
著者:Eric Herzog Infinidat CMO
新たな年を迎え、チャネルパートナー企業の皆様にとっては、ビジネスを次のレベルに進めることを考えるよいタイミングかと思います。ビジネスは自社1社で完結するものではありません。2026年に予測されるチャネルにおけるトレンドを理解することで、より先を見据えた、変化に強い、将来を左右するスマートな意思決定が可能になると思います。
チャネルにも大きな変化が訪れており、昔ながらのやり方では立ち行かないことが多くなってきているのではないでしょうか。それですべてがアウトになるわけではありませんが、かといって昔のままで良いと楽観視していいというものでもありません。チャネルトレンドを情報に基づいて評価することによって、現実理解が進み、行くべき道が見えてくるのだと思います。
2026年のチャネルトレンドのトップ5は以下の通りです。
1.成長、収益性、規模の経済を実現するためのIT業界全体にわたる多次元的な統合
2.影響力増大に向けたチャネルパートナーのリーチ拡大
3.高度なサービス提供に戦略的拡大を図るチャネルパートナーの増加
4.サイバーセキュリティ対策がチャネル全体に浸透
5.AIがチャネル全体に浸透
チャネルトレンド1
成長、収益性、規模の経済を実現するためのIT業界全体にわたる多次元的な統合
あらゆる兆候がひとつのことを示していると思います。2026年はマクロ経済の視点では変動が続き、顧客企業、ベンダー、チャネルパートナーにかかわらず、あらゆるタイプの企業の成長と収益性にプレッシャーを与え続けるでしょう。不確実な経済状況の中で成長しコストを削減する方法の一つが統合です。合併や買収は成長を促し、規模の経済によってより高い収益性が達成できるでしょう。2026年、これはチャネルの世界だけで起こるものではなく、IT業界全体で継続的に発生するでしょう。
ベンダー企業が統合するとチャネルパートナーにも影響があります。合併する2社の製品ポートフォリオが競合するのではなく補完し合うものであれば、チャネルパートナーにとっては新たなビジネスチャンスとなります。同時に、チャネルパートナーも、IT業界全体に広がる統合の流れに抗うのではなく、業務の効率化、新たな競争優位性の確立、能力強化に取り組み、変化の波に乗る必要があります。
Infinidatはチャネルへの取り組みを過去10年以上にわたって強化し続けており、チャネルパートナー各位の成長と収益性向上、業務効率化を支援してきた経験を持っています。Infinidatはハイエンドエンタープライズストレージ分野において、継続的な改善を重ねてきました。当社はチャネルパートナーの進歩のスピードを減速させることはありません。チャネルパートナーの皆様はこのダイナミックな環境下で、Infinidatの俊敏性、チャネル中心の姿勢、そして強力なビジネス価値提案から大きな恩恵を得ることができるでしょう。
チャネルトレンド2
影響力増大に向けたチャネルパートナーのリーチ拡大
IT業界全体で起きる統合に加え、2026年にはチャネルパートナーが計画的に事業範囲を拡大していくだろうと予測しています。この拡大は地理的なものだけではなく、顧客となる企業の種類の多様化を目指したものとなるでしょう。例えば、中小企業のみを対象としていたチャネルパートナーが、Fortune 500企業を含む大企業への営業を開始するといった拡大です。そのような意欲的なチャネルパートナーが増えていけば、業界の競争構造は変化していくでしょう。
この範囲拡大は、自社のオーガニックな成長によって達成される場合と、買収や画期的な創造的パートナーシップを通じて達成される場合があります。例えば、米国西海岸で強みを持つチャネルパートナーが東海岸のチャネルパートナーと提携し、国内市場でシェアを獲得できる有力なプレイヤーになるといった形です。このパターンは既に米国では始まっており、世界各地でも同様のケースが見られ始めています。パートナー企業の皆様はじっとしていてはいけません。テクノロジー業界は明らかにこの1世代で最も変革に富んだ時代に突入しようとしています。
受賞歴のあるエンタープライズストレージソリューションと次世代データ保護機能を持つInfinidatは、チャネルパートナーの皆様が地理的範囲の拡大や市場セグメントの拡大など、事業領域を拡大する際に必要となる真の競争優位性を提供できると確信しています。さらに、Infinidatはサポートレベルにも定評があり、急速に変化する市場環境において非常に有用かつ費用対効果の高いサービスを提供しています。
チャネルトレンド3
高度なサービス提供に戦略的拡大を図るチャネルパートナーの増加
2026年、スマートなチャネルパートナーにとっての最優先事項は、新たな先進サービスを追加することでしょう。これにはサイバーセキュリティやAIのサービスに限らず、クラウドサービスも含まれます。私たちはパートナー企業が従来のクラウドサービスプロバイダー(CSP)のようなクラウドサービスを提供することで自らを変革されていくことを期待しています。テクノロジーの進歩によって、どんな企業でもCSPやマネージドサービスプロバイダー(MSP)、マネージドホスティングプロバイダー(MHP)へと業態を拡大し、企業に対して収益性の高い多様なサービスを提供できるようになりました。
提供されるAIサービスの種類は多岐にわたります。自社専用の大規模言語モデル(LLM)や小規模言語モデル(SLM)の構築支援サービスから、検索拡張生成(RAG)アーキテクチャ実装サービス、AIワークロードやアプリケーションを最適化するための統合サービスなどがあげられます。優れたソフトウェアエンジニアリング人材を持つチャネルパートナーには優位性があるでしょう。しかし明らかなのは、システムやソフトウェアを販売するだけでなく、それらに関連するサービスを丁寧に重ねていくことで、自社の評価とサービスの価値をさらに高めることができるということです。
Infinidatは、チャネルパートナーが活用し、サービス構築の基盤とできるソリューションと機能を開発してきました。統合ツールやインターフェースのセットに加え、パートナー向けのトレーニングプログラムである「Infuziast」も提供しています。さらに、チャネルパートナーやそのエンドユーザーへの追加サポートを無償で提供する専任スタッフを擁しています。当社はこれまでに数多くのチャネルパートナーがサービス分野を拡大するお手伝いをしています。Infinidatのプラットフォームを基盤としたサービス構築に関するご相談窓口も設けています。チャネルパートナーの皆様がITソリューションプロバイダーとして2026年にビジネスを成長させる有力な手段となるでしょう。
チャネルトレンド4
サイバーセキュリティ対策がチャネル全体に浸透
サイバーセキュリティはチャネル全体に浸透し、チャネルパートナーはエンタープライズ顧客向けソリューションにサイバーストレージレジリエンスを組み込む必要に迫られています。ランサムウェア/マルウェア対策と復旧機能を内蔵したサイバーレジリエントなストレージを提供しないパートナー企業は、取引機会を失うことになるかもしれません。エンドユーザーとのエンタープライズストレージに関する議論の中心にあるのはサイバーセキュリティであり、2026年には「サイバー、サイバー、サイバー」の波が押し寄せます。
このエンタープライズストレージへのサイバーセキュリティ統合という大きな動きは、チャネルパートナーが次世代データ保護ソリューションの提供によって成功を収める数多くの取引機会を生み出します。チャネルパートナーはセキュリティオペレーションセンター(SOC)の構築や増強の支援と、既存SOCに自動サイバー保護(ACP)を統合するという次のステップへの移行にあたって主要な役割を担うことができるでしょう。ACP統合により、ランサムウェアやマルウェアなどのサイバー攻撃を受けた後に、既知のクリーンなデータコピーを迅速に復旧するために不可欠な、改ざんできないスナップショットの取得が自動化されます。さらに、パートナーはサイバー検知や、サイバーレジリエンスとほぼ瞬時の復旧をもたらすサイバー機能の全スタックを活用することができます。
Infinidatは業界で最も包括的なサイバーストレージレジリエンスソリューションのポートフォリオを有しており、最新の、そして従来型のデータ保護をさらに改良した次世代データ保護の先駆者でもあります。InfinidatのInfiniSafe(R)は次世代データ保護のすべての側面を独自に提供します。またInfinidatは、バックアップとリカバリの全領域をカバーするサイバーセキュリティソリューションのベンダー各社と幅広いパートナーエコシステムを構築しています。チャネルパートナーにとっても、InfiniBox(R)とInfiniGuard(R)をバックアップウィンドウを劇的に縮小し、リカバリ時間を大幅に短縮する高性能でサイバーセキュアなバックアップターゲットとして位置付けることで成約する案件が増えてきています。
チャネルトレンド5
AIがチャネル全体に浸透
デジタルトランスフォーメーションはAIトランスフォーメーションへと変貌し、AI革命は天文学的な速度で加速しています。AIがあらゆる場所に浸透する2026年、チャネルはその巨大な波に飲み込まれるでしょう。チャネルは、ITソリューションプロバイダーがAIの進展に対応するための教育に投資していく姿を目の当たりにするでしょう。チャネルパートナーには、AIとエンタープライズストレージの融合に精通する必要が生まれ、チャネルの中にAIが浸透していくスピードは驚くべきものとなるでしょう。
エンタープライズストレージは、エンタープライズのAI活用における中核的な役割を担います。ストレージ中心のRAGアーキテクチャを活用しなければ、企業はAIハルシネーションに悩まされることになります。チャネルパートナーには、特にユーザーからの問い合わせ対応のためのAIモデルにおいて、AIの精度と文脈上の関連性を高める支援を行う機会が訪れます。また、AIワークロードやアプリケーション向けのストレージインフラ性能の向上を提案する機会でもあります。
Infinidatは、高いパフォーマンスを持つInfiniBoxファミリーとともにAI RAGワークフローデプロイメントリファレンスアーキテクチャを提供しています。この組み合わせのユニークな点は、エンドユーザーが専用機器を購入する必要がないことです。エージェント型AIに関するあらゆる議論でInfinidatが言及されることを期待しています。InfiniBoxは電力効率性も優れているため、企業のITリーダーはストレージインフラストラクチャに使われていた電力を、膨大なエネルギーを必要とするAIに割り当てることもできるでしょう。
以上のチャネルトレンドが、チャネルパートナー各位のご参考となれば幸いです。
Infinidatについて
Infinidatは、InfiniVerse(R)に基づく包括的なデータサービスを実現するプラットフォームネイティブなプライマリおよびセカンダリストレージアーキテクチャを企業とサービスプロバイダに提供します。Infinidatのユニークなプラットフォームは、卓越したIT運用のメリットを提供し、オンプレミス、ハイブリッドマルチクラウド環境にわたって最新のワークロードをサポートします。Infinidatのサイバーレジリエントバイデザインインフラストラクチャ、消費ベースのパフォーマンス、100%のデータ可用性、サイバーセキュリティ保証SLAは、企業のITおよびビジネスにおける優先事項に合致しています。Infinidatの受賞歴のあるプラットフォームネイティブデータサービスと、高い評価を得ているホワイトグローブサービスはお客様から継続的に推奨されています。
詳細は、 https://www.infinidat.com/ja をご参照ください。