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国立研究開発法人国立がん研究センター

食道がんに対するニボルマブ併用療法の長期治療成績を確認~CheckMate 648試験長期追跡結果~

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発表のポイント
- 食道がんの進行・再発例は予後不良であり、従来の化学療法単独治療では長期生存が難しい状況が続いていました。
- 国際共同第III相試験(CheckMate 648試験)により、ニボルマブ+化学療法およびニボルマブ+イピリムマブが有効であることが示され、現在は食道がんの標準治療として広く用いられています。
- 本研究では、これらのニボルマブ併用療法について5年間の追跡結果を解析し、化学療法単独群と比較して全生存期間の改善が5年後も維持されることを確認しました。
- 本研究成果は、現在の標準治療として用いられているニボルマブ併用療法の長期的な有効性を裏付けるものです。

概要
国立研究開発法人国立がん研究センター(所在地:東京都中央区、理事長:間野 博行)中央病院(病院長:瀬戸 泰之)頭頸部・食道内科長の加藤 健らの国際共同研究グループは、食道がんに対する現在の標準治療であるニボルマブ併用療法の長期的な有効性を、国際共同第III相試験(CheckMate 648試験)の長期追跡解析により確認しました。
進行・再発食道がんは予後不良であり、従来の化学療法単独治療では生存期間中央値が約10か月、5年生存割合は5%未満と報告されていました。その後、CheckMate 648試験において、ニボルマブ+化学療法およびニボルマブ+イピリムマブが化学療法単独と比較して全生存期間を改善することが示され、現在は食道がんの一次治療の標準治療として広く用いられています。しかし、これらの治療による効果が長期間維持されるかについては十分な検証が求められていました。
本試験では、治療歴のない切除不能進行・再発または転移性食道扁平上皮がんの患者さん970人を、ニボルマブ+化学療法群、ニボルマブ+イピリムマブ群、化学療法単独群の3群に無作為に割り付け、全生存期間、無増悪生存期間および安全性を評価しました。
その結果、ニボルマブを含む2つの治療群は、化学療法単独群と比較して全生存期間の改善を5年追跡時点でも維持しました。腫瘍細胞のPD-L1発現が1%以上の患者さんにおける5年生存割合は、ニボルマブ+化学療法群12%、ニボルマブ+イピリムマブ群18%、化学療法単独群7%でした。また、長期追跡による新たな安全性上の懸念は認められませんでした。
今回の結果は、現在標準治療として用いられているニボルマブ併用療法の長期的な有効性を裏付けるものであり、食道がん患者さんにおける長期生存の可能性を示す重要な成果です。
本研究成果は、2026年8月10日付で国際医学誌「Annals of Oncology」にオンライン掲載されました。

CheckMate 648試験デザイン

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