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株式会社坂ノ途中

海ノ向こうコーヒー、マダガスカルで「森を守るほど収入が増える」コーヒープロジェクトを開始

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「JICA共創×革新プログラムQUEST2026」に採択

株式会社坂ノ途中(本社:京都市南区、代表取締役:小野 邦彦)の海ノ向こうコーヒー事業部は、「『森を守るほど収入が増える』マダガスカルにおけるアグロフォレストリー型コーヒーバリューチェーン構築による貧困削減および自然資源を守る地域循環モデル実証事業」が、JICA共創×革新プログラムQUEST2026*1に採択されたことをお知らせします。

本事業では、アグロフォレストリー*2で樹木とともにコーヒーを育てることを通じて、自然資源の保全と生産者の収入向上を両立させる「森を守るほど収入が増える」地域循環モデルの実証を、現地パートナーとともに進めます。

(写真提供:Madagascar Coffee Company)

 マダガスカルの豊かな自然と、森林減少や貧困の課題

マダガスカルは、大陸から分離し8,000万年以上にわたって孤立していたことで、独自の自然環境が育まれてきました。生息する動植物種は80%以上がマダガスカル固有種で、野生生物の宝庫として知られています*3。

しかし、人口増加に伴い、建設資材や燃料確保のための森林伐採、過度な焼畑農業や過放牧により、森林の減少に加えて土壌劣化や水源の枯渇といった自然環境の悪化が年々進行しています。

また、世界的に希少価値の高いバニラやカカオなど多様な特産農産物を栽培しているにもかかわらず、就業人口の約70%を占める農家の所得は低いままです。

 アグロフォレストリーで「森を守るほど収入が増える」仕組みをつくる

海ノ向こうコーヒーでは、森林保全と山間地での所得確保を両立させるため、日陰を好むコーヒーの特性を生かし、森を守りながら農作物を育てる「アグロフォレストリー」を推進してきました。これまでに26か国の産地で、生産、加工のサポートや国際協力での活動実績があり、世界38か国からコーヒー生豆を仕入れています。

マダガスカルは、自生するコーヒーノキ属が約60種と世界の半数近くを占める*4、コーヒーとゆかりの深い土地です。かつてはコーヒーの産地として知られていましたが、現在は自然災害や政治的な混乱の影響で生産量が落ちており、日本にはほとんど流通していません。

本事業では、これまでの知見や経験をもとに、生産環境の整備から輸出、販売までを見通した持続可能なサプライチェーンをマダガスカルで構築します。まだ日本では出会う機会の少ないマダガスカル産コーヒーを産地や生産者の背景とともにお届けし、森林を守りながら産地の生活向上につながる取り組みを続けていきます。

(写真提供:Madagascar Coffee Company)

(写真提供:Madagascar Coffee Company)

*1 独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する、民間企業、アカデミア、市民社会、公的機関等の多様なアクターのマッチングを通じて、途上国や日本の課題解決に資するイノベーティブな事業の創出を目的とするプログラム
*2 樹木を植え、森を管理しながら、同じ土地で家畜・農作物を飼育・栽培すること
*3 維管束植物の82%、陸生・淡水性脊椎動物の約90%が固有種であることに基づく数値
Science (2022) “Madagascar’s extraordinary biodiversity: Evolution, distribution, and use”
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abf0869
*4 Kew Bulletin (2021) “Six new species of coffee (Coffea) from northern Madagascar”
https://link.springer.com/article/10.1007/s12225-021-09952-5

 採択事業の概要

- プロジェクト名:「森を守るほど収入が増える」マダガスカルにおけるアグロフォレストリー型コーヒーバリューチェーン構築による貧困削減および自然資源を守る地域循環モデル実証事業
- 期間:2026年8月~12月(予定)
- 場所:マダガスカル共和国
- 内容:アグロフォレストリーを中心としたコーヒー生産者への生産支援、流通体制の構築、コーヒー生豆の販売など
- 実施者:株式会社坂ノ途中 海ノ向こうコーヒー事業部、Madagascar Coffee Company(マダガスカルのパートナー企業)

 海ノ向こうコーヒー

スペシャルティコーヒーを中心に、世界38か国、100種類以上のコーヒー豆を販売。コーヒーの栽培方法や精製プロセスの見直し、資金や販路構築のサポートを通して、産地の豊かな環境や人々の暮らしを未来につなぐことを目指しています。
- 海ノ向こうコーヒー:https://uminomukou.com/

「海ノ向こうコーヒー未来づくり推進室」では、森林伐採などの環境破壊や若者の都市部への流出、栄養不良といった、コーヒーを仕入れるだけでは解決できない課題に向き合うため、国際機関や企業などさまざまなパートナーと連携しながら、産地のコミュニティ開発を進めています。
- 海ノ向こうコーヒー未来づくり推進室:https://uminomukou.com/about/future/
- note:https://note.com/futuredesign_lab

 株式会社坂ノ途中

環境負荷の小さい農業の普及を目指し、国内では新規就農者、海外ではコーヒー生産者をパートナーに、持続可能なバリューチェーンの再構築に取り組んでいます。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを整え、農薬や化学肥料を使わずに栽培された農産物や、アグロフォレストリー*で栽培されたコーヒーを販売。さらに、自治体や大学、企業と連携してリサーチや事業開発も行っています。
*樹木を植え、森を管理しながら、そのあいだの土地で家畜・農作物を飼育・栽培すること

- 会社URL:https://www.on-the-slope.com/corporate/
- 代表者:小野 邦彦
- 本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
- 設立日:2009年7月21日
- 資本金:50百万円

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