八千代ソリューションズ株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長:水野 高志、以下「八千代ソリューションズ」)はこの度、全国の製造業の後工程(保全、生産技術、組立/加工、品質)従事者500名を対象に、「製造業におけるスマートファクトリー推進と設備保全の実態に関する調査」を実施しました。
近年、製造業では生産性向上や人手不足対策を目的として、スマートファクトリー化や設備の自動化投資が加速しています。IoTやAI、データ活用技術の導入が進み、生産現場の高度化は企業の競争力強化に欠かせない経営テーマとなっています。一方で、設備の高度化・複雑化が進むなか、それらを維持・管理しながら工場を安定稼働させる重要性は増しており、保全業務に求められる役割や専門性も大きく変化しています。
本調査では、こうした状況を踏まえ、製造業におけるスマートファクトリーへの投資の実態に加えて、それらの設備の安定稼働を支える保全業務や生産現場が抱える課題を多面的に明らかにしました。
<調査概要>
調査対象:全国の製造業および鉄鋼業の後工程(保全、生産技術、組立/加工、品質)従事者(20歳から79歳までの男女)
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2026年5月15日(金)~2026年5月20日(水)
回答者:500名
調査委託先:株式会社ネオマーケティング
ダウンロードリンク:https://yachiyo-sol.com/library/researchreport202605/
<調査結果のサマリー>
- スマートファクトリー化は43.2%まで拡大。設備の高度化が製造業の新たな標準に
- 自動化推進企業の72.5%が保全負荷増。保全部門に求められるスキルの高度化を実感
- 自動化推進企業の85.3%が保全人員未拡充。約7割が将来の保全体制に不安
<調査結果>
■スマートファクトリー化は43.2%まで拡大。設備の高度化が製造業の新たな標準に
工場の自動化・スマートファクトリー化(自動化設備・AI・IoTセンサー・ロボット等の導入)の進展状況について尋ねたところ、「工場全体で大きく進んでいる」が13.8%、「一部工程・ラインで進んでいる」が23.0%となり、全体の36.8%で既にスマートファクトリー化が進展していることが明らかになりました。

Q. あなたの勤務先では、工場の自動化・スマートファクトリー化(自動化設備・AI・IoTセンサー・ロボット等の導入)はどの程度進んでいますか。
さらに「現在検討・計画段階にある」を含めると43.2%となり、設備の自動化・高度化を進める動きは今後さらに拡大していくと考えられます。
■自動化推進企業の72.5%が保全負荷増。保全部門に求められるスキルの高度化を実感
工場の自動化・設備の高度化に伴って保全部門に求められるスキル・知識の変化について尋ねたところ、設備の自動化・高度化を進めていると回答した人のうち、7割が「保全部門に求められるスキルが高度化・多様化している」と回答しました。

Q. 自動化・設備の高度化に伴い、保全部門に求められるスキル・知識はどのように変化していますか。
特に増加・複雑化していると感じる保全業務の内容として多かったのは「データ収集・記録・分析作業の増加」(23.2%)、「点検項目・チェック対象の増加」(19.8%)、次いで「新しい設備に対応するための教育・スキル習得」(18.8%)でした。保全業務は従来の設備修理や点検に加え、データ活用や新技術への対応が求められるなど、高度専門職へと変化している状況がうかがえます。
実際に、設備の保全業務の負荷(業務量・難易度・複雑さ)の変化について尋ねたところ、「工場全体で進展している」企業では72.5%、「一部工程・ラインで進展している」企業では63.5%が保全業務の負荷増加を実感していることが分かりました。
■自動化推進企業の85.3%が保全人員未拡充。約7割が将来の保全体制に不安
一方で、自動化が進展している企業における保全部門の人員や体制の変化について尋ねたところ、85.3%が保全人員を拡充していないことが分かりました。さらに21.2%は「業務量は増加しているが体制は据え置き」または「業務量増加にもかかわらず人員が減少」していると回答しています。
設備投資によって設備の高度化は進んでいるものの、それを支える人的投資や組織体制の整備は十分に進んでいない実態が浮き彫りとなりました。一部では生産部門が保全業務を兼務するケースも見られ、保全課題が他部門へ波及している実態もうかがえます。
今後さらに設備が高度化した場合の保全体制について尋ねた質問でも、工場の自動化を進める企業の約7割が「強く不安を感じている(このままでは対応できなくなると思う)」「やや不安を感じている」と不安を感じていることが明らかになりました。

スマートファクトリー化に伴い生じているギャップ
<考察>
本調査結果を受け、弊社代表取締役社長の水野は次のように述べています。
「製造業では設備投資や自動化投資が活発化していますが、その効果を持続的に発揮するためには、設備そのものだけでなく、それを支える保全体制への投資が不可欠です。
設備投資は導入した時点で価値を生むのではなく、設備が安定して稼働し続けることで初めて期待した成果につながります。しかし、多くの企業では設備の状態や保全業務の実態が十分に把握・共有されておらず、現場と経営が同じ情報にもとづいて議論できていないという構造的な課題があります。
今後は設備保全を単なる対応作業としてではなく、設備投資の価値を最大化するための重要なプロセスの一部と位置づけ、その活動自体も経営基盤として捉えることが重要です。設備や保全活動を可視化し、現場と経営の共通言語となる情報をもとに意思決定できる環境を整えることで、より適切な設備投資や保全投資の経営判断につながります。データにもとづくアセットマネジメントを実践することが、生産の安定化と企業の持続的な競争力強化に寄与すると確信しています。」
※調査の詳細は以下よりダウンロードいただけます。
ダウンロードリンク:https://yachiyo-sol.com/library/researchreport202605/
八千代ソリューションズ株式会社
八千代ソリューションズ株式会社は、親会社である八千代エンジニヤリング株式会社が60年以上培ってきた社会インフラマネジメントの知識や経験を活用し、持続可能な地域社会の形成と企業の長期的な成長を実現するために設立されました。弊社はお客さまの一番のパートナーとして、データを資産として活用するアセットマネジメントを通じて、現場から経営までをつなぐ「共通言語」となる仕組みづくりを重視しています。データを単なる記録ではなく“意思決定を支える資産”として捉え、実務に根差したソリューションとして継続的に磨き上げていくことで、お客さまの意思決定の質とスピードの向上に貢献します。その第一弾の取り組みとして、工場管理システムMENTENAを主たるサービスとして展開します。
会社名:八千代ソリューションズ株式会社
所在地:東京都台東区浅草橋5-20-8
代表者:代表取締役社長 水野 高志
Webサイト:https://yachiyo-sol.com/
工場管理システム「MENTENA」
URL:https://mentena.biz/