位タイに終わりました。13.40のスコアは同じラウンドの別のヒートであれば勝ち進んでいた成績でした。
豪快なエアリアルに挑む石井孝良選手
今シーズンの結果は、日本のウィンドサーフィン界の競争力の高さを示しており、石井兄弟と野口選手の明るい未来を予感させるものとなりました。
アロハ・クラシック・プラヤCBbc ホテル・グランドファイナルU21プロジュニア部門の結果
1位:Liam Dunkerbeck(スペイン)
2位:石井颯太
3位:Marlon Maethner(ドイツ)
4位:野口颯
ウインドサーファーズ・ワールド・ウェーブ・ツアーとは
PWA(プロフェッショナル・ウインドサーフィン協会)とIWT(インターナショナル・ウェーブ・ツアー)は、2023年シーズンの開始に向けてそれぞれのウェーブツアーを公式に統合し、新たに「ウインドサーファーズ・ワールド・ウェーブ・ツアー」を創設しました。
ウインドサーファーズ・ワールド・ウェーブ・ツアーは、プロメンズ、プロウィメンズ、プロジュニア、ジュニア、マスターズの5カテゴリーでウインドサーフィンにおけるウェーブの世界ランキングを競っています。
このツアーは5つ星のグローバルなピラミッド構造を採用しており、21か国で40以上のイベントを開催し、600人以上の競技者が参加するものとなっています。