聲明の二大流派である真言宗と天台宗の僧侶たちが結集した「声明の会・千年の聲」が出演。僧侶が唱える祈りがコンサートホールを包みます

仏教の経文に旋律を付けて詠唱する声の芸術「聲明」(声明=しょうみょう)は、奈良時代に中国から日本に伝わり、今日まで連綿と受け継がれてきました。平曲や能(謡曲)、浄瑠璃なども、その基礎には聲明の影響が見られ、聲明は日本の伝統芸能の源流の一つともされています。
記録に残る日本最古の聲明は、天平勝宝4年(752年)の東大寺大仏開眼供養において一万人を超える僧侶により盛大に催された「四箇法要(しかほうよう)」(唄(ばい)、散華(さんげ)、梵音(ぼんのん)、錫杖(しゃくじょう))でした。

(C)KENJI KAGAWA
今回の公演では、聲明の二大流派である真言宗と天台宗の僧侶たちが結集した「声明の会・千年の聲」の出演、田村博巳の演出により、天台聲明と真言聲明が応答し合う独自の構成の四箇法要が唱えられます。
伝統芸能「聲明」(声明=しょうみょう)を鑑賞できるまたとないこの機会にぜひお越しください。
公演詳細
日 時 2026年3月14日(土) 14:30開場・15:00開演(休憩なし・終演予定16:30)
会 場 水戸芸術館コンサートホールATM
料 金 【全席指定】一般4,500円 U-25(25歳以下)1,500円
※未就学児入場不可
【U-25チケットについて】
・25歳以下の方が対象のお得なチケットです(未就学児不可)。
・ご購入いただきましたご本人様のみご利用可能です。
・ご入場の際には、年齢を証明するものが必要となります。
・取り扱いは水戸芸術館のみとなります。
構成・演出 田村博巳
作 曲 宮内康乃
出 演 声明の会・千年の聲[七聲會(天台聲明)、迦陵頻伽聲明研究会(真言聲明)]
H P https://www.arttowermito.or.jp/hall/lineup/article_4689.html
チケット購入
【窓口】水戸芸術館 エントランスホール内チケットカウンター(9:30~18:00/月曜休館)
【電話】水戸芸術館 チケット予約センター TEL: 029-231-8000 (9:30~18:00/月曜休館)
【WEB】水戸芸術館 インターネット予約 https://www.arttowermito.or.jp/ticket/
e+(イープラス) http://eplus.jp
曲目
唄(ばい)
散華(さんげ)
梵音(ぼんのん)
宮内康乃 作曲 〈海霧讃歎(うみぎりさんだん)〉(2012)
錫杖(しゃくじょう)
後唄(ごばい)
合殺(かっさつ)
般若心経(はんにゃしんぎょう)
三句念仏(さんくねんぶつ)
甲念仏(こうねんぶつ)
宮内康乃 作曲 〈海霧廻向(うみぎりえこう)〉(2021)
新作聲明〈海霧讃嘆(うみぎりさんだん)〉〈海霧廻向(うみぎりえこう)〉
公演の中心部と終結部では、2011年の東日本大震災の津波で亡くなった女性が生前に詠んだ短歌とその息子による返歌を用いた宮内康乃の新作聲明〈海霧讃嘆(うみぎりさんだん)〉〈海霧廻向(うみぎりえこう)〉を上演します。

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「3・11」から15年。震災の記憶を風化させることなく伝えてゆくため、聲明の伝統と現代の創造が、ここに共鳴します。
〈海霧讃嘆(うみぎりさんだん)〉
海霧に とけて我が身も ただよはむ
川面をのぼり 大地をつつみ
佐藤淳子
〈海霧廻向(うみぎりえこう)〉
彼岸に渡り 銀河の砂塵と 散りゆきて
なおもあまねく 命のほとり
佐藤 慧
関連企画 講座「はじめての聲明」

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講座で聲明を知る・体験する 本公演に出演する「声明の会・千年の聲」のメンバーが、聲明の歴史や宗派ごとの特徴を、実演も交えて解説します。
ご参加の皆様に聲明の詠唱を体験していただくコーナーもございます。
聲明に馴染みのない方にもわかりやすくご説明します。
【講師】川城孝道(真言聲明 迦陵頻伽聲明研究会)、室生述成(天台聲明 七聲會)
【日時】2026年2月8日(日)14:30開場・15:00開始(16:30終了予定)
【会場】水戸芸術館コンサートホールATM
【料金】全席自由・500円
【H P】https://www.arttowermito.or.jp/hall/lineup/article_4716.html
※講座チケットのお取り扱いは水戸芸術館のみ。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※聲明公演のチケットをお持ちの方も、別途講座チケットが必要です。
【出演】声明の会・千年の聲

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[七聲會(天台聲明)、
迦陵頻伽聲明研究会(真言聲明)]
1200年の伝統を誇る日本の音楽の貴重な財産である「聲明」。その伝統の継承と発展を目的に、1997年、日本の聲明の二大潮流を成す真言宗・天台宗の指導者孤嶋由昌、新井弘順、海老原廣伸、京戸慈孝が宗派を越え「聲明四人の会」(後に「声明の会・千年の聲」と改称)を結成。会の発足にあたり、構成・演出の田村博巳と制作プロデューサーのNPO法人魁文舎花光潤子が参画して、公演活動を開始する。1998年から2016年まで東京・青山スパイラルで毎年定期公演を開催し、古典作品の紹介と優れた作曲家に委嘱する新作聲明を多数発表する。2014年には9・11テロ鎮魂の曲〈存亡の秋〉を、ニューヨークを始めとするアメリカ3都市で巡演し大きな感動を呼んだ。聲明のもつ伝統の深さと現代への可能性を追求し今日に至る。CDリリースに『阿吽の音』、『存亡の秋』、(鳥養潮作曲/(財)日本伝統文化振興財団)、DVDに『月の光言』(桑原ゆう作曲/声明の会・千年の聲)がある。
【演出】田村博巳

慶應義塾大学文学部社会学科卒業。1981年より国立劇場(日本芸術文化振興会)動務。1992年より静岡音楽館AOI企画会議委員。民俗芸能、雅楽、聲明(仏教音楽)を中心に日本の伝統芸能公演を企画制作し、民俗儀礼や口頭伝承の研究に立脚した創作を舞台芸術作品として構成演出する。また、伝統芸能の継承・発展とともに、作曲家等と協働して、伝統の素材を現在の視点でとらえた意欲的作品をスパイラル聲明コンサートシリーズ「千年の聲」、神奈川県立音楽堂「音楽堂で聴く聲明」等で数々発表する。国立劇場制作部長、新国立劇場・おきなわ部長、国立劇場調査養成部長、静岡音楽館AOI企画会議委員など歴任。現在、一般社団法人伶楽舎理事、声明の会・千年の聲構成・演出、一般社団法人舞台芸術わつなぎプロジェクト運営委員会専門委員。これまでに、静岡音楽館AOIコンサートシリーズ(1995~2025年)、本多劇場「劇」小劇場プロデュース公演伝統芸能シリーズ「楽の庭 I~IV」(1997~2000年)、スパイラル聲明コンサートシリーズ「千年の馨 vol. 1~24」(1998~2016年)などで継続的に演出している。
【作曲】宮内康乃

(C) KENJI KAGAWA
東京学芸大学G類音楽科作曲専攻卒業。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]メディア表現研究科(修士課程)修了。人間の声や身体といった根源的なテーマから響きを紡ぎ出していく楽譜を用いない作曲法に取り組む。主宰する音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」での音、身体、空間を用いた独自のパフォーマンス発表を中心に、聲明や邦楽、ガムランなどアジアの伝統をベースにした新しい創作にも力を入れる。また、老若男女誰もが参加できる声のワークショップ活動「わ・つむぎプロジェクト」を、国内外で多数展開し、芸術、教育、福祉など多方面から反響を得ている。2016年アジアンカルチュラルカウンシル・グランティ選出にてニューヨーク滞在。2018年国際交流基金アジアフェローシッププログラム選出にて東南アジア4か国リサーチ。2008年Tokyo Wonder Site (現Tokyo Arts and Space) Experimental sound and art festival 最優秀賞受賞。2011年日本作曲家協議会「第6回JFC作曲賞」受賞など。2025年4月より富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督。https://www.yasunomiyauchi.com/
公演に関するお問い合わせ
水戸芸術館
〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
(代表電話) TEL:029-227-8111