340 MM(1953年)と Testarossa Spider(1986年)、コンクール・デレガンス「Best of Show」受賞

2017年9月10日、マラネッロ発 コンクール・デレガンスの表彰式は、フィオラーノ・サーキットでの2日間にわたるフェラーリ70周年祝賀行事に、スタイリッシュな締めくくりをもたらしました。この格別な週末では、多くのフェラーリがシェイクダウンで初走行するサーキット・コースに、世界各国から4,000名以上のお客様と約1,000台の車輌が一堂に会しました。この日は、今年1年、年末まで60カ国にわたって続く祝賀イベントを象徴すると同時に、その頂点を極める完璧な一日となりました。
この日、ゲストの方々の目は一様に、コンクール・デレガンスの「レーシングカー」および「ロードカー」それぞれのカテゴリーで「Best of Show」のタイトルを競う、高い希少性と価値を備えた120台の歴史的名車に注がれました。20の異なるクラスに分かれてフィオラーノの芝生にディスプレーされた珠玉の名車を前に、審査員は困難を極める採点に尽力しました。その結果審査員団は、1953年製の 340 MM Spider Vignale と 1986年製の Testarossa Spider にタイトルを授与することで合意しました。
受賞した 340 MM Spider Vignale は、素晴らしいレーシング・ヒストリーを持つ一台です。いくつかの有名なレースに参戦しているこの車輌の最も大きな成功は1953年、ジャンニーノ・マルゾットとマルコ・クロサーラのコンビによるミッレ・ミリアでの勝利でしょう。一方、とてもユニークな1986年製 Testarossa Spider は、同モデルで1台のみ製造されたスパイダー・バージョンです。これは、ジャンニ・アニエッリ氏のフィアット会長就任20周年を記念して特別にオーダーされた車輌で、1991年までアニエッリ氏が所有していました。
フィオラーノの週末、オークションは最も印象的なプログラムのひとつでした。グロッセート基地から飛来したイタリア空軍第4航空団のユーロファイター・タイフーン戦闘機によるフライパスが、今回のスペシャルなオークションのオープニングを飾りました。グロッセート空軍基地とフェラーリとは深い関係があります。それは、彼らの機体にもイタリアの英雄的なエースパイロット、フランチェスコ・バラッカが最初に機体に描いたCavallino Rampante(跳ね馬)のインシグニアが描かれているからです。
オークション会場は、とても貴重な38台のマラネッロ車輌を手に入れようと集ったコレクターの方々の熱気に包まれました。出品車輌の中には、830万ユーロ(約10億7,700万円)で取引された特別な LaFerrari Aperta も含まれています。その収益金は全額「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付され、アフリカ、アジア、欧州、南米の最も恵まれない数千名の子供たちに教育を提供することに使われる予定です。車輌の取引総額は、ワンメイク・オークションとしては記録的な6,300万ユーロ(約82億円)に達しました。
また、土曜の夜の壮大な「Rosso 70」ショーは、この週末のもうひとつの忘れられない思い出に残るハイライトとなりました。ショーは、セルジオ・マルキオンネ会長の歓迎の辞に続いて、エンツォ・フェラーリの独特のビジョンと夢、そして現在、世界を代表するブランドとなったフェラーリの、これまでに築き上げてきた道のりが華麗に紹介されました。
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