マイクロツーリズムの観点から、地元のレストランやカフェを紹介
大手前大学(本部:大阪市中央区、理事長:福井要、学長:鳥越皓之、以下「本学」)の現代社会学部は、観光ビジネス専攻の渡邉ゼミ、海老ゼミの学生が主体となり、西宮市の夙川・苦楽園・香櫨園エリアの「街あるきマップ」を制作いたしました。また、コロナ禍で来日が難しくなってしまった留学生も中国の居住エリアを調査することでマップ作成に参加しました。

この「街あるきマップ」は、当初渡邉ゼミ、海老ゼミの数名で計画していた阪神間の文化をテーマとしたマップづくりプロジェクトが新型コロナウイルスの影響で広範囲での学外研修が難しくなったため、大学から徒歩圏内で少人数で調査できるマップの作成に変更してできたものです。そして少人数のグループでできるだけ多くの情報を得るため、渡邉ゼミの3年生22名、海老ゼミの3年生28名の総勢50名全員で取り組みました。
マップの制作にあたっては、学生が調査対象の選定を自ら行い、店舗にアポイントを取り直接出向いて取材、原稿作成も写真撮影も自分たちで行い、また校正についても再度直接店舗を訪れ確認してもらうなど、丁寧な取材を心掛けました。教員は、全体の流れの提示のみの役割にとどまって、あくまでも学生が各グループでスケジュールなどを組み立て、調査に取り組みました。2020年10月からマップ作成のノウハウを学びながら、年内に調査を完了、その後原稿作成や写真の選定、校正を行い、2021年4月に完成させることができました。
このマップ作成の目的は2021年度新入生と本年度よりさくら夙川キャンパスに移転した大手前短期大学生に大学周辺を知ってもらうことでした。完成後は新入生、短大生の授業内でゼミ生自らが入学祝いの言葉とともに配布をし、多くの学生に見てもらうことができました。周囲からはぜひ店舗に行ってみたいなど非常に好評で、改めてキャンパスのある夙川周辺にはおしゃれなお店が多いと再認識できたとの声もありました。
この活動を通して、店舗とのやり取りの際の礼儀といった社会人基礎力やチームで活動する上でのリーダーシップ、達成感を学ぶことができました。今後は、店舗やその周辺の見所などを繋いでいく街あるきコースの作成や、コロナ禍で叶わなかった学生による街あるきガイド、さらに西宮市全体に範囲を広げた街あるきマップ作成なども行えたらと思っています。また、現在西宮市、西宮観光協会、事業者などと連携した地域活性化プロジェクトも計画しています。今後も地域や様々な企業と連携をし、社会との接点を作り、質の高い学習環境を整えてまいります。
■街歩きマップ 紹介店舗一覧


■にしのみやコーヒーの扉プロジェクト/灘五郷についての紹介
