令和4年6月25日、足立区と(独)日本芸術文化振興会が連携協力協定を締結。足立区長と振興会理事長による締結式が行われました。
建替えに入る国立劇場の一部公演が、北千住駅直結の劇場「シアター1010」にやってきます。国立劇場は、歌舞伎 ・ 文楽 ・ 舞踊 ・ 邦楽 ・ 雅楽 ・ 声明 ・ 民俗芸能など、日本の伝統芸能を楽しめる劇場。2023年(令和5年)11月からの建替えに伴い、シアター1010では、12月の文楽公演を皮切りに、伝統芸能の公演がスタートします。
2023年(令和5年)11月から建替えに入る国立劇場の一部公演が、北千住駅直結の劇場「シアター1010」にやってきます。「シアター1010」は、都心にありながら約700席と比較的コンパクトで、臨場感を感じられる劇場として親しまれてきた特徴ある劇場です。
足立区と(独)日本芸術文化振興会の連携協力協定

現・国立劇場の使用は、2023年(令和5年)10月31日まで。11月からの建替え期間中、足立区の文化芸術劇場「シアター1010」の利用についての打診があり、6月25日(土)、足立区と(独)日本芸術文化振興会により、連携協力協定の締結式が行われました。
河村潤子理事長は「1689年に松尾芭蕉がおくのほそ道へと旅立った千住。ちょうどそのころに上方(大阪)で発展した芸能が人形浄瑠璃。ご縁を得て足立区千住で公演を行っていきます」とコメント。さらに「江戸時代、日光道中、奥州道中の最初の宿場として栄えた千住宿に身を下ろさせていただき、未来への旅路の良き一歩とさせていただきたい」「足立区をはじめ多くの皆さまに伝統芸能の面白さに触れ親しんでいただけるよう工夫を重ねてまいりたい」と期待を込めました。

国立劇場からの打診
北千住駅は、常磐線や東武線が乗り入れ、千葉県や埼玉県など近郊エリアからの入り口となる駅。東京のハブ駅のひとつである北千住駅に直結する劇場であることが、声がけをいただいた理由のひとつです。
もうひとつのポイントは、「シアター1010」が、文楽で、太夫と三味線が義太夫節を演奏するところ「床(ゆか)」が造りやすい構造で、約700席という規模が、文楽に適していること、様々な演目を公演しているノウハウを持っていることでした。
足立区では、2020年(令和2年)に足立区文化芸術推進計画を策定。「文化芸術の魅力や楽しさに気づく」機会の創出を目指してきましたが、コロナ禍で文化芸術に触れる機会が減少していたところでした。国立劇場との連携により、区民に、身近に伝統芸能に触れる機会を提供できるようになることから、本協定の締結に至りました。
主な連携としては、 以下があります。
・区民等へ公演チケットの特別割引等を日本芸術文化振興会が実施
・日本芸術文化振興会がシアター1010で実施する主催公演を区が広報
「シアター1010」はどんな劇場?
■特徴1■ 客席と舞台が近い劇場

「シアター1010」は、座席数が701席。都心の劇場は1000~2000席のキャパシティのところが多く、比較すると、一回り小さい劇場です。そのため、客席と舞台が近く、また座席が傾斜になっていることもあって、臨場感を感じられるのが特徴です。後ろの席でも良く見えると言っていただけることが多く、特に演劇ファンに好評です。
コンパクトである特性を利用して、初演の劇場として使われることが多いのも特徴のひとつ。今では大人気舞台となった「刀剣乱舞」もシアター1010が初演です。シアター1010からスタートする人気舞台は少なくありません。

■特徴2■ 北千住駅に直結する劇場
北千住駅は、JR常磐線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス、東京メトロ千代田線、日比谷線のほか半蔵門線が乗り入れ、乗降客数が多く、日本有数のターミナル駅。「シアター1010」は、この北千住駅を出てすぐの北千住マルイ10~11階にあります。
公演鑑賞後の食事スポット、ショッピングスポット、散歩スポットも、駅ビルはもちろん、駅周辺にも数多くあり、まちごと楽しんでいただけるのも「シアター1010」の特徴です。


■シアター1010概要
1階席553席、2階席148席、総客席数701席
〒120-0034 東京都足立区千住3-92 千住ミルディスI番館10階、11階
TEL:03-5244-1010/FAX:03-3881-3133
https://www.t1010.jp/
2023年(令和5年)12月の文楽公演から
2023年(令和5年)11月からの建替えにともない、以降の国立劇場の公演は、シアター1010他いくつかの施設を利用する予定です。シアター1010では文楽を中心に利用が予定されています。まずは、2023年(令和5年)12月、2024年(令和6年)5月、2025年(令和7年)5月に文楽公演が予定されています。
