次世代システム運用コンソーシアム、技術研究、運用プロセス変革、組織・人材変革に関する研究成果の発表会を開催
一般社団法人次世代システム運用コンソーシアム(以下 次世代システム運用コンソーシアム)は、本年3月3日に「次世代システム運用コンソーシアム成果発表会」を開催したことを発表しました。本成果発表会は、次世代システム運用の高度化と社会的価値創出に加え、システム運用に携わる人材の地位向上を目的とし、技術研究、運用プロセス変革、組織・人材変革の3つのワーキンググループ(WG)で活動する全15チームが研究成果を発表しました。
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次世代運用コンソーシアムは、IT企業とユーザー企業が組織の垣根を越えて連携し、システム運用の高度化や自動化の推進、それを支える人財の育成に貢献する活動を行う組織として、2024年10月の設立以来、現在37社が参画しています。また、次世代のシステム運用の在り方そのものを研究するとともに、AIや新技術、具体的な運用手法やプロセスといった実践的な技術・手法の研究を併せて行っています。本成果発表会は、AIの進展、IT人材不足、運用現場の複雑化といった社会課題を背景に、「システム運用をどう進化させるか」という喫緊のテーマに対し、現場で運用を担う人々の専門性や判断力、創意工夫を価値として可視化し、その社会的評価と地位向上につなげることを意識しながら、現場視点と研究的アプローチを融合させた実践的な知見を社会に提示する取り組みとして開催されました。
本成果発表会で示された研究成果の中から、特に社会的意義が高く、次世代システム運用のあり方に示唆を与える取り組みについては、2026年5月26日に外部向け発表を行う予定です。当日は、事前に招待した外部団体の有識者を迎え、選定された成果に対する講評やコメントをいただくとともに、研究成果の内容を外部向けに動画および資料として公開します。
3つのWGで描かれた「次世代システム運用」の姿は以下のとおりです。
技術研究:AIを“使う”から“活かす”運用へ
AIや新技術を活用したシステム運用の高度化をテーマに、以下のような研究成果が発表されました。
- AIで運用の未来を切り拓く:課題解決の新たなアプローチ
- 次世代システム運用のためのジャーニーマップの整理
- 現場の課題改善への取り組み。新技術を活用した「夢」のあるアプローチ
- システム障害へのAI自律対応ユースケースの実現性アセスメント
- システム障害インシデント予測・予兆検知と対処方法研究
- AIを活用したシステム運用担当者のナレッジ蓄積とシステム運用に有効なAIツール研究
技術研究WGでは、AIや新技術を単なる自動化手段としてではなく、運用担当者の知見と組み合わせ、現場価値を最大化する存在として捉えた研究成果が発表されました。障害予測・予兆検知、AIによる自律対応の実現性評価など、次世代運用を現実的に見据えた議論が展開されました。各社を代表するアドバイザーからは、分かりやすい説明や運用レベル定義、顧客価値を軸とした整理が高く評価されました。限られた時間の中でデモやPoCまで到達した点も成果として評価され、実運用を見据えた研究として今後の深化・展開への期待が示されました。
運用プロセス変革:効率化の先にある“価値創出型運用”
持続可能で価値を生み出す運用プロセスの実現に向けた取り組みが紹介されました。
- システム運用のサステナビリティの向上
- 価値を生む運用への進化 ~次世代運用への近道は断捨離だ ~
- 持続可能なシステム運用の実現
- AIコーチングと運用のゲーミフィケーションによる教育とスキル評価できる仕組みづくり
運用プロセス変革WGでは、短期的な効率化にとどまらず、価値を生み続ける運用モデルへの転換をテーマに研究成果が共有されました。次世代運用への移行を見据えたプロセス設計や、サステナビリティを意識した運用の考え方が提示されました。アドバイザーからは、運用のサステナビリティを顧客価値・働く魅力・自動化の視点で整理した点や、断捨離による課題可視化、価値創造につなげる実践的アプローチが高く評価されました。今後の深化と展開への期待が示されました。
組織・人材変革:次世代運用を支える“人”の再定義
次世代システム運用を支える人材像や組織のあり方に焦点を当てた発表が行われました。
- 最新のIT動向や次世代運用のあるべき姿を見据えた運用管理人材のキャリアパス
- 次世代の運用人材に必須なロールとそれに必要なスキルに関する調査・研究
- 組織・人材・運用像(As Is・To Be)の明確化と次世代運用組織に必要なスキル・評価に関する調査
- AI及び統合プラットフォームを活用した次世代運用における運用人材のスキル定義
組織・人材変革WGでは、技術進化に伴い変化が求められる人材像・役割・スキル・評価のあり方について体系的な整理が行われました。AIや統合プラットフォームの活用を前提とした、新しい運用人材の姿が言語化されました。アドバイザーからは、次世代に必要な人材像や新たなロールをシナリオ別に整理したフレームワークの完成度や、体系的・網羅的な整理が高く評価されました。キャリアロードマップや育成の方向性は各社の参考となり、今後の進化と継続的な研究への期待が示されました。

次世代システム運用コンソーシアム成果発表会の様子
本件に関するお問い合わせ
一般社団法人次世代システム運用コンソーシアム:https://ngsm-conso.jp/
お問い合わせ:contact@ngsm-conso.jp