トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

日本野鳥の会

全国約1万巣を分析都市化と人口減の双方がツバメの子育てに影響

このエントリーをはてなブックマークに追加

~日本野鳥の会ツバメ全国調査(2013~2020)~

………………………………………………………………………………………………………………………

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数:約5万人)では、近年減少が示唆されているツバメの現状を明らかにするため、全国に呼びかけて、2012年から市民参加型の調査を開始しました。2012年のこの調査では約4割の方が「ツバメが減っている」と感じ、その一因として不衛生を理由に人が巣を落としてしまうケースがありました。
 そこで2013年からは当会ホームページ上に「ツバメの子育て状況調査」を設置してツバメの子育ての様子の情報を集め、昨年(2020年)までの8年間に、のべ5,351人の方から10,586巣の観察情報をお寄せいただきました。この全国規模のデータの分析結果から、ツバメの子育ての現状について、以下のことがわかってきました。

……………………………………………………………………………………………………………………
■都市化や過疎化など、人の暮らしがツバメの子育てに影響

1. 1つの巣から雛が巣立つ平均数(8年間の全国平均)=約4羽。

2. ただし市街地では3.8羽、それ以外では4.2羽と、都市化した場所は子育てに適さない可能性がある。

図1 営巣環境別の平均巣立ち雛数の経年変化

3. 子育ての失敗の要因の多くは、カラスやヘビの捕食、巣の落下など自然のなかで起こる出来事だが、1割弱が人による巣の撤去であることが報告されている。

図2 ツバメの子育ての失敗要因

4. 過疎化により人口が減少した地域では、人がいないことによって、ツバメの卵や雛が捕食される危険性が高くなり、ツバメの営巣が減っている可能性がある。

 →調査の詳細は別紙資料をご覧ください。

■ツバメの子育てを優しく見守り、共に暮らせる社会を
 古くからツバメは農作物の害虫を食べる益鳥として、また、巣をかけた家には幸福を招く鳥として親しまれてきました。しかし、近年の開発やライフスタイルの変化等とともにツバメが子育てできる環境が減り、都市部での巣立ち雛の減少と、過疎地域での営巣の減少が進んでいることが明らかになりました。
 都市部でツバメが子育てをするには、水辺環境と緑地が必要で、かつ、ツバメの存在を見守る人々の思いが大切です。環境を改善していくには時間がかかりますが、私たち一人ひとりがツバメの子育てを優しく見守っていくことは可能です。
 日本野鳥の会は、引き続き、市民参加によるツバメの全国調査を実施しモニタリングをするとともに、ツバメを観察する際の注意点、ポイント等をまとめたパンフレット「ようこそツバメ」の配布や、観察会などを通じて、ツバメを温かく見守ってくれる人々を増やし、人と自然の共存の象徴であるツバメが、いつまでも日本で子育てできるような社会をめざしていきます。
 参照:消えゆくツバメをまもろう https://www.wbsj.org/activity/conservation/research-study/tsubame/

■日本野鳥の会 組織概要
組織名 :公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者 :理事長 遠藤孝一
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
URL  : https://www.wbsj.org/

【日本野鳥の会のツバメに関する活動】

■ツバメ観察のパンフレット 『ようこそツバメ』の無料配布

ツバメを取り巻く環境を知っていただくとともに、ツバメを温かく見守る気持ちを広めることを目的に、ツバメを観察する際の注意点、ポイント等をまとめたパンフレットを希望者全員に無料で配布しています。
申込方法等の詳細は当会ホームページをご覧ください。
「日本野鳥の会 ようこそツバメ」で検索
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/tsubame-pamphlet/

■ツバメの見守りありがとう 全国16の団体を表彰

日本野鳥の会では、この先もツバメと人との共存が続くことを願い、2019年度からツバメの巣や生息環境を温かく見守っている団体に感謝状を贈呈しています。
2021年度は、全国の当会支部等連携団体から贈呈先を推薦してもらい、京王電鉄(株)をはじめとする9都府県16の団体に贈呈を決めました。
https://www.wbsj.org/activity/press-releases/press-2021-06-03/

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る