General Atlantic率いるグローバル投資家グループにより、企業価値は100億ユーロ以上に
世界最大級の小型SAR衛星コンステレーションを活用し、防衛・防災を支援するICEYE(アイサイ)は、General Atlanticが主導するシリーズFのプライマリー資金調達ラウンドにおいて、100億ユーロを超える企業価値のもと、4億5,000万ユーロの資金を調達しました。

今回の資金調達には、ソリディウム、テシ、ヴァルマ、イルマリネン、ライフライン・ベンチャーズといった投資家に加え、フィンランドの通信大手ノキア、カタール投資庁(QIA)、TCVも参加しています。さらに、既存株主による株式売却を含むセカンダリー取引を含めると、シリーズFラウンド全体の調達額は10億ユーロを超えます。
今回の幅広い投資家層の参画は、宇宙ベースのインテリジェンスへの主権的および商業的アクセスが、世界各国の安全保障およびレジリエンスにおいて不可欠であるとの認識が広がっていることを示しています。
現在までに欧州7カ国の政府がICEYEから主権的衛星システムを導入しており、ICEYEは宇宙ベースのインテリジェンス分野におけるリーディングプロバイダーとしての地位を確立しています。今回の資金調達は、ICEYEのグローバル展開の拡大とインテリジェンス能力の強化に充てられ、拡大する需要に対応するとともに、政府機関および顧客に対する主権的インテリジェンスシステムおよびデータ提供を、これまでにない規模へ拡大していきます。
ICEYE 共同創業者 兼 CEO ラファル・モドジェフスキのコメント
「今回、この規模で当社への投資を決定いただいた投資家の皆さまのご支援は、宇宙からの主権的インテリジェンスの重要性に対する強い共通認識を示すものと受け止めています。現在、宇宙ベースの主権的インテリジェンスは新たな時代に入り、その構築を進める重要な局面を迎えています。ICEYEは、こうした需要に応えるべく、世界で最も先進的かつ実運用で実証された能力を構築してきました。今回の資金調達により、政府機関および顧客への新たな能力提供を、これまで以上に迅速に進めてまいります。」
General Atlanticマネージング・ディレクター(DACH地域責任者 兼 EMEAテクノロジー共同責任者)サッシャ・ギュンター氏のコメント
「ICEYEは、地球観測のあり方を根本から変革してきました。同社は、優れたコスト効率のもと、より高度な能力を実現する次世代の機動的な衛星群への転換を先駆けて推進し、現在では世界最大かつ最先端のSAR衛星コンステレーションを、垂直統合型プラットフォーム上で運用しています。ラファル氏率いるチームは、この革新的な技術をイノベーションの段階から、大規模な商業的・実運用上の成功へと発展させてきました。ICEYEが提供するインテリジェンスに対する世界的かつ構造的な需要は、今後も拡大を続けると確信しています。私たちは、ICEYEのように新たな可能性を切り拓く卓越した企業を支援できることを誇りに思います。」
また、ノキアは、新しい戦略的投資家として今回の資金調達に参加します。
ノキア 社長 兼CEOジャスティン・ホタード氏のコメント
「現代の防衛分野では、信頼性の高い通信とリアルタイムな状況把握を組み合わせることが、ますます重要になっています。ノキアとICEYEは相互補完的な強みを有しており、欧州における防衛、レジリエンス、および技術主権の強化に貢献できると考えています。政府機関や産業界が、より安全で状況認識能力が高く、柔軟性のある重要インフラ・システムの構築を進める中で、この組み合わせの重要性は今後さらに高まっていくでしょう。」
今回のシリーズF資金調達は、ICEYEが大きな成長モメンタムを迎える中で実施されました。2025年、ICEYEは成長性、収益性、およびキャッシュ創出力を同時に拡大し、売上高2億5,000万ユーロ超、EBITDA1億ユーロ超を達成するとともに、15億ユーロ超の契約済み受注残高を構築しました。現在、衛星生産体制は拡大を進めており、年間50基の生産能力から、2028年以降には年間100基体制への倍増を目指しています。これに合わせ、打ち上げ頻度も同様に拡大していく計画です。
ICEYEが展開する主権的宇宙システムは、それを運用する国のみならず、より広範なインテリジェンスネットワークの強化にも寄与します。ICEYEは直近でポーランド軍に対し、契約締結からわずか12カ月で完全運用可能な主権的宇宙システムを提供しました。これは、迅速な主権的宇宙システム展開事例の一つです。現在、このモデルは欧州、中東、アジアへと展開が進められており、その導入ペースはさらに加速しています。
なお、本取引は、通常のクロージング条件および規制当局の承認を前提としています。
ICEYEについて
ICEYE(アイサイ)は、フィンランドに本社を置く、小型合成開口レーダー(SAR)衛星のリーディングカンパニーです。世界最大級の合成開口レーダー(SAR)衛星コンステレーションを所有するICEYEは、客観的でほぼリアルタイムの洞察を提供し、昼夜を問わず、また厳しい環境条件下でも行動可能なデータへの無比のアクセスを確保します。
世界において政府や商業産業の信頼できるパートナーとして、ICEYEは防衛・情報、保険、自然災害対応・復興、セキュリティ、海事モニタリング、金融などの分野でインテリジェンスを提供し、コミュニティのレジリエンス(回復力)や持続可能な開発に貢献する意思決定を支援しています。日本法人の他、ICEYEはフィンランド、ポーランド、スペイン、英国、オーストラリア、UAE、ギリシャ、米国に拠点を持ち、国際的に事業を展開しています。1000人以上の従業員が、地球観測における「真のデータ供給者」となることで地球上の生活を改善するという共通のビジョンに基づき活動しています。
詳細については、https://www.iceye.com/ja-jp/をご参照ください。
