独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する、研究開発型スタートアップの株式会社ファーメンステーション(本社:東京都、代表取締役:酒井 里奈)は、岩手県奥州市を拠点する社会福祉法人・奥州いさわ会(所在地:岩手県、理事長:藤田春芳、以下「奥州いさわ会」)と商品製作等での連携を開始します。
■「奥州いさわ会」との連携開始における背景・目的
ファーメンステーションは、2009年の創業より岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を構え、地域に根差した事業を推進してまいりました。官民の連携を通じ、多様な地域ステークホルダーが参画する地域循環型社会の形成をさらに目指すべく、2023年3月、岩手県奥州市と連携協定を締結しました。地域の市民、学生、企業等への活動支援や学びの機会提供を加速し探る中で、地域の中で長年、子育て・高齢者・障がい支援を行っている実績、そして創造的な胆沢型共生社会を目指し、地域に根差した活動を展開する「奥州いさわ会」に共感し、これからのインクルーシブな社会を共につくりたいと考え、今回の協業に至りました。
ファーメンステーションは、未利用資源を再生・循環させる事業に取り組んでおり、休耕田の再生や未利用資源の活用、廃棄最小化、自然エネルギーの活用・環境保全、地方における拠点や雇用創出といった、サーキュラーエコノミーの構築を進め、事業そのものがサステナブルな社会作りに直結し、さまざまな観点で、社会的インパクトの実現を目指しています。組織の面では「コミットメント」を制定・公開し、環境・社会・ガバナンス・事業性・プロダクトの5つの視点で具体的に実施しているアクションを明記、社内外に宣言しています。
<ファーメンステーションの「コミットメント」一部抜粋>
〇社会
・岩手県奥州市に創業以来一貫して拠点を持ち、地元で継続的に雇用
・地域の休耕田の再生に取り組み、地域の豊かな景観の維持に貢献
・可能な限り自社拠点での同地域や近いエリアからの資材や原料を調達
・商品開発において仕入れがある場合はフェアトレード原料を積極的に採用
・多様なステークホルダーと事業を共創(原料では地域農家、販売に関する小売りなど一気通貫の事業)
※https://fermenstation.co.jp/commitment/
<国際的な制度「B Corp認証」について>
ファーメンステーションは、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する「B Corp 認証」を取得しています。事業性と社会性の両面でインパクトを追求できているかの客観的な指標と定点的なチェックを提供する制度であり、事業活動や経営を律する良い手段と考え、2022年3月に取得しました。B Corpスコア改善に取り組むことで、より地域、環境、従業員などに配慮した体制を目指しています。 ※ https://fermenstation.co.jp/bcorp/
■「奥州いさわ会」との連携 一部紹介
ファーメンステーションが展開する自社ブランドFERMENSTATION製品、洗顔石けん・奥州サボンのパッケージ縫製、雑貨品のセット作業などを手掛けていただいております。
■社会福祉法人「奥州いさわ会」について
「子どもたちに生きる力を、高齢者に生きがいを、障がい者に生きる喜びを」を基本理念に掲げ、胆沢型地域共生社会の実現を目指す「奥州いさわ会」は、子育て支援、高齢者支援、障がい支援を一体的に行っております。
過去、3法人が独立した社会福祉法人として運営を行っていましたが、2021年4月に対等合併し、胆沢に根差した社会貢献事業を連携して展開しています。障がい部門で運営するパン工房「パン日和」は、美味しいパン屋さんとして地域住民に愛されており、また子育て部門では、2024年4月に奥州市で初となる公私連携による認定こども園の運営を開始する予定です。
「奥州いさわ会」法人章
ヤマドリをモチーフに児童福祉、高齢者福祉、障がい福祉を、太陽の赤、空の青、新緑の緑に例えて胆沢型福祉が社会に羽ばたく姿を表現しています。
■商品製作連携開始にあたる寄付の実施
『子どもたちに生きる力を、高齢者に生きがいを、障がい者に生きる喜びを』を基本理念とする「奥州いさわ会」では、胆沢型共生社会の実現を目指し、子育て・高齢者・障がい支援事業を行っています。
日頃からの衛生管理が不可欠である事業への活動支援、また、休耕田などの地域課題共有、地域事業への認知向上および理解促進、地産地消の啓発等を目的として、ファーメンステーションが展開する「お米でできたハンドスプレー」を寄付いたしました。
「お米でできたハンドスプレー」は、岩手県奥州市の休耕田を耕し栽培した有機JAS玄米を主原料とし、奥州市のラボで丁寧に発酵・蒸留したエタノールを使用。手肌をクリーンにするハンドスプレーです。
エタノールの製造過程で出た発酵粕は家畜のエサとして利用し、家畜である鶏糞は畑の肥料として活用するなど、地域の中でゴミを出さない循環を実現しています。
<ファーメンステーションの循環図>
【株式会社ファーメンステーションについて】
ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです。
岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でフードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。これらのアップサイクル原料を化粧品・日用品の原料やその他バイオプラスチック等の産業資材の中間原料として製造販売する原料事業のほか、自社ブランドによるオーガニック化粧品事業、原料提案から製品開発まで一貫して引き受けられる化粧品・ライフスタイル製品等のODM/OEM事業を行っております。また、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を活用しアップサイクルすることで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発を大企業との共創を通じて取り組んでおります。
エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでおります。
また、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を取得しています。
会社名 :株式会社ファーメンステーション
代表者 :代表取締役 酒井 里奈
所在地 :〒130-0005 東京都墨田区東駒形2丁目20-2
設 立 :2009年7月7日
事業内容:フードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のエタノール・発酵原料の研究開発
および製造販売、化粧品・雑貨OEM/ODM、未利用資源を活用した事業共創、自社オーガニックブランド事業
自社サイト :https://fermenstation.co.jp/
オンラインショップ:http://www.fermenstation.jp/
原料事業紹介 :https://fermenstation.co.jp/material/
共創事業紹介 :https://fermenstation.co.jp/collabo/
OEM/ODM事業紹介:https://fermenstation.co.jp/oem/
このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
株式会社ファーメンステーション 杉山
Tel:03-6206-9485 E-mail:info@fermenstation.jp