生成AIが患者さんからの一次問い合わせに自動対応。医療従事者の業務負担を軽減しながら、患者満足度の向上へ

株式会社OPERe(本社:東京都港区、代表取締役:澤田 優香、以下「OPERe」)は、提供する患者コミュニケーションシステム「ポケさぽ」において、生成AIを活用した新機能「AI窓口」をリリースいたしました。本機能は高度急性期病院において導入が始まっています。
開発の背景
医療現場では、患者さんからの入院時の案内や事務的な問い合わせ対応に、多くの時間を割かれている現状があります。OPEReは、こうした業務負担を軽減し、医療従事者が本来の専門業務に集中できる環境を整えるため、本機能を開発いたしました。
新機能「AI窓口」の概要
「AI窓口」はその名の通り、患者さんからの一次問い合わせに対し、生成AIが自動回答を行う機能です。 最大の特徴は、「ポケさぽ」の既存機能である「患者説明」で蓄積された、各医療機関固有の情報を学習して活用する点にあります。施設ごとに最適化された精度の高い回答を、24時間365日提供することが可能になります。
本機能には、事前に登録されたデータを検索して回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術(※1)を採用しています。院内案内や術式説明書などの指定資料をAIに参照させることで、施設ごとに最適化された回答を実現するとともに、生成AI特有の「ハルシネーション(※2)」のリスクを最小限に抑制する仕組みを構築しています。
「AI窓口」は、「世界最高水準の知性と、日本国内完結の信頼性の両立」を達成しています。本システムのエンジンとして使用している「Claude Sonnet 4.5(※3)」は、複雑な推論や高度な対話において現時点で最高峰の性能を誇り、正確な回答を実現します。 一方で、医療業界の厳格なデータガバナンスに応えるため、データは日本国内のデータベースに保管しております。これにより、データを国内で一貫して管理および処理しながら、高い処理能力の確保と、大規模アクセス時の安定した稼働を可能にしました。 最高スペックを安全に運用することが、AI窓口では可能となっています。

「AI窓口」のサービス概要
※1 大規模言語モデル(LLM)が回答を生成する際に、外部の信頼できる情報源(データベースや社内文書など)から関連情報を検索(Retrieval)し、その情報を補強(Augmented)して、より正確で最新の回答を生成(Generation)する技術
※2 生成AIが事実に基づかない、もっともらしい嘘や誤った情報を生成する現象
※3 Anthropic社が2025年9月に発表したAIモデル
主な機能と特徴

「AI窓口」の利用画面サンプル
1.定型的な問い合わせ対応の自動化
院内のコンビニエンスストアの場所や営業時間、入院後の生活案内、文書料やその手続き方法など、事務的かつ標準的な説明業務をAIが代行します。
2.患者さんの利便性向上
患者さんは自身のスマートフォンから、いつでも・何度でも気軽に質問が可能となり、対面では聞きづらい些細な疑問も即座に解消できます。
3.安全な運用設計
当面は医療診断などの個別性が高い内容は対象外とし、医学的に直接関係のない質問や、院内の事務的な案内の自動応答に特化します。回答ソースを院内規定や案内資料に限定することで、安全かつ効率的な運用を行います。
4.「ポケさぽ 患者説明」の追加機能としてすぐに開始でき、いつでも最新
現時点では、「AI窓口」は「ポケさぽ 患者説明」のオプションとして追加での導入が可能です。これまで蓄積した動画やPDFなどを生かして、高精度なAIチャットボットを独自に作ることができます。「ポケさぽ 患者説明」を導入されている病院は、短期間で運用開始が可能です。
また、医療機関のホームページを学習することもできます。ホームページの情報が更新されると、AI窓口の返答も自動で更新されるため、いつでも最新情報の回答が可能です。
期待される効果
本機能の導入により、医療従事者が費やしていた定型的な説明業務や電話対応の時間を大幅に削減します。 一方で、患者さんは自宅で疑問を即座に解決して理解を深めることができるため、限られた診察・滞在時間を「資料だけでは分からない、本当に確認したいこと」の相談に充てられるようになります。 現場の業務負担軽減を推進するとともに、医療従事者が対面だからこそできる本質的なケアに集中できる環境を創出します。
「ポケさぽ AI窓口」に関するご案内は、2026年2月18日より開始いたします。
詳細を問い合わせる
患者コミュニケーションシステム「ポケさぽ」

「ポケさぽ」は、患者さんスマホのLINEや、院内のタブレットを通じて、医療者と患者のコミュニケーションを最適化・効率化するシステムです。繰り返しの説明や問診など「同じやりとりを違う患者さんに行う」部分をポケさぽがデジタルで支援します。使い方はとてもシンプルで、患者さんはQRコードを一度読み込むだけ。 あとは、入院日や出産日などその方のスケジュールに合わせて、必要な説明や問診が自動で配信されていきます。
全国の急性期病院を中心に多くの医療機関で導入いただき、全世代の患者満足度は95%以上(※1)、医療機関の業務改善率92%(※2)と、患者さん、医療者ともに高い効果を実感していただいています。
ポケさぽサービスサイト:https://www.opere.jp/poke-sup
※1 2025年6~9月実施の、ポケさぽ利用者に対するアンケートの回答14,626件のうち、「とても役に立った」「少し役に立った」と回答した割合
※2 2025年6~11月実施の、ポケさぽ導入医療機関に対するアンケートで、ポケさぽ導入によりスタッフの業務効率が「大幅に改善」「やや改善」と回答した割合
会社概要
会社名:株式会社OPERe(オペリ)
所在地:〒108-0073 東京都港区三田2丁目14−5フロイントゥ三田606 (※2026年2月に移転いたしました)
代表者:代表取締役CEO 澤田優香
設立:2020年6月
事業内容:患者と医療者のデジタルコミュニケーション手段の開発・提供
URL:https://www.opere.jp/