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株式会社Yanekara

Yanekara、柏市の公用車EV16台に工事不要EV充電コントローラYaneCubeを導入し、「キュービクルフリー」を実現

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~2030年に向けた柏市のスムーズな公用車電動化に貢献~

株式会社Yanekara(千葉県柏市、代表取締役 松藤 圭亮/以下「Yanekara」)が開発したEV充電コントローラー『YaneCube』が千葉県柏市(以下柏市)に16個実証導入されたことをお知らせいたします。
 柏市は、ゼロカーボンシティの実現及び防災力の強化を図るため、2030年度までに全公用車(ごみ収集車・消防車等を除く)を電動化する電動車化計画を策定しています。柏市役所分庁舎駐車場には、2024年度に電気自動車(EV)16台分の充電設備が設置されました。しかし、一般的に、14台以上の充電インフラを単一の敷地内に整備する場合、高圧受電が必要となり、高圧受電設備(キュービクル)の導入に数百万円の初期費用が発生してしまうことが導入障壁となっていました。
 この課題を解決すべく、Yanekaraが開発したEV充電コントローラー「YaneCube」を活用し、輪番充電を行い、低圧受電の契約容量範囲内でEV充電を運用することによって高圧受電設備の導入を不要とし(キュービクルフリー)、充電設備の導入費用の削減を図る実証実験を開始いたします。

特例需要場所制度とYaneCubeを併用し工事費を最小限に
 柏市ではEV充電器を設置するにあたり、特例需要場所制度を活用することで、施設内部の分電盤から屋外の駐車場へ配線するコストを回避しました。特例需要場所制度とは、EV充電器などを導入する際に1つの需要場所に複数の受電点を設けることを特例で認める制度のことです。これにより施設と駐車場が離れているような場所でも、施設からの長距離配線をおこなうことなくEV充電器を設置できます。
しかし、特例需要場所においても電力需要を40kW以下に抑えないことには高圧受電設備(キュービクル)の導入が必要となり、数百万円の初期費用が発生してしまいます。そこで本実証ではEV充電コントローラー「YaneCube」を導入することで同時充電可能台数に上限を設け、特例需要場所で低圧受電し(キュービクルフリー)、EVを14台以上充電できることの実証を行います。


電気工事不要で設置できるEV充電コントローラー「YaneCube」

 YaneCubeは、EV普通充電コンセントをクラウドから制御するEV充電コントローラーです。既設の充電コンセントに対して電気工事不要で設置できることが特徴です。
 YaneCubeは、複数台のEVの充電を事前に設定した上限値(kW)の範囲内で制御する「上限値制御」(図1参照)、事前に設定した時間に充電開始時間をシフトする「スケジュール制御」(図1参照)が可能です。これらのアルゴリズムはクラウドで管理されるため、今後の状況に応じてアップデートが可能となり、電力市場価格に連動して制御する「市場価格連動制御」にも対応が可能です。EVをデマンドサイドレスポンス(DR)のリソースとして活用することができます。また、充電時間や充電電力量を計測し、車両単位で充電データを集計、出力することも可能です。


図1 充電制御のイメージ

実証実験概要
  本実証では、公用車EV16台の充電電力需要が重ならないように輪番充電制御を実施し、充電ピークをどこまで低く抑えられるかを検証します。この結果から、低圧受電の範囲内で(キュービクルフリー)、何台分の充電設備を整備できるかを検証し、柏市における今後のEV充電器の配備に役立てます。
 また、ダイナミックプライシングの普及を見据え、新たな電気代削減効果の実証実験も実施いたします。具体的には、YaneCubeの充電タイミングを電力市場価格に連動させ、電力市場価格が高い時間帯には充電を停止することで電気の従量料金を削減することを目指します。業務用のEV充電器を用いたデマンドレスポンス(DR)を実施することで、今後のEV充電インフラのさらなる普及と電力需給の安定の両立を目指します。

株式会社 Yanekara 会社概要
設立日:2020年6月
本社所在地:千葉県柏市柏の葉五丁目 4 番 19 号東大柏ベンチャープラザ
代表者:代表取締役 松藤圭亮 / 吉岡大地
事業内容:Yanekaraは、「地球に住み続ける」をミッションとし、「21世紀の黒部ダム」を構築することを目指す東京大学発のディープテック・スタートアップです。コンセントに挿すだけで設置可能な蓄電池”YanePort”やEV充電コントローラー”YaneCube”に代表される独自の「プラグイン電源」技術により、分散型電源を前例のないスピードで普及させ、それらを群制御することで巨大な仮想発電所を構築します。

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