●日本企業に就職する魅力は6年連続1位「雇用が安定」が過去最高 ●「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」が初めて5割を超える
理系外国人留学生の人材紹介を強みとする株式会社オリジネーター(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:長谷部 裕樹)は、当社が運営する外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ(R)』の登録者を対象に、日本での就職に関するアンケートを実施し、最新の調査結果がまとまりましたので発表いたします。
当社は、2006年より企業向けの外国人材採用支援事業・留学生を中心とした外国人材向けの就職支援事業を開始しました。特に、理系外国人留学生の採用支援を強みとしています。P9には、理系外国人留学生の採用を考える企業様向けに採用のポイントを解説しておりますので、ご参照いただければ幸いです。

【調査概要】
調査名:『第7回 理系外国人留学生の会社選びとキャリアプランに関するアンケート』
対象者:当社が運営する、外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ(R)』登録者
※属性は最後に記載しています。
調査方法:インターネット調査(日本語と英語で調査)
調査期間:2025年11月~12月 有効回答数:300名
調査目的:理系外国人留学生の実態を調査することで正確なニーズを把握するとともに、採用時の参考として活用していただくことを目的として実施しております。
<集計結果のポイント>
● 日本に留学した理由、2位の「卒業後、日本で就職したかった」が前年比6.4pt増の44.7%に
「日本に対して、良いイメージがあった」(60.3%)が最多で、次いで「卒業後、日本で就職したかった」(44.7%)、「日本の高い技術を学びたかった」(39.3%)となった。「卒業後、日本で就職したかった」は前年比6.4pt増加。[1-Q1]
● 日本企業に就職する魅力は「雇用が安定している」が6年連続1位。約7割で過去最高に
「雇用が安定している」が6年連続1位で、2020年から15.8ptも増え、約7割(67.0%)に。一方「給料が高い」は2020年の46.8%(2位)から16.1pt減の30.7%(5位)に転落。[2-Q1]
● 理系留学生の人気業種1位は、「IT・情報通信(AIを含む)」(26.7%)
理系留学生が就職したい/現在就職している業種1位の「IT・情報通信(AIを含む)」(26.7%)は、前年比5.4pt増加。生成AIの進化でAI人材の需要が高まったことが要因か。[2-Q2]
● 「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」が初めて5割を超える(54.3%)
日本の企業に就職した場合のキャリアプランを聞いたところ、「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」(54.3%)が最も多く、調査開始の2019年から初めて5割を超えた。[2-Q6]
● 就活で生成AIを利用した留学生は約6割 ESや履歴書、面接対策などで利用
就活で生成AIを利用したことのある留学生は56.7%にも上り、「エントリーシートや履歴書の作成・添削」(63.5%)、「自己分析」(53.5%)、「面接対策(答えや原稿の作成)」(53.5%)などで利用したと回答。[3-Q4、Q5]
● 約4割(39.5%)が2社以上の内定を獲得、内定獲得後も3割超(34.2%)は就活を継続
企業へのエントリーをした留学生のうち、約4割(39.5%)が2社以上の内定を得たと回答。また、1社以上内定を得た留学生のうち、3割超(34.2%)は内定獲得後も就活を継続していたことがわかった。[3-Q8、Q9]
【1】日本への留学について
Q1. なぜ、日本への留学を選択したのですか? [複数回答]
約6割(60.3%)が「日本に対して、良いイメージがあったから」と回答し、前年に続き最多となりました。次いで「卒業後、日本で就職したかったから」(44.7%)、「日本の高い技術を学びたかったから」(39.3%)の順になりました。特に「卒業後、日本で就職したかったから」は前年から6.4pt増えており、初めから日本での就職を目的として留学する人が増加してきていることがわかりました。
※「日本の大学の教育・研究水準が高い/教育プログラムが充実しているから」は2025年から選択肢に追加

【2】日本での就職について
Q1. 日本企業に就職する魅力は? [複数回答]
「雇用が安定している」が約7割(67.0%)で最多となりました。昨年から4.3pt増加しており、2020年からは15.8ptも増えています。次いで「スキルが伸ばせる」(43.3%)、「技術力の高い企業が多い」(39.0%)、「自分の専門分野が活かせる」(37.3%)という順になりました。
2020年に約5割(46.8%)だった「給料が高い」は16.1pt減少しました。また、「将来、母国に帰ってキャリアが活かせる」も2023年の39.7%をピークに減少しています。

Q2. 就職したい/現在就職している業種は? [単一回答]
1位「IT・情報通信(AIを含む)」(26.7%)、2位「電機・精密」(15.7%)、3位「化学・素材」(14.0%)となりました。
「IT・情報通信(AIを含む)」は、2019年から不動の1位ですが、7年の間に比率の変化がありました。コロナ禍でテレワークが推奨されシステム機器やオンラインサービスなどの需要が高まったことで2022年までは増加し続けましたが、以降減少に転じ、今回再び上昇(前年から5.4pt増)となりました。これは、生成AIの登場によりいわゆるAI人材の需要が高まったためと推測されます。
また、「電機・精密」はコロナ禍以降減少し2021年に8.8%まで落ち込みましたが、再び増加し約16%に回復しています。
※「化学・素材」は2024年から選択肢に追加

Q3. 就きたい/現在就いている職種は? [単一回答]
1位「研究開発」(39.0%)、2位「システム開発」(21.0%)、3位「機械設計・回路設計」(9.3%)となりました。1位の「研究開発」が2019年から変わらず人気の理由は、回答者の多くが大学院生※であることが考えられます。
※最後の回答者属性をご参照ください。(大学院生は69.0%)

Q4. 就職企業を選ぶ際に、重視する点は? [3つまで選択可]
1位「給与水準が高い」(47.7%)、2位「職場環境や社風が合う」(45.0%)、3位「企業の知名度・ブランドイメージ」(28.0%)となりました。
「給与水準が高い」は、2019年からの7回中5回で1位となっていますが、2位の「職場環境や社風が合う」は2019年の28.1%から16.9ptもアップしており、重視する留学生が増加していることがわかります。

Q5. 日本での就職で不安なことはありますか? [複数回答]
半数近く(47.3%)が「外国人だと昇給・昇進できない」と回答。次いで「敬語など日本語に自信がない」(43.3%)、そしてほぼ同率で「残業が多い」(31.3%)、「給与水準が低い」(31.0%)という結果になりました。
Q1「日本企業に就職する魅力は?」で、「給料が高い」が減少し約3割(30.7%)に留まっていましたが、「給与水準が低い」を不安なこととしてあげる留学生も約3割(31.0%)に達し、不安なことの上位となっていることがわかりました。

Q6. 日本の企業に就職した場合、どのようなキャリアプランを考えていますか? [単一回答]
「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」(54.3%)は2019年から7年間連続で1位ですが、今回初めて5割を超えました。一方2位の「機会があったら転職したい」は2022年には35.2%で「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」と同率1位となっていましたが、その後は緩やかに減少し、今回28.3%となりました。

【3】日本での就職活動について
Q1. いつ頃から就職活動を始めましたか? [単一回答]
「卒業の1年~1年半前」(26.3%)と「卒業の6ヵ月~1年前」(25.7%)に就職活動を始めた留学生が多いことがわかりました。また、卒業の1年以上前と回答したのは、42.3%(26.3%+16.0%)となり、日本人学生と同様に、早期に開始する留学生が多いことがわかりました。

Q2. どのような方法で、企業探しや就職活動の情報収集などを行っていますか/行っていましたか?
役に立ったものをすべてお答えください。 [複数回答]
「外国人留学生向けの就職情報サイト」(73.7%)、「大手就職情報サイト」(70.0%)がともに7割を超えました。なお、就職情報サイト、就職エージェント、合同企業説明会や就活イベントは、どれも“外国人留学生向け”が高い割合となりました。

Q3. 企業探しや就職活動の情報収集などで利用したことのあるSNSは? [複数回答]
「LinkedIn」(36.0%)が最も多く、4割近くが回答。「LINE」(20.7%)、「Instagram」(17.3%)、「Facebook」(17.0%)も約2割となりました。その一方で、SNSを「使っていない」と回答した留学生も約3割(27.7%)いることがわかりました。

Q4. 就職活動で生成AIを利用したことはありますか? [単一回答]
「ある」が56.7%、「ない」が43.3%で、就職活動で生成AIを利用したことがある留学生の方が多い結果となりました。

Q5. 就職活動のどのような場面で、生成AIを利用しましたか? [複数回答]
※N=170(Q4「ある」と回答した方)
「エントリーシートや履歴書の作成・添削」(63.5%)が最多となり、次いで、「自己分析」(53.5%)、「面接対策(答えや原稿の作成)」(53.5%)、「企業・業界研究」(51.2%)がほぼ同率でした。

Q6. 外国人留学生の選考・採用に関して、企業に求めることは? [複数回答]
「日本人と同じプロセスではなく、留学生向けの配慮もしてほしい」(45.7%)と「留学生の採用枠を増やしてほしい」(42.3%)が昨年と同様に4割を超えました。

Q7. 日本で新卒の就職活動時、何社にエントリーしましたか? [単一回答]
最も多かったのが「4~6社」(21.3%)でした。また、21社以上と回答したのが17.3%(2.3%+3.3%+11.7%)となり、約2割の留学生が日本人学生と同様に多くの企業にエントリーしたことがわかりました。

Q8. 日本で新卒の就職活動時、何社から内定を得ましたか? [単一回答]
※N=258(Q7でエントリーしたと回答した方)
最も多かったのが「1社」(34.1%)でした。また、2社以上と回答したのが39.5%(22.1%+10.9%+1.9%+1.9%+2.7%)となり、約4割もの留学生が複数の企業から内定を得たことがわかりました。

Q9. 内定獲得後も就職活動を続けていますか/続けていましたか? [単一回答]
※N=190(Q8で内定を得たと回答した方)
65.8%が「いいえ」と回答した一方で、34.2%が「はい」と回答し、内定獲得後も就職活動を続けている/続けていたことがわかりました。

Q10. 内定獲得後も就職活動を続ける/続けた理由は? [複数回答]
※N=65(Q9で「はい」と回答した方)
「より自分に合う企業を探すため」(49.2%)と「内定を得た企業が第一志望ではなかったため」(47.7%)がともに約半数となりました。

Q11. 内定承諾の決め手は? [複数回答]
※N=190(Q8で内定を得たと回答した方)
1位「給与・福利厚生などの待遇面」(58.4%)、2位「事業内容・仕事内容」(54.2%)、3位「企業規模や知名度、業績」(44.2%)という結果になりました。また、4位「成長できる環境」も4割(42.1%)を超え、留学生の成長意欲の高さがうかがえます。

Q12. 内定後、どのようなフォローがありましたか?(予定も含む)
また、内定後のフォローで良かったこと、やってほしかったことは? [複数回答]
※N=190(Q8で内定を得たと回答した方)
内定後にあったフォローは「社員や内定者との交流機会」(55.8%)が最も多く、「人事担当者や先輩社員などとの個別面談」(33.2%)、「電話やメール、SNSなどでの定期的な連絡」(31.1%)も3割を超えました。
内定後のフォローで良かったこと、やってほしかったことも同時に聞いた結果、「社員や内定者との交流機会」(47.9%)、「人事担当者や先輩社員などとの個別面談」(29.5%)、「具体的な仕事内容や働き方に関する情報提供」(28.9%)、「日本語やビジネスマナーなどの事前研修」(26.8%)となりました。

【総括】株式会社オリジネーター 取締役 専務執行役員 工藤尚美

●本調査は2019年のコロナ禍前に開始し、今回で7回目を迎えました。
●日本企業に就職する魅力 [2-Q1] としては、「雇用が安定している」が6年連続1位となり、2025年は過去最高の67.0%に達しました。一方、「給料が高い」は2020年比で16.1pt減少し、順位も5位まで低下しています。
●給与水準が日本就職の最大の魅力とは言えない中で、留学生は「安心して生活・就業できる環境」を重視する傾向が強まっています。日本への留学を選択した理由[1-Q1]は、「日本に良いイメージがあったから」が60.3%でダントツ1位ですが、留学生と話をすると、治安の良さやアジア圏の国々から近い“安心感”が重視されていると感じます。そして、キャリアプラン[2-Q6]では「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」が初めて5割を超え、留学生の安定志向が明確になりました。
●就職企業選択[2-Q4]においては、「給与水準が高い」が依然として最重視される項目である一方、「職場環境や社風が合う」も拮抗しており、日本人採用と同様に、待遇面だけでなく、企業文化や働きやすさを伝える企業PR(採用広報)の重要性がうかがえます。
●また今回は、内定に関する設問も設けました。その結果、内定を得た留学生のうち、3割超は内定獲得後も就職活動を継続していることがわかりました。内定承諾の決め手としては、「給与・福利厚生などの待遇面」(58.4%)に次いで、「事業内容・仕事内容」(54.2%)、「成長できる環境」(42.1%)が多く挙げられました[3-Q9、Q10、Q11]。事業・仕事内容を丁寧に説明し、成長できる環境をアピールすることで、留学生が獲得できるチャンスに繋がると思われます。
●内定後フォローに関しては、「具体的な仕事内容や働き方に関する情報提供」、「日本語やビジネスマナーなどの事前研修」の実施率が低い一方、留学生からの評価及び要望は高く、企業と留学生の間でギャップが見られます[3-Q12]。これらのフォローを充実させることが、内定辞退や入社後の早期離職防止の重要なポイントとなりそうです。
『リュウカツ(R)』のサービスについて

今回のアンケート結果によって見えてきた、留学生の安定志向やキャリア観の変化など最新の動向を踏まえると、今後の留学生採用で成果を出すには、選考段階から入社後まで一貫したサポートが欠かせません。弊社では、留学生採用に課題を感じている企業様向けに、留学生採用・定着を支援するためのサービスをご提供しています。
▶ご関心のある企業様は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
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<会社概要> 株式会社オリジネーター
[代表者] 代表取締役 長谷部 裕樹
[設 立] 2001年12月
[資本金] 1,000万円
[所在地] 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-12 monparte北参道6階
[主な事業内容] 外国人材採用支援事業『リュウカツ(R)』
[事業許可] 有料職業紹介事業許可番号(13-ユ-300900)
【回答者の属性】 『リュウカツ』登録者の特長である、高学歴で日本語レベルが高い理系留学生が多数

※ 出身地域に含まれる国
・東アジア(中国,韓国,台湾,中国香港,モンゴル,その他)
・東南アジア(インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,その他)
・南アジア(インド,ネパール,スリランカ,バングラデシュ,パキスタン,その他)
・ヨーロッパ・ロシア(イギリス,ドイツ,フランス,スペイン,ロシア,北欧,その他)
・北アメリカ・南アメリカ(アメリカ,カナダ,メキシコ,ブラジル,その他)
・アフリカ(エジプト,エチオピア,その他)
・オセアニア(オーストラリア,ニュージーランド,その他)