"本の飢餓"をなくすために。エファの「歳末募金2022」が始まります。
「本の飢餓」ー障害者が利用可能な書籍が限られている、世界的に深刻な状態をこう呼びます。特に発展途上国に暮らす障害者が利用できる本は、毎年出版される本のわずか1%以下と推定されます。エファジャパン(理事長 伊藤道雄/所在地 東京都千代田区、以下「エファ」)は、「本の飢餓」をなくす活動を行なっています。子どもたちへ本を届けるため、歳末募金キャンペーンへご支援をよろしくお願いいたします。
■エファが解決したい課題
「本の飢餓」とは
発展途上国に暮らす障害者が利用可能な書籍(点字、音声、大活字本など)は非常に限られ、毎年出版される本の中でわずか1%以下と推定されます。世界盲人連合(WBU)はこの状況を「本の飢餓(book famine)」と名付けました。
例えば、エファの活動地カンボジアでは過去30年に及ぶ内戦で学校や図書館が閉鎖され、書物は焼かれました。子ども向けの本もゼロから作り直さなければならず、障害児のための教材は皆無に等しい状態です。

本は命と心の栄養です。本がなければ基礎的な読み書きを学べず、生活に必要な情報が届きません。本を読んでさまざまな価値観や文化に触れ、想像力を養うこともできません。
エファは「本の飢餓」をなくし、子どもたちが自ら生き抜く力と、豊かな心を育むための活動を続けています。
親から子へと続く貧困
エファの活動地域であるカンボジア、ラオス、ベトナムでは、戦争のつめ痕が貧困や格差となって今も残っています。親から子どもへ引き継がれる貧困のスパイラルを断ち切るには、子どもたちが自分の力で未来を拓くための教育が必要です。

障害児・農村部の子どもの教育格差
障害児や農村部に暮らす子どもたちは教育機会が少なく、学習に必要な教材も著しく不足しています。エファはこうした子どもたちの成長にマッチした教育の機会を提供し、生きる力を培うための活動をしています。

■「本の飢餓」撲滅に向けたエファの取り組み(一例)
[表: https://prtimes.jp/data/corp/92634/table/10_1_7c4688af410b13b0227b3c19ea320baa.jpg ]

■エファから始まる自分ものがたり
エファは現地パートナーとともに、カンボジアで「チルドレン・スタディ・クラブ」を設置。障害を抱える子どもたちが集い、ともに学ぶ場を提供しています。
そこへ通うデイン・ボリーさんは知的障害を持っています。障害児教育の行き届いていない地域で、ボリーさんの学校の成績はよくありません。農業を営む両親も、内戦の影響で学校に通うことができなかったため、日常生活で文字の読み書きに苦労していました。
ボリーさんが「チルドレン・スタディ・クラブ」に参加するようになって、しばらく経ったある日のこと、両親に一枚の紙を手渡します。そこに書かれていたのは両親の名前でした。
障害をもつ娘が親にとっても難しい文字を学び、父と母の名前を書いてくれた。文字を見ながら、両親は涙を流したそうです。子どもたちが「小さな成功体験」を積むことは、家族や地域にも希望をもたらすのです。

■エファジャパン歳末募金2022
エファは、障害がある子どもを取り残すことなく、すべての子どもたちが自ら豊かな心を育んでいけるよう、本の飢餓をなくす活動を続けていきます。
皆さまも、どうか子どもたちへ本をプレゼントしていただけませんか?
ご支援をお待ちしております。
▼エファ歳末募金2022の公式ページ
https://www.efa-japan.org/post-16353/
期間
2022年11月21日(月)~2023年1月30日(月)
銀行振込
中央労働金庫(2963) 市谷支店(299)普)1442725 トクヒ)エファジャパン
三菱UFJ 銀行(0005) 市ヶ谷支店(014) 普)1340692 トクヒ)エファジャパン
※寄付金受領書を発行します。お振込み後、事務局までメールまたは電話でご連絡ください。
郵便振替
00190-6-723415 加入者名)エファジャパン
※寄付金受領書を発行します。払込取扱票通信欄に「歳末募金」とご記入ください。
クレジットカード
クレジットカードからの寄付サイトへ移動します。スマートフォンからのご支援も可能です。
https://syncable.biz/campaign/3694

■エファのビジョン
すべての子どもたちが可能性と創造性を発揮し、「自分ものがたり」を描ける社会に。
■About us
エファは、日本全国の自治体や公立の病院、保育所、福祉施設、交通機関や上下水道などの公共サービスに従事する人たちが行ってきた国際協力事業「アジア子どもの家」を引き継ぎ、2004年に設立された国際協力NGOです。貧困やさまざまな障害のため学校にいけない子どもたちの権利を守り、初等教育の推進や児童労働の削減、障害児のライフスキルの向上に取り組んでいます。