国境なき子どもたち(KnK)は、2011年3月の震災発生以来、岩手県沿岸部で子どもたちに寄り添い、活動を続けています。震災から4年。被災当時と今を写真で振り返る特集記事を、ウェブサイトでリリースしました。
「震災当時、いろんな団体やボランティアが入れ替わり立ち替わり短期間の支援やイベントをしてくれたのとは対照的に、KnKは常に同じ顔ぶれで長期間支援をしてくれるのでありがたい―――」
岩手県陸前高田市で国境なき子どもたち(KnK)のスタッフが、地域の方からいただいた言葉です。
この言葉どおり、2011年3月の震災発生以来、KnKは岩手県沿岸部で子どもたちに寄り添い、活動を続けています。
東日本大震災から4年。子どもたちを取り巻く環境はどう変わった?
2011年3月、ねじれ曲がったままの三陸鉄道大船渡線のレールは、現在仮復旧としてBRT(バス高速輸送システム)が運行されています。
町ごと流されてしまった陸前高田市は山から削り出した土で盛り土をし、町全体がかさ上げされています。
全壊し、車が屋根に乗り上げた中学校舎は、震災遺構として保存されることになりました。
子どもたちの通学路は今でも復興作業のトラックが多数行き交い、危険な状況が続いています。
KnKウェブサイトの特集記事で4年前と現在の写真を紹介しています。ぜひご覧ください。
特集:東日本大震災から4年。子どもたちを取り巻く環境はどう変わった?
http://goo.gl/uGzyVy
子どもたちに安全な居場所を
KnKが岩手県陸前高田市で運行する「走る!KnK子どもセンター」は、震災で自由に遊べる場所を失い仮設住宅で暮らす子どもたちのため、バスを改造して「居場所を」提供しています。
3つの町の学校や仮設団地で放課後に運行していますが、2011年12月以来、のべ12,377名が利用しました。(2014年12月時点)
子どもたちを取り巻く環境は震災当時から現在までほとんど変わっていません。校庭などには仮設住宅が建ったままで、バスに来る子どもの多くも仮設住宅で暮らしています。
狭い家で暮さなければならないストレスから少しでも解放され、子どもだけでのびのび過ごせる場所、それが「走る! KnK子どもセンター」です。
センターの様子を3分間の映像でご紹介します。
[動画: http://www.youtube.com/watch?v=0BHjf-FaKCQ ]
これからも、KnKと共に東北の子どもたちや地域の方々に寄り添っていただきたく、よろしくお願いいたします。
ご支援方法:KnKウェブサイトからさまざまなご支援方法をお選びいただけます。
http://knk.or.jp/donate/
例えば12,000円で、東北の小中学生1名が2週間、「走る! KnK子どもセンター」で勉強したり遊んだりできます。
※国境なき子どもたちへのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。
