~フィジカルAI領域におけるVicOneのセキュリティソリューションの適用可能性を検証~
トレンドマイクロ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長(CEO)エバ・チェン)の子会社で、自動車向けサイバーセキュリティを軸にフィジカルAI領域にも取り組みを広げるVicOne株式会社(ヴィックワン、東京都渋谷区、最高経営責任者(CEO)マックス・チェン)は、当社のエッジデバイス向け侵入検知・防御システム(IDPS)「xCarbon」を、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(本社:神奈川県厚木市)が開発するIoT向けボードコンピュータ「SPRESENSE(TM)」に実装し、CANメッセージの異常検知機能が同ボード上で正常に動作することを確認しました。
自動車やロボット、ドローンなどフィジカルAIの活用が広がり、これらを支えるエッジデバイスはクラウドに依存せず機器内でAI推論を行うなど高性能化・高機能化が進む一方で、AIを悪用した高度なサイバー攻撃の標的にもなっています。VicOneは、自動車分野で培ったセキュリティの知見をロボティクスや産業機器などフィジカルAI領域全般へと広げる取り組みの一環として、SPRESENSEにxCarbonを実装し、CANメッセージの異常検知機能の動作検証を行いました。
今回、xCarbonのCANメッセージ異常検知機能がSPRESENSE上で動作することを確認しました。VicOneは今回の結果を踏まえ、xCarbonのフィジカルAI領域におけるさまざまなエッジデバイスへの展開可能性を検討していきます。VicOneはこれからも、自動車分野で培ったセキュリティ技術をロボットやドローンなど多様な機器へ適用し、開発段階からのセキュリティ組み込みを支援していきます。
■今回の取り組みのポイント
- エッジデバイスへのセキュリティ組み込みの重要性:高性能なAIを搭載する機器が広がり、AIを悪用したサイバー脅威も増加する中、攻撃の対象となるエッジデバイス自体での対策が求められています。
- SPRESENSE上での動作確認:SPRESENSEにxCarbonを実装し、CANメッセージの異常検知機能が正常に動作することを確認しました。なお、SPRESENSEは、低消費電力と機器内でのAI推論性能を両立するIoT向けボードコンピュータです。
- xCarbonの実装の柔軟性:xCarbonはOSやハードウェアを問わず組み込めるため、車載ECUに加え、SPRESENSEのようなIoT向けボードコンピュータにも適用できます。
■「xCarbon」について
xCarbonは、VicOneが提供する侵入検知・防御システム(IDPS)で、車載ECUをはじめとするエッジデバイスを保護するソフトウェアベースのソリューションです。軽量かつモジュール化された構造により、機器の性能や用途に合わせて必要な検知機能だけを選んで構成できるため、ローエンドのマイコン(MCU)からハイエンドの高性能コンピュータ(HPC)まで、さまざまなハードウェアにシームレスに組み込めます。VicOne独自の自動車向け脅威インテリジェンスをもとに攻撃手法から抽出した2,000以上の脅威エキスパートルールにより、CANメッセージの異常検知、DoS攻撃の検知、コンテナ脱出攻撃の検知、イーサネットファイアウォール、ホストベースIDSなど幅広いセキュリティ機能を備え、最小限のCPU・メモリ使用量で検知します。
またVicOneはxCarbonをベースに、フィジカルAI向け運用中リスク監視・保護プラットフォーム「Rthena」の提供を開始しています。
xCarbon 詳細:https://vicone.com/jp/products/xcarbon/
Rthena 詳細:https://vicone.com/jp/products/rthena/
■「SPRESENSE(TM)」について
SPRESENSEは、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発した、低消費電力でありながらGPS受信機能とハイレゾリューション・オーディオコーデックを搭載のIoT向けボードコンピュータです。マルチGNSS測位や192kHz/24bitの音源の再生・録音に対応し、Arm(R) Cortex(R)-M4Fを6コア備えるプロセッサーによる高い処理能力を特長とします。カメラ拡張ボードと組み合わせれば、機器内での画像処理や物体認識も行えます。ドローンやスマートスピーカー、定点撮影カメラ、安全モニタリング、インフラ検査など幅広い用途の開発に活用されています。

※SPRESENSEおよびそのロゴは、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の登録商標または商標です。
※記載の会社名・製品名は各社の商標または登録商標です。
■VicOne 最高経営責任者(CEO)マックス・チェンのコメント
「フィジカルAIの進化により、自動車やロボットをはじめとするエッジデバイスはこれまで以上に高度な処理能力を持つと同時に、新たなサイバー攻撃の対象にもなっています。今回、IoT向けボードコンピュータであるSPRESENSE上でxCarbonのCANメッセージ異常検知機能が正常に動作することを確認しました。xCarbonはOSやハードウェアを問わず組み込めるため、今後さまざまな機器へ適用していけると考えています。VicOneは今後もフィジカルAI時代のエッジセキュリティに取り組み、パートナー各社とともにモビリティとロボティクスの安全な普及に貢献していきます。」
VicOneについて
VicOneはトレンドマイクロの子会社として設立され、これからの自動車を守るというビジョンのもと、コネクテッドカーやSDV(ソフトウェア定義車両)など車両のデジタル化が進むモビリティ領域に向けてサイバーセキュリティソフトウェアおよびサービスを提供し、セキュリティ体制の構築を支援しています。
VicOneはこの自動車分野で培った技術と脅威インテリジェンスを基盤に、ヒューマノイドを含むロボットやドローンなどのフィジカルAI領域へも事業を展開しています。AIが機器の判断や制御を担いつつある今、イノベーション研究ラボ「LAB R7」を通じてAIロボティクスを中心とした脅威研究やフィジカルAI向けセキュリティ技術の研究開発に取り組んでいます。
〈会社概要〉
日本法人名 VicOne株式会社(英語名:VicOne Corporation)
グローバル代表CEO マックス・チェン
日本法人役員 会長 マヘンドラ・ネギ、 マックス・チェン等
設立日(台湾) 2022年6月
設立日(日本) 2023年6月(登記月)
従業員数(グローバル) 約120名
本社所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿
事業内容 自動車およびフィジカルAI向けサイバーセキュリティソリューションの開発
U R L https://www.vicone.com/jp